韋小宝(い・しょうほう)と双児(そうじ)は、死刑囚として捕らえられた。康熙帝は、天地会の仲間たちの名前を密告すれば命は助けてやると、非常な条件を突き付ける。明くる日、小宝が青木堂の名簿を書き上げたという報告が。康熙帝が獄舎を訪ねてみると、小宝は、下手な絵を帳面いっぱいに描きなぐっ […]
都の大路を歩きながら、韋小宝(い・しょうほう)と沐剣屏(もく・けんぺい)は天地会の面々の安否を気にかけていた。すると偶然立ち寄った茶店に、徐天川(じょ・てんせん)が。再会できた嬉しさと安堵感から、笑顔で声をかける小宝。しかし、天川はそれに答えることなく小宝をにらみつけると、無言の […]
トルンに敗れ、茅十八(ぼう・じゅうはち)は捕らえられた。しかし、韋小宝(い・しょうほう)への怒りは収まらない。誤解を解こうとする小宝と双児(そうじ)の声も、まるで耳に入らない様子だ。そして、小宝は知る――なぜ茅兄貴が、自分を裏切り者と罵り、命を奪おうとするのかを。彼が言うには、小 […]
乗っていた船が沈没し、あわやのところで張勇(ちょう・ゆう)たちの軍船に救われた阿珂(あか)。彼女は、この軍船が韋小宝(い・しょうほう)らのいる通吃島に向かっていると知って色めき立つ。通吃島にはすでに鄭克ソウ(てい・こくそう)と馮錫範(ふう・しゃくはん)も上陸しているらしく、2人は […]
何とか都から脱出した韋小宝(い・しょうほう)たちだったが、追っ手の大軍はすぐそこまで迫っていた。一行は陳近南(ちん・きんなん)の指示に従い、散り散りになって身を隠すことに。小宝は、皇宮に戻れと言っても聞かない建寧(けんねい)公主と、沐剣屏(もく・けんぺい)、曾柔(そう・じゅう)と […]
皇帝のお気に入りとして、とんとん拍子に出世を重ねてきた韋小宝(い・しょうほう)。しかし、いつの間に潮目が変わったのか、その身辺には暗い影がさし始める。「風向きを見ながら強者に加勢するなら許さぬ」――康熙帝からサンチェとガルダン王子への警告の言葉は、まるで小宝をとがめるもののように […]
別れを惜しむ母に、「一緒に北京に行こう」と誘う韋小宝(い・しょうほう)。しかし春香(しゅんか)は、自分の人生そのものである麗春院を離れることはできないとさみしそうに語った。それを見た小宝は、気前よく5万両の銀票を取り出すと、「これで麗春院を買い取れ」と告げるのだった。一方、阿珂( […]
久方ぶりに麗春院に戻ってきた韋小宝(い・しょうほう)。母ちゃんを指名した客の顔を拝んでやろうとのぞいてみれば、そこには阿珂(あか)と鄭克ソウ(てい・こくそう)が。しかも自分をどうにかしようと怪しからん相談をしているとあっては、黙っているわけにはいかない。小宝は、母・春花(しゅんか […]
韋小宝(い・しょうほう)が小細工を弄したおかげで、重臣たちは軒並み三藩の廃止に賛成を唱えた。精鋭ぞろいの配下を従えた呉三桂(ご・さんけい)が謀反を起こせば、清国の屋台骨も揺らぎかねない。そうした相手に対し"廃藩"という切り札を使って先手を打てたことに、康熙帝は […]
またしても方怡(ほう・い)にだまされて、韋小宝(い・しょうほう)は神龍教一派の手に落ちた。教主・洪安通(こう・あんつう)とその夫人・蘇セン(そ・せん)、そして幹部たちの前に引き出された小宝は、ここを先途と得意のウソとデタラメを並べ立てる。神龍島砲撃の責任をヤセ行者になすりつけ、& […]
神龍教討伐命令が下った。長白山への祭祀を装って都を出発した韋小宝(い・しょうほう)が、密かに集めた兵を率いて神龍島を攻略する――それが康熙(こうき)帝の考えだ。さてどうしたものかと考えあぐねていた小宝の前に、思わぬ"助け舟"が現れた。福建水師提督・施琅(し・ろ […]
「公主、手を下すがよい」。李自成(り・じせい)の声が静かに響いた。長平(ちょうへい)公主こと九難(きゅうなん)は振り返り、先にお前の仇――呉三桂(ご・さんけい)を片付けろと告げる。絶世の美女・陳円円(ちん・えんえん)、そして山海関の戦いを巡る宿怨によって、不倶戴天の敵となった李自 […]
呉三桂(ご・さんけい)を襲った刺客は、阿珂(あか)だった。暗殺は未遂に終わったが平西王の傷は深く、阿珂は捕らえられて王可児(おう・かじ)という偽名を名乗っているようだ。まるで助ける気がないらしい九難(きゅうなん)の態度に首をひねりながらも、韋小宝(い・しょうほう)は自分が救ってや […]
盧一峯(ろ・いっぽう)への尋問から、平西王・呉三桂(ご・さんけい)の企みが見えた。彼は自らが治める雲南を含む"三藩"を中核に、神龍教や西域僧・サンチェ、蒙古の王子・ガルダンらと手を結んで挙兵し、四方から清の領土を侵略しようと目論んでいたのだ。あまりに大きな陰謀 […]
賜婚使として雲南へ赴くことになった韋小宝(い・しょうほう)。九難(きゅうなん)は女官に扮装して、阿珂(あか)も建寧(けんねい)公主の護衛として同行することに。しかし――出発当日、時間になっても建寧が寧寿宮から出てくる気配はない。双児(そうじ)と阿珂を連れて迎えに参上した小宝は、な […]
建寧(けんねい)公主の抵抗にもかかわらず、彼女と呉応熊(ご・おうゆう)との縁談は着々と進んでいた。康熙(こうき)帝は、雲南への降嫁に際し、韋小宝(い・しょうほう)も同行するよう命じる。"四十二章経"に隠された龍脈の秘密について知った康熙帝は、ニセ皇太后が8部の […]
韋小宝(い・しょうほう)は阿珂(あか)と祝言を挙げることができた。それに加えて、鄭克ソウ(てい・こくそう)の真意を知った九難(きゅうなん)は彼を敵視し始め、相手にするなと阿珂に命じた。目論みどおりに事が運び、こみ上げる笑いを抑えきれない小宝。しかし、彼の知らないところで、2つの恐 […]
韋小宝(い・しょうほう)は、トルンたちに嘘の相談事を持ちかけて、鄭克ソウ(てい・こくそう)をとっちめてやろうと目論んだ。金もないのに妓楼で豪遊し、1万両もの大金を借り逃げしたというありもしない罪をでっちあげられ、阿珂(あか)の前で引っ立てられそうになる克ソウ。そこに進み出た小宝は […]
突然の襲撃を受けた九難(きゅうなん)。助けに入ろうとした阿珂(あか)を後ろから抱きとめた韋小宝(い・しょうほう)は、「師太なら心配ない」とニヤけ顔だ。思わぬ不覚は取ったものの、九難は6人の敵を撃退。生き延びた1人を小宝が締め上げると、この奇襲はサンチェの命令であったことが明らかに […]
「嫌いです」――涙をこらえて告げた双児(そうじ)の言葉に、韋小宝(い・しょうほう)は動揺する。柄にもなくうろたえながら「本当は好きなんだろ?」と尋ねるが、双児は答えぬまま彼の手を振り払って走り去ってしまうのだった。小宝は茫然自失の態で、建寧(けんねい)公主が繰り出す皮肉も耳に入ら […]
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