柳一夕(りゅう・いっせき)を預かった。今すぐ断魂谷へ来られたし――黄楚明(こう・そめい)のもとに届いた手紙には、そう書かれていた。驚き慌てる黄楚明と慕容硯(ぼよう・けん)と前に、血だらけの姿で丁凱(てい・かい)が現れた。苦しい息の下で、全ては曹駿(そう・しゅん)仕業なのだと説明し […]
謀反を企んでいた曹安(そう・あん)の野望は潰えた。蘇瞳(そ・とう)が隠し持っていた巻物が皇太后へと渡り、曹安と趙国との密約が白日の下にさらされたのだ。左豊(さ・ほう)からの報告で、抱き込んでいたつもりの劉(りゅう)公公が、実は皇太后の密偵だったと知って愕然とする曹安。予期せぬ報せ […]
黄楚明(こう・そめい)と石空塵(せき・こうちん)が都に戻れば、全ての企みが露呈してしまう――。曹安(そう・あん)は焦っていた。上官絶(じょうかん・ぜつ)は3人の暗殺を提案するが、失敗続きの部下の意見に耳を貸す曹安ではない。上官絶は激しく叱責されたばかりか、密偵として右軍府に潜り込 […]
黄楚明(こう・そめい)と石空塵(せき・こうちん)が都に戻れば、全ての企みが露呈してしまう――。曹安(そう・あん)は焦っていた。上官絶(じょうかん・ぜつ)は2人の暗殺を提案するが、失敗続きの部下の意見に耳を貸す曹安ではない。上官絶は激しく叱責されたばかりか、密偵として右軍府に潜り込 […]
都には疫病のような症状を呈する患者が溢れていた。隔離された病人たちの中には、殺されるのではないかと不安に駆られて逃走を計る者も。裴成(はい・せい)はそうした人々に、これが疫病ではなく何者かが撒いた毒によるものだと説明。その上で、全ての患者に治療を受けさせることと悪党を捕まえること […]
石空塵(せき・こうちん)が落として逃げた巻物には詩が書かれていた。間者である彼がこの巻物を趙に持ち帰る目的であったとすれば、詩には暗号が隠されているのではないか。そう考えた慕容硯(ぼよう・けん)だったが、解読の糸口を掴むことができない。王羲之(おう・ぎし)に知恵を借りようと、詩の […]
「全く変わってないな、鈴鐺(れいとう)」。丁凱(てい・かい)の口から出た名前は、慕容硯(ぼよう・けん)を驚かせた。何故自分の幼い頃のあだ名を知っているのかと問い質そうとした矢先に上官絶(じょうかん・ぜつ)たちが襲来、真相は分からずじまいとなってしまう。時を同じくして黄楚明(こう・ […]
「陛下がいなければすべて太師の思うままに」。幼帝が行方不明となっているこの期に乗じて全権を掌握してはどうかと進言する左豊(さ・ほう)を、曹安(そう・あん)は静かにたしなめた。彼は自らが権力者として君臨するのではなく、行方不明になっている幼帝を誰よりも早く見つけ出して意のままに操る […]
黄楚明(こう・そめい)を打ちのめした柳一夕(りゅう・いっせき)の心変わり。王羲之(おう・ぎし)は彼女のあまりの変貌ぶりに不可解なものを感じていた。柳一夕は偽者とすり替わったのか、それとも"生ける屍"として何者かに魂を操られているのか――。いずれにしても、放って […]
視力の回復を目指し、伊人剣法の修練を続ける黄楚明(こう・そめい)。しかし、柳一夕(りゅう・いっせき)の身を案じる彼は集中力を欠き、成果はなかなか上がらなかった。根気強く教えてきた慕容硯(ぼよう・けん)の心には、焦りとは別の、苛立ちに似た感情が広がってゆく。それは、黄楚明へ寄せる想 […]
慕容硯(ぼよう・けん)は趙の間者・石空塵(せき・こうちん)を探し当てた。剣を交える3人。それを遮るように現れた"一剣送葬"丁凱(てい・がい)は、石空塵を逃がすと慕容硯に勝負を挑んだ。やむなく受けて立った慕容硯だったが、"あの時の力"とやらに […]
慕容硯(ぼよう・けん)は趙の間者・石空塵(せき・こうちん)を探し当てた。剣を交える2人。それを遮るように現れた"一剣送葬"丁凱(てい・がい)は、石空塵を逃がすと慕容硯に勝負を挑んだ。やむなく受けて立った慕容硯だったが、"あの時の力"とやらに […]
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