伯ヒは夫人たちのための新宮殿建設を夫差に提案する。夫差はそれを話し合うために朝議を開いた。勾践の処刑を望む伍子胥をはじめとする武官に対し、伯ヒら文官が反対を唱え、伍子胥と伯ヒの言い争いに発展する。
伍子胥は越の名将、疇無餘を好敵手と認め、帰順を勧める。しかし頑として越王への忠誠を貫こうとする疇無餘。だが命にしがみつこうとする勾践の姿を目の当たりにし絶望する。ある晩、西施の所へ覆面の刺客が現れるが、鄭旦らが踏み込んで斬り殺し事なきを得る。
湖に落ちた夫差は昏睡状態から目覚めない。姫姜は西施と鄭旦を怪しみ、伍子胥に処刑を命ずる。苦悩する伍子胥だが、勾践投降に潜む陰謀を暴く好機と捉え2人の尋問を開始した。
すぐに行宮へ戻るという約束を反故にされた鄭旦は、夫差に会うため都へ向かう。しかし西施や鄭旦の存在に気づいた姫姜は、庭園で剣を抜いた鄭旦を捕らえるよう命令し、その場に現れた夫差の怒りを買う。ある日、鄭旦たちと舟遊びに出かけた夫差が、誤って湖に落ちてしまう。
夫差が西施と鄭旦を伴い凱旋の途につく。明月公主は自らの手で夫差を暗殺しようと沿道で待ち構えるが、范蠡に暗器を奪われ阻止される。呉に到着した夫差は、2人の妃を城外の行宮に待機させ、王宮にいる王后と太子の顔を見に行く。
間者を追って山中を捜索する伍子胥は、越女と会い孫武の弟子だと知る。范蠡と勾践のつながりに疑惑を深めた伍子胥は西施らを呉へ連れ帰らぬよう夫差に進言。西施たちを夫差に薦めた伯ヒとの対立を深める。
相国の伍子胥がついに勾践の居場所を突き止めるが、伯ヒがすでに勾践は投降すると告げていた。そして列国の使者たちが集まった前で、長き呉越の戦に決着をつけるべく、夫差は勾践に決闘を申し入れる。果たして夫差は勾践の投降を認めるのか…
夫差は伯ヒに連れられ森へと向かい、そこで出会った西施と鄭旦に目を奪われる。大王ということを隠して通りがかりの者だと告げるが、部下の武雄将軍が現れて呉王だと明かしてしまう。一方、范蠡と勾践は投降のための訓練を何度も重ね、夫差の眼前に出る日を待ち望むのだった…
逃げていた西施を見つけたのは范蠡であった。事情を聞いた西施は、親しくしていた越女にも悲しき別れを告げる。一方、展如は明月公主に自分の思いを伝える。そして夫差に仕える太宰の伯ヒは西施と鄭旦を歓迎して自宅へと迎え入れ、夫差に彼女たちを引き合わせようとしていた…
文種は越宮に来ていた夫差に、越の美女を献上しようとするが夫差が心を奪われているのは絶世の美女2人西施と鄭旦であった。一方で范蠡は西施を夫差に献上しようと画策していた。ところがそんな時、西施が短剣を持って姿を消してしまうのだった…
西施と鄭旦は追っ手に見つかるが、間一髪で越女が2人を救った。勾践は范蠡に自分と夫差のどちらが勝つかと尋ねるが、敗者が負けを認める"投降"をうまく利用すれば、勝者に転じることができ、勝利を得るためには一切の私心を捨てよと進言するが…
夫差にとって狙うは勾践の首のみで、無辜の民を殺す気はなかったが、勾践はとうに行方をくらましていた。山では鄭寅が范蠡に弟子入りを願い入れるが、その受け入れを拒まれる。范蠡は西施を連れて相国府に住むつもりだったが二人が街へ下りてきた際に、夫差と出会ってしまい…
鄭寅は姉の鄭旦や西施と久しぶりの再会を果たす。范蠡は孫武の忠告を受けた後、下山して勾践に拝謁した。夫差が太子を新たな越王として即位させる懸念が出てきた中、范蠡は勾践の持つ従順さを発揮すれば状況が好転すると告げた。ただそれが勾践にとって意味するものとは…
夫差は太子が生まれて喜びに浸っていた。明月公主は扮装して呉宮へと侵入するが、ばれて越へと連れ戻され、その途中で展如将軍と出くわす。西施は范蠡から琴を習い、鄭旦は越女から剣法を習っていた。范蠡が将来を占うと、西施が自分のもとから消えてしまうと出るのだった…
夫差は呉軍強化のため、行宮まで遷すことを決断するが、王后の姫姜は太子を身ごもっているため留まる。一方、越の勾践は妹の明月公主が部下の疇無餘と会うことを快く思わない。そして山では黒衣の者が現れ不穏な空気が漂い出し、孫武は范蠡に西施を慈しむように諭すのだった…
山に逃れていた西施と鄭旦は師妹の越女と知り合った。呉では展如が剣術の腕前を買われて将軍に任命される。越では勾践が勝利の宴に明け暮れて、国政を文種に任せていた。文種は山へ赴き、范蠡に下山を促す。そんな中、大将軍の達貢は若き展如に不満を抱くのだった…
闔閭が崩御すると夫差が新王に即位し、父王の敵として勾践の首を取ることを誓う。父親たちを戦で亡くした西施と鄭旦は山へと逃れていた。一方、鄭旦の弟の鄭寅は武術の腕を買われ、越の衛士長となる。都を離れて山にこもる孫武は、弟子の范蠡に琴法の大切さを説くのだった…
呉の王・闔閭は越国を討とうとしていた。先王の喪中の越を攻める時期ではないと言う王子の夫差の助言をも断る。一方の越では西施と鄭旦の父親たちも戦に駆り出されていたが、越王の勾践は戦況を逆転し、最後には闔閭を追い詰める。夫差は瀕死の父王のそばに寄り添うのだった…
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