趙高(ちょうこう)が処刑に立ち会っていた時に、章邯(しょうかん)からの戦勝報告が届く。口では章邯を褒める趙高だったが、章邯が戦地で兵士に信頼されていると知ると、突然、章邯のための祝賀会を中止にすると言い出す。 そして、胡亥(こがい)のもとへ行き、昨夜、先帝から夢で託されたと言って […]
ある日、沛県に住むある寡婦が無理やり襲われたと沛県の民から抗議を受け、劉邦(りゅほう)は、夜中に雍歯(ようし)を連行して詰問した。あっさり自分の仕業だと認め、全く反省の色を見せない雍歯に劉邦は、見せしめのために死刑に処すと言う。翌日、雍歯を公開で処刑しようとした時、被害者の女が駆 […]
趙高(ちょうこう)は陳勝(ちんしょう)軍の攻勢になすすべもない秦軍をどうすべきか大臣たちに問う。すると多くの大臣が章邯(しょうかん)を将軍にすべきだと推薦する。一方、今は将軍ではなく少府として、徴税業務を担当している章邯は、晨曦(しんぎ)に会いに行き、趙高に偶然を装って会えるよう […]
劉邦(りゅうほう)は胡陵(こりょう)を攻めることにし、雍歯(ようし)を副将に指名する。ある日、兵士の訓練をめぐって雍歯と盧綰(ろわん)が諍いを起こすと、劉邦は再度、全員副将である雍歯に従え、と言い渡す。不満げな盧綰に対し、劉邦は、雍歯がどんな人物かは自分もよく知っている、しかし今 […]
趙高(ちょうこう)は胡亥(こがい)の前に臣下を呼び集め、鹿を指して馬だと言う。そして臣下たちに「この動物は鹿か馬か」と聞く。趙高の力を恐れる多くの臣下たちは、鹿だと思いながらも「馬だ」と答える。わずか2名が「鹿だ」と答えるが、牢に入れられてしまう。それ以来、趙高に逆らう者はいなく […]
沛県の長老たちは、殺害された県令の後任には蕭何(しょうか)がふさわしいと考えるが、蕭何はそれを断り、劉邦(りゅうほう)を推す。仲間を集めた劉邦は自分が責任者になると宣言、"沛公"と呼ばれることになる。酒宴の席で、劉邦が後任になることに雍歯(ようし)が異議を唱え […]
劉邦(りゅうほう)たちは県令が守る県城を攻めるが、鉄壁の守りに歯が立たない。そこで仲間割れしたふりをして、樊カイ(はんかい)たちが自分を縛り敵に突き出しに来たかのように装う。だまされた県令は2人を城内に引き入れる。劉邦は近寄ってきた県令を盾に、仲間全員で城内に呼び込みついに沛県を […]
よい情報しか耳に入らない胡亥(こがい)は、秦が平和であると信じ込む。虚偽を伝えた叔孫通(しゅくそんとう)は胡亥に気に入られ昇進するが、実情を話す者は降格されるはめになる。宮殿を出ると皆の命を守るためにあえて嘘をついたと明かした叔孫通は、帰宅後、妻に崩壊寸前の秦から逃亡することを告 […]
二世皇帝の胡亥(こがい)は政務もそこそこに妃選びに夢中になっていた。陳勝(ちんしょう)と呉広(ごこう)が大沢郷で反乱を起こしたのを知った趙高(ちょうこう)は、今後、胡亥に会うことができるのは自分だけで自分を通してすべてを臣下に伝えるように胡亥に提案する。反乱の拡大を恐れた臣下たち […]
始皇帝の皇子、皇女が大勢処刑されることを知った公子高(こうしこう)は、家族の命を守ろうと、二世皇帝・胡亥(こがい)のもとを訪れ、始皇帝に殉死したいと願い出る。 芒トウ山(ぼうとうさん)では、盧綰(ろわん)が劉邦(りゅうほう)と行動を共にした際に経験した不思議な出来事を仲間に話す。 […]
劉邦から、貧しい人から奪わない、人を殺してはならないという掟を告げられた盧綰(ろわん)や雍歯(ようし)たちが村で食料を奪っていると、一人の老人が雍歯に斬りかかってきた。雍歯をかばった尾生(びせい)が過って老人を殺してしまう。劉邦は、それを知ると、掟を守らなくては集団が生き抜くこと […]
劉邦(りゅうほう)たちは逃亡を続け、芒トウ山(ぼうとうさん)にたどり着く。地形的に潜伏場所として最適だと感じた劉邦は、小屋を建ててしばらく山の中で暮らそうと提案する。 不老長寿の霊薬を求め、始皇帝(しこうてい)が巡幸に出る。一行が沙丘(さきゅう)に差しかかった時、始皇帝は馬車の中 […]
淮陰(わいいん)の韓信(かんしん)は自堕落な日々を過ごしながら、1日3食を亭長の家で食べさせてもらっていた。亭長の妻は毎日やってくる韓信に、犬は餌をやれば番犬もするが、あんたは何の役にも立たないと嫌みを言った。その後、腹が減って釣りをしている韓信にある洗濯婆さんがこれを食べろと食 […]
項梁(こうりょう)は項羽(こうう)に項家に伝わる剣術を伝授することにし、項羽は虞子期(ぐしき)とともに剣術の稽古に励む。劉邦(りゅうほう)は呂雉(りょち)の妹・呂須(りょす)を盧綰(ろわん)に嫁がせることにし、縁談を進めていたが、樊カイ(はんかい)が呂須を寝取ってしまう。やけ酒を […]
劉邦(りゅうほう)は蕭何(しょうか)から頼まれた労役に行く100人を集め、蕭何に報告に行くが、もう200人集めてくれと言われる。無理だと言うと劉邦に、亭長なら集めろと言う蕭何。亭長として自分も労役に行くと言う劉邦に、盧綰(ろわん)や樊カイ(はんかい)、周勃(しゅうぼつ)たちも同行 […]
焚書の発令を前に、秦国では民間人と官吏の衝突が起き、事態の収拾がつかない郡県まで出始めていた。始皇帝の長子・扶蘇は国の行く末を案じ、始皇帝に焚書を中止するよう諫言するが、扶蘇が国の統治を理解していないと見た始皇帝は、彼を鍛え直そうと、北方に駐屯する将軍・蒙恬(もうてん)のもとで軍 […]
呂雉(りょち)を嫁にもらった劉邦は、曹氏との関係を清算しに行く。今までたまっていた酒代を全て払い、子供が生まれたら知らせてくれと去る。結婚して心を入れ替えたかに見えた劉邦だったが、その暮らしは相変わらずだった。ある日、村の水源のことで、隣村の東岳亭の雍歯(ようし)たちとケンカにな […]
盧綰(ろわん)は劉邦に後ろめたさを感じ、自分が金をくすねたと告白する。しかし、劉邦は何があっても口外するなと盧綰に命じる。そこへ、曹氏が店で喧嘩しているという知らせが入る。劉邦が仲間と共に駆けつけると、代金をツケにして帰ろうとした客と、それを止めようとした曹氏がもみ合いになってい […]
項梁(こうりょう)、項伯(こうはく)、項羽は六国の人々と会合を持つ。だが、集まった人々は今の暮らしに満足し、秦討伐の意志などなく、怒った項梁は一人の男を殺してしまう。だが、秦の役人・司馬欣(しばきん)は項梁たちの大義に敬服して、3人を逃がしてくれる。 項羽は河のほとりで名馬を連れ […]
紀元前224年。斉、楚、燕、韓、趙、魏の六国の併合をもくろむ秦王は、将軍・王翦(おうせん)に60万の兵を与え楚国に侵攻させる。楚国の大将軍・項燕(こうえん)は10万の兵で必死の抵抗を続けたが、ついに進退窮まり、「たとえ楚国の人間が三家族しかいなくなっても必ず秦の国を滅ぼす」と誓っ […]