蘇(そ)公公による傀儡軍の乱を防いだ快刀門に、皇帝から"天下第一門"の扁額が与えられた。しかし、快刀門にかつての明るさはない。陸小歓(りく・しょうかん)は、身を挺して自分を守ったせいで昏睡状態となった黄小魚(こう・しょうぎょ)に、付きっきりで看病する毎日。東方 […]
花嫁行列が都の大路を練り歩く。祝福の声を上げる沿道の人々とは対照的に、虚ろな表情で列を見送る陸小歓(りく・しょうかん)は、黄小魚(こう・しょうぎょ)の姿を目にし、そっと視線を落とした。その時、空がにわかにかき曇ったかと思うと、いくつもの巨大な火球が。それは無数の隕石だった。恐怖の […]
東方楽(とうほう・らく)と金無花(きん・むか)が2日後に挙式――その情報を李江湖(り・こうこ)こと皇帝の耳に入れ、黄小魚(こう・しょうぎょ)と嘉慶(かけい)公主の婚儀を執り行わせる。全ては、脅威となるものを排除して明国を乗っ取ろうと画策する蘇(そ)公公の思いのままに進んでいた。そ […]
上官諸侯(じょうかん・しょこう)の首元に匕首を突きつけ、「死んでもらう」と言い放った東方楽(とうほう・らく)。そこに現れた陸小歓(りく・しょうかん)は、「門主を殺すなんて許さない」と、説得を試みる。だが、楽――汪明珠(おう・めいしゅ)は考えを変えず、それどころか金無花(きん・むか […]
陸小歓(りく・しょうかん)の告発状を手に、快刀門へと押し寄せた官兵たち。そこには東方楽(とうほう・らく)の正体が逆賊・汪明珠(おう・めいしゅ)であると記され、小歓自身の手形も押されていた。身に覚えのない小歓は誤解を解こうとするが、兵たちは楽へと迫る。それを見た李江湖(り・こうこ) […]
宮中で何者かにさらわれた陸小歓(りく・しょうかん)は、どことも分からない牢獄の中に閉じ込められていた。彼女を連れ去った一団の首領は、東方楽(とうほう・らく)が謀反人として処刑された汪文言(おう・ぶんげん)の娘・明珠(めいしゅ)ではないのかと小歓に尋ね、楽を告発する書状に署名をしろ […]
銀子の窃盗事件、そして陸小歓(りく・しょうかん)と黄小魚(こう・しょうぎょ)の体の自由を奪った"定身術"には、金箔草の毒が関わっていることが判明した。しかし2人には、毒を飲まされた心当たりなどない。試しに体内の金箔草の毒を検出できる丸薬を飲んでみたところ、快刀 […]
10年前に死んだと思われていた笑紅塵(しょうこうじん)が、信徒たちの前に姿を現した。朝廷を牛耳ろうとする奸臣の企みを暴くために動いている快刀門に力を貸してやってほしい――。教主からの頼みごとに驚く信徒たち。紅教と朝廷は敵対関係にあり、快刀門はかつて紅教を壊滅させた仇敵だ。「なぜ助 […]
黄小魚(こう・しょうぎょ)との絶縁を誓う羽目になった陸小歓(りく・しょうかん)。さらに、子供の頃に小魚から贈られ大切にしてきた魚の人形をなくしてしまい、彼女は失意のどん底に。小魚への思いを断ち切らせるために人形を隠した東方楽(とうほう・らく)だったが、小歓のあまりのへこみっぷりを […]
あれこれと見込み違いはあったものの、陸小歓(りく・しょうかん)と東方楽(とうほう・らく)は、法海禅寺の小坊主に"迷魂失憶"を飲ませることに成功する。小坊主の記憶が消えてしまえば、妊婦たちの居所を知られる恐れはなくなる――苦肉の策が功を奏したかと思われたが、皇后 […]
"妖嬰が帝位を奪う"という噂が広がり、皇后は妊婦の捕縛令を出した。それを受け、玉扇門は次々と妊婦を投獄。残る捜索場所は、快刀門ただ1つとなった。屋敷の中を探るためにやってきた金無花(きん・むか)を、追い返そうとする東方楽(とうほう・らく)。かくまっている妊婦の […]
官兵を蹴散らして刑場から逃げ出した厳武(げん・ぶ)を追う、金無花(きん・むか)。しかし、快刀門の面々は策を講じて彼を出し抜き、厳武を連れ帰ることに成功した。東方楽(とうほう・らく)と陸小歓(りく・しょうかん)、李江湖(り・こうこ)は、意識を取り戻した厳武にあれこれと質問を浴びせる […]
黄府では嘉慶(かけい)公主の指揮のもと、黄小魚(こう・しょうぎょ)の誕生日を祝う宴の支度が進んでいた。そのあまりの豪華さにうんざり顔の小魚は、嘉慶が準備した旗に対しても不満を漏らす。しかしそれは、彼のために陸小歓(りく・しょうかん)が作った旗を真似たもの。事実を知った小魚は、胸の […]
煙が立ち込める玉扇門の庭で、怪物じみた謎の男の後ろ姿を目撃した陸小歓(りく・しょうかん)。怪人の後を追って足を踏み入れた部屋で、見事、彼女は百鳥朝鳳の絹布を発見する。快刀門へと戻り、得意満面で絹布を広げる小歓だったが、それをひと目見た東方楽(とうほう・らく)は偽物だと断じた。&q […]
皇后の前に差し出された2体の"月下女神"。1体は自らのことを彫刻の名手・徐虎(じょ・こ)だと偽り語る弟子の魏三(ぎ・さん)の作。もう1体は、徐虎に才能を見いだされ技を伝授された李江湖(り・こうこ)の作であった。彫る者の魂を映し出すといわれる"月下女神 […]
"長脚文"によって徐虎(じょ・こ)が書き記したのは、己が監禁されている場所だった。早速、動き出した快刀門の面々は、虎頭山の地下牢から徐虎を救出。これで一件落着かと胸をなで下ろした陸小歓(りく・しょうかん)と東方楽(とうほう・らく)だったが、残念なことに徐虎は、 […]
人体石化事件について唯一の手掛かり握っていた温良(おん・りょう)までもが、石になってしまった。その温良と石化事件の被害者2人は、とある神女像を壊したせいで罰が当たったのだ――という噂を聞きつけた陸小歓(りく・しょうかん)と東方楽(とうほう・らく)は、問題の像が祀られていた神女廟へ […]
朝廷の重臣・于(う)尚書の還暦を祝う宴が開かれた。彼の挨拶が始まると、参列者たちは奇妙な違和感に襲われる。五感の全てが一瞬失われたような、不思議な感覚だ。そして、我に返ってみると、目の前の于尚書が石と化しているではないか! 人体石化事件――世にも不可思議な事件の捜査を命じられたの […]
胡小帥(こ・しょうすい)を襲い、内力を奪った金の仮面の男――その正体は金無花(きん・むか)だった。彼への思いを断ち切れない東方楽(とうほう・らく)は、以前にも金の仮面をした無花に遭遇してはいたが、未だにそれが彼の仕業だと信じられずにいた。そんな思いを胸に尾行を続けていると、無花は […]
"黒金剛"明覚(めいかく)率いる山賊たちの手に落ちた快刀門一行。柱に縛られ、いよいよ覚悟を決めつつあった陸小歓(りく・しょうかん)と黄小魚(こう・しょうぎょ)の前に、嘉慶(かけい)公主が。彼女は、皇帝という身分を偽って李江湖(り・こうこ)と名乗り、快刀門に居候 […]