晴川に似ている花影(かえい)に雍正帝は心を奪われてしまい憐児の事など忘れてしまっているようだった。そして息子の弘暦も憐児を嫌い憐児は孤独になっていた。そして、とうとう雍正帝が倒れ、憐児が駆けつけるが…。
雍正帝から愛されていることを知った憐児は宮中にもどり貴妃に封じられる。しかし、憐児が後宮の環境に生き抜けるか心配な雍正帝は、命ある間に実息の弘暦と憐児の為に整理をしようとしている時、晴川(せいせん)が目の前に。
謀反を企てた札蘭泰の黒幕だった将軍を落命させ終息に向かった。しかし、この一件で雍正帝は札蘭泰に毒を盛られ体が蝕まれていたのだった。そして果親王は城をまた出て行こうとし、蘇に引きとめられるが…
冷遇され自分の身を案じる謙貴人は、玉漱に将軍を自分に紹介して欲しいとお願いするが考えが甘いと断られてしまう。謙貴人は自らが将軍の目の前に現れる。そして謙貴人は将軍に剣譜と自分の身を捧げるのだった。
雲嬪は牡丹から明日処刑されてしまう曾に最期の差し入れを託され持っていく。翌日、断首処刑される寸前に曾は差し入れの菓子の中に入っていたナイフで縄を切り、雍正帝に飛びかかり殺害しようとする。
法器によって催眠術にかけられた雍正帝は、将軍に政治的に操られていた。周りの宦官は雍正帝らしからぬ数々の発言に怪しむが、何が起こっているのかは全く分からない。雍正帝はある場所にいくと憐児との記憶の断片が蘇るのだった。
以前の記憶が無いが無垢な気持ちで憐児に接してくる雍正帝に憐児は魅かれていったが、紫禁城まで送ると決めた憐児と果親王。雍正帝を憐児はなだめ都に戻すが、将軍は記憶喪失の雍正帝を利用しようとする。
李は牡丹になりすましている雲嬪にある人物を会わせる。その人物とは焼死したと思っていた牡丹だった。李は雲嬪に騙されていたことに気が付いていたのだった…李は2人の立場を利用し金儲けをしようとする。
雍正帝と別れ紫禁城を後にした憐児。憐児は蘇が料理人として連れて来た果親王と再会する。果親王から憐児を守る為に料理人になったこと、そして一緒なることを熱望されるが、憐児はどこか雍正帝のことが忘れられないのだった。
憐児はお腹の子を亡くしてしまう。流産が麝香の香りのせいだと分かり、犯人は玉漱だという哀しき事実に。監禁された玉漱は憐児を呼び出す。そして玉漱の口から思わぬ共犯者の名前を聞いた憐児は失望する。
皇后妃のさしがねにより嘉嘉が果親王のために取った行動に対して果親王は嘉嘉に憤慨し、出て行ってしまう。果親王が嘉嘉への想いに気が付き戻るが、嘉嘉はショックのあまりに毒を飲んでしまい…。
果親王と慎郡王は反逆の罪で処刑されようとしていた。憐児は作戦を立て実行するが犯人がなかなか現れない。雍正帝も心の中では弟ふたりを失うのは辛く思っていた。そしてとうとう処刑当日の日が来てしまう。
李は雍正帝を殺そうとした刺客の捜査を命じられたが、果親王と拳を交え故意に怪我をし、代わりに怪我をさせた果親王が調査をすることに。寧古塔で調査をすると、生きながらに死人のような不可解な人間達がいるのだった。
雍正帝が庭を歩いていると、宮中から脱出を計る慎郡王(しんぐんおう/第十九皇子)と会う。爵位を捨ててでも妓女の百合(びゃくごう)娶りたいと訴える慎郡王に雍正帝は全てを捨て幸せになれと見送るが…
玉漱からの密告により雍正帝は憐児の密会を疑い、病に倒れる果親王の元にやってきた。2人の密会を知っている果親王の妻の嘉嘉が気を利かせ面会を拒否するが、部屋に入ってしまうのだった…
果親王が疫病にかかってしまうが、治療薬が手に入らず生命の危機が迫っていた。玉漱が李と取引をして薬を手に入れ憐児に渡すが、憐児には果親王に渡す手立てが無い。憐児は玉漱から果親王に届ける秘策を提案される。
雍正帝が憐児に上奏書を代筆させていたことに、大臣たちが政に女人が関与することは反すると、憐児に処罰を拝謁するが雍正帝は取り合わない。そしてある晩、憐児が刺客に襲われ誘拐されるところを蘇が通りかかり…
憐児の親友の玉漱の結婚相手を見つけるため宮中にて園遊会が開かれる。出世を目論む李が参加するが玉漱からの質問対する答えで玉漱を怒らせてしまう。その夜、失望した玉漱は外に涼みにいくと、そこにいた雍正帝と出会う。
雍正帝は軍を率いて戦に──憐児は雍正帝の安否を確かめに戦場へ向かう決意をする。憐児は宮女を騙し、札を手に入れ宮中を出る。しかし戦場へ向かう途中に敵軍に遭遇してしまい拉致され人質になってしまう。
冷宮に居る雲嬪は李が急に来なくなったのを不審に思い、街にいる妹の牡丹(ぼたん)を冷宮に身代わりとして入れ替わり、李に会いに行く。しかし、出世した李は雲嬪が疎ましくなり、事故死させようとする。