皇太后は官位を授けることを条件に、皇帝の治療に励むよう黄楚明(こう・そめい)を促す。しかし、彼は地位にも名声にも興味はなく、ただ宮中から柳一夕(りゅう・いっせき)を取り戻したいという一心だった。柳一夕を諦めるようになだめる皇太后の言葉も、黄楚明の耳には入らない。会話が途切れ、皇太 […]
司馬タン(しば・たん)の叫び声を聞いて、上官絶(じょうかん・ぜつ)と劉(りゅう)公公が駆けつける。しかし、それは柳一夕(りゅう・いっせき)と鬼ごっこをして遊ぶ幼帝が上げた歓声だった。劉公公たちを怒鳴りつけて追い払った司馬?は鬼ごっこの続きをしようと促す。その時、柳一夕に異変が。彼 […]
荒くれ者たちに襲われたらしい傷だらけの男を岩屋まで運び、手当をした黄楚明(こう・そめい)。「いきなり攻撃された」と語った男は、旅商人の石空塵(せき・こうちん)と名乗った。彼の話に同情しながらも、何者かに連れ去られた柳一夕(りゅう・いっせき)の行方が気になる黄楚明は、しばらく安静に […]
刺客の残党を捜すため金華山へと出向いた慕容硯(ぼよう・けん)は、偶然にも黄楚明(こう・そめい)と再会する。からかい半分で手合わせを挑んできた慕容硯を相手に、武芸のできない黄楚明は、へっぴり腰で逃げ回るばかり。しかし、振り下ろした太刀を木剣ではね返された慕容硯は、彼の内力の強さを想 […]
西暦344年、東晋の第五代皇帝に、わずか8歳の司馬タン(しば・たん)が即位。中原には異民族・匈奴が建国した趙が、西方にはテイ族の興した成漢があって戦火が絶えないばかりか、中国全土は災害や飢饉にも見舞われ、混乱の時代を迎えていた。そんななか、重臣の曹安(そう・あん)から、金華山に霊 […]
西暦344年、東晋の第五代皇帝に、わずか7歳の司馬タン(しば・たん)が即位。中原には異民族・匈奴が建国した趙が、西方にはテイ族の興した成漢があって戦火が絶えないばかりか、中国全土は災害や飢饉にも見舞われ、混乱の時代を迎えていた。そんななか、重臣の曹安(そう・あん)から、金華山に霊 […]
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