オイラトの捕虜となった祁鎮は自責の念から、生きる意欲をも失う。そこへ程十三(ていじゅうさん)が現れ、祁鎮や皇太后に対する恨みをぶちまけ、必ず復讐すると言い放つ。その頃、朝廷にはエセンから身代金50万両を要求する知らせが届く。祁ギョクはエセンの要求に応じて兄を救うべきだと進言するが […]
オイラトを討つために自ら軍を率いて出陣した祁鎮は、順調に兵を進める。それまで勢いづいていたオイラトは、親征軍の攻撃に恐れをなし、あっさりと撤退していく。しかし軍医として同行した允賢や将軍の樊忠(はんちゅう)は、順調すぎる展開に胸騒ぎを覚える。悪い予感は的中し、突然オイラトの奇襲攻 […]
汪(おう)国公が杭綱(こうこう)を陥れた証拠の書簡を手に入れた皇帝・朱祁鎮(しゅきちん)は、朝議で厳しく汪国公を問いただす。しかし、オイラトの策略だと主張する汪国公に大臣らは味方し、祁鎮は孤立する。そこへ太原陥落の急報が入り、事態は一変。祁鎮は自らの親征を宣言し、祁ギョクを監国に […]
杭(こう)一族を救うため、汪美麟(おうびりん)との結婚を願い出た朱祁ギョク(しゅぎぎょく)。允賢を傷つけまいと秘密裏に事を進めるが、杭允賢(こういんけん)を疎む王振(おうしん)が結婚の事実を知らせてしまう。祁ギョクの屋敷を訪ねた允賢は着々と進められる婚礼の準備を目の当たりにし、衝 […]
オイラトとの交渉が失敗したことで臣下の信頼を失った祁鎮は、允賢の励ましを受け再び立ち直る。祁鎮は允賢と祁ギョクに結婚の詔書を与えようとするが、皇太后に阻まれ2人の結婚は再び白紙に戻る。そんな折、明軍がオイラト軍との戦いに苦戦しているとの知らせが届く。権力の拡大を目論む東廠の長官・ […]
皇太后が病に倒れたことで窮地に陥った汪国公は、祁ギョクに起死回生の望みを託すため、娘の美麟(びりん)を使って祁ギョクの抱き込みを図る。美麟は祁ギョクの孝行心を煽り、太医に皇太后を診療させることに成功。そんな時、オイラトからエセンが使節団を率いて朝見にやってくる。しかし祁鎮はエセン […]
義母の誕生祝いに于(う)家の屋敷を訪れた允賢は、都で話題になっている薬膳書の存在を知る。聞くと、その著者はなんと程十三だった。薬膳書の内容を見た允賢は自分の草稿が盗用されたことに気づき、程十三に抗議する。しかし、そこで口にした言葉がきっかけとなり、譚復(たんふく)の孫であることが […]
祁鎮が計画していた汪国公の暗殺は、決行直前で中止となる。自分の短慮によって、皇后を傷つけたことに落ち込む祁鎮。そんな祁鎮を慰めようとする允賢に、祁鎮はついに胸に秘めていた想いを打ち明ける。その翌日、允賢の元に家族が都に戻ったという知らせが入る。再会と允賢の出世を心から喜ぶ父と祖母 […]
宦官や宮女を診療するため御薬房を拡張してほしいと祁鎮に進言した允賢。祁鎮は早速朝議にかけるが、大臣たちは皇帝を誘惑する不埒な者の進言だとして猛反発する。呉太妃は允賢に対する怒りから吐血し、祁ギョクも旧知の親兵から允賢と兄・祁鎮がただならぬ関係にあると聞き、心を痛める。允賢の元を訪 […]
酸乳を使って異国の王妃の治療に成功した允賢は師匠の劉平安に認められるようになるが、允賢を毛嫌いする程村霞(ていそんか)には憎しみを抱かれるようになる。そんな時、母が仮病であったことを知った祁ギョクが允賢を訪ね、これまでの態度を詫びる。祁ギョクの理解を得て、医術への志を新たにする允 […]
試験で程十三(ていじゅうさん)の嫌がらせを受け、窮地に立たされた允賢。それを見かねた劉院判は試験をやめさせ、その場で允賢を自分の弟子にすると宣言する。ついに宮中の女官となった允賢。祁鎮は允賢を六品の司薬に封じ、住まいとして長寿殿を与える。祁鎮の自分に対する思いを察した允賢は、その […]
呉太妃に結婚を反対された允賢と祁ギョク。母の意に沿うため祁ギョクは允賢に対し、結婚後は診療を控えるよう求める。允賢はそんな祁ギョクに怒り、激しく抵抗する。允賢の医術への情熱を尊重したいと思う祁鎮は、允賢に太医院の院判・劉平安(りゅうへいあん)への弟子入りを勧める。しかし劉は、太医 […]
鄭斉(ていせい)が皇帝だと知った允賢は驚愕する。そこへ皇后の計らいで祁ギョクが現れ、允賢は祁ギョクと涙の再会を果たす。2人の親密さを目の当たりにし、動揺を隠せない祁鎮だったが、皇后に諫められ2人の結婚を後押しすることに。セイ王の母・呉(ご)太妃は死んだはずの允賢が自分の目の前に元 […]
皇太后を診察するため、“医婆の允(いん)”と身分を偽り参内した允賢は、触診と問診から皇太后の病はエイ病と断定する。しかし気性が激しい皇太后には病であることを伏せ、薬膳を食べさせることに。おいしい薬膳の数々に、皇太后は気をよくする。数日後、允賢は皇后を叱りつける皇太后の姿を目にする […]
病人との対話の大切さなど、王道士から数多くのことを学んだ允賢は、仲間にも恵まれ診療や料理に充実した日々を送っていた。しかし別れた家族や愛する朱祁ギョク(しゅきぎょく)に会いたい思いは強まるばかり。死んだはずの自分が再び現れると皆に迷惑なのではと都に戻る勇気が出ない允賢に王道士は自 […]
一命を取りとめた杭允賢(こういんけん)は、自分を救ってくれた旅芸人一座のまかない人として働くようになる。ある日、允賢は座員の体調に合わない料理を出して王(おう)道士を怒らせてしまう。一方、皇宮では汪(おう)国公が皇太后に対し、万が一、セイ王が回復しなかった場合を考え、皇帝に世継ぎ […]
杭一家が襲われたという知らせに絶望を隠しきれない祁鎮は、皇后の励ましを得て事件の首謀者を突き止める決意をする。一方で祁ギョクは、生きる気力をなくして病に伏せてしまう。運よく生き延びた允賢の父は譚家の再興を諦め、母親とともに故郷へ帰ろうと考える。その頃、江南のとある街では川べりの舞 […]
允賢との待ち合わせ場所に、ようやく現れた祁ギョク。2人は灯籠の下で将来を誓い合う。しかし、そんな2人の姿を目にした祁鎮は、自分の想い人が弟の恋人であったことを知り深く落胆する。その頃、娘の汪美麟(おうびりん)を祁ギョクに嫁がせたい汪(おう)国公や皇太后は允賢の存在を知り、秘密裏に […]
兄の祁鎮に「結婚の約束をした人がいる」と打ち明けた祁ギョクは、元宵節に灯籠を見に行くよう助言される。早速、祁ギョクから誘いが届き、うれしさを隠せない允賢。時は大晦日。宮中では年越しの宴が催されていた。しかし子がないことを巡り、祁鎮と皇太后が諍いを始める。立腹して宮中を出た祁鎮が見 […]
被災地復興の監察使任官をめぐり、皇帝と皇太后が対立する。表向きは、祁ギョクを選ぶという皇太后の意見に折れた祁鎮だったが、裏で手を組む弟の任命は意図したとおり。杭綱は異例の出世を果たすが、やっかむ徐侍郎らに「観音菩薩」と称される允賢のことを揶揄され、娘を嫁がせる決意をする。允賢は祁 […]