ムーラン 第30話

再出兵を迫る揉冉(じゅうぜん)からの使者に、褒国公・宇文述(うぶん・じゅつ)は煮え切らない返事をする。楊堅(よう・けん)に対し強く出兵を勧めることは、自身への疑念を呼び起こしかねないからだ。

楊勇は、楊俊を捜すために腹心を国境に送り込むという話が嘘だったことがバレてしまい、皇后の怒りを買う羽目に。

瀕死の趙を背負って砂漠を越え、花生は都まで辿り着いた。薬を買おうにも持ち合わせがなく、短刀を差し出した花生だったが、店主にどうやって手に入れたのかと問い質されてしまう。

8歳の幼帝・宇文闡(うぶん・せん)は、皇位を外戚の楊堅(よう・けん)に譲り退位。これにより北周は消滅、隋の天下となった。

捕まえてみれば、揉冉(じゅうぜん)の兵はまだ幼い少年だった。敵とはいえ、憐れに思う気持ちを隠せない花生(か・せい)と趙宇(ちょう・う)。2

宇文述は鉄抜硅出兵の知らせを受け、隋滅亡へ向けての好機が訪れたと喜ぶ。