ムーラン 第22話

兵たちの間に蔓延しているのは、間違いなく疫病で、それは、揉冉(じゅうぜん)の策略によるものだった。

楊俊を追って馬を走らせていた花生(か・せい)と趙宇(ちょう・う)に、突然何者かが飛びかかってきた。

再出兵を迫る揉冉(じゅうぜん)からの使者に、褒国公・宇文述(うぶん・じゅつ)は煮え切らない返事をする。楊堅(よう・けん)に対し強く出兵を勧めることは、自身への疑念を呼び起こしかねないからだ。

8歳の幼帝・宇文闡(うぶん・せん)は、皇位を外戚の楊堅(よう・けん)に譲り退位。これにより北周は消滅、隋の天下となった。

楊広に付くべきか否か、玉荷は迷っていた。皇后に目を付けられてしまえば、命の危険さえある。

酒に酔った楊勇は自分を差し置き楊俊を溺愛する皇后に不平をぶちまけ、自分のどこが気に入らないのかと喚き散らす。