晁蓋たちを逃した後、美しい娘・閻婆惜との縁談を勧められた宋江。かつて妻を亡くし、再婚する気もない宋江は縁談を断るが、一途な想いに押し切られ彼女を妾として迎える。だが、宋江は後日、閻婆惜と義兄妹の契りを結ぶことを選び、彼女は内心大きく動揺する。
宋江の命がけの報せを受けた晁蓋たちは村を去ることを決意し、梁山泊に身を寄せる。だが小心者の王倫は、林冲と同じ真の好漢である彼らを内心快く思わず、宴席で銀子を渡して砦を去るよう促す。それを見た林冲が業を煮やし王倫を批判、その場で刺殺してしまう。
白勝の働きで生辰鋼強奪に成功した晁蓋ら北斗七星。輸送に失敗した楊志は自害を計るも公孫勝に止められる。やがて役人に捕われた白勝から、強奪の首謀者が晁蓋だと聞き出した警吏は七人を捕えるよう厳命。それを知った宋江は、危険を省みず晁蓋の下へ向かう。
街でごろつきを殺した罪で北京大名府へ送られた楊志は、生辰鋼輸送を依頼され、自ら商人に扮し精鋭たちと品を運ぶことに。一方、生辰鋼を狙う晁蓋、呉用、公孫勝らも商人に扮し、休息中の楊志ら一団と遭遇。さらにそこへ、酒を運ぶ博打うち・白勝が訪れる…。
梁山泊の首領・王倫は、入山条件に何者かの首を差し出すよう命じられた林冲は、山中で東京へ向かう楊志と遭遇、勝負の末、互いの腕を認め合う。東京へ戻り、任務失敗を高キュウに咎められ、仕官もままならぬ楊志は、仕方なく街中で先祖伝来の名刀を売ろうとする。
寝床の小屋が雪で崩れ、仕方なく山神廟で一夜を過ごす林冲。だが、夜中に目を覚ますと林冲を殺そうと小屋を焼く陸謙たちの姿が。怒りを爆発させた林冲は陸謙たちを殺し、牢城を後にする。追手から逃れる林冲は柴進の勧めで、湖畔の砦・梁山泊へ身を寄せるが…。
史進と別れ東京へ向かう魯智深。道中、桃花村の劉太公の娘が、桃花山の山賊へ強引に嫁がされようとしていると聞き、彼は山賊の首領・周通をこらしめる。そのころ、極寒の牢城で馬草の番人に配置換えされ林冲は、妻の幻を見ながら極寒の日々を耐え忍んでいた。
洪に勝った林冲は、妻との再会を望みに牢城で生き延びねばと決意する。一方、東京への帰途、魯智深は食料を求めて瓦罐寺へ立ち寄るも、寺は悪僧と悪道士に荒らされ、老僧たちが飢えかけていた。この惨状に怒った魯智深は、再会した史進と悪僧たちを成敗する。
林冲の危機を救った魯智深は、滄州まで同行。無事に牢城へ着いた林冲だったが、看守への心付けが足りず、独居房送りになりかける。そこへ名士の柴進が訪れたと知った林冲は、銀子を貸してほしいと懇願。だが、柴進の師・洪師範に銀子を取り上げられてしまう。
滄州へ流刑となった林冲は、残される妻の幸せを願い離縁。東京を去る直前、彼は武芸を披露する魯智深と手合わせし、腕を認め合った2人は義兄弟の契りを結ぶ。滄州への道中、疲労で倒れ込む林冲。そんな彼を、陸謙に林冲殺害を命じられていた護送官たちが襲う。
寺の長老に連れられ五台山を下りた魯智深は、街で六十二斤の禅杖を授けられる。かつて武芸に秀で、林冲の師匠でもあった長老は、魯智深に東京の大相国寺へ行くよう勧める。ところが、大相国寺へやってきた魯智深は近所のごろつきたちと衝突し、大騒ぎとなる。
街で名刀を買った林冲は、刀比べを申し出た高キュウの誘いで太尉府を訪れる。だが、武器の持ち入りを禁じられた白虎節堂へ案内された彼は、高キュウに捕らえられてしまう。そのころ五台山では、魯智深が飲酒癖と粗暴さから僧たちに煙たがられ、寺から締め出されるが…。
妻を衙内に襲われた怒りから、陸謙と衙内を太尉府前で待ち伏せする林冲。事態を重く見た高キュウは、陸謙に林冲を陥れるよう指示する。一方、鄭を殺し追われる身となった魯達は、逃亡先の山西で翠蓮と再会。彼女を妻に迎えた員外に、五台山での出家を勧められる。
腐敗した官制下では鄭を裁けぬ現実を知る魯達。彼は父娘が東京へ逃げる時間を稼ぐべく肉屋で鄭に難癖をつけ、さらには三発の拳で鄭を殺してしまう。一方、東京では、張氏に心奪われた衙内が、手下の入れ知恵で林冲の親友・陸謙を買収し、張氏を奪う策を講じる。
元師範・王進の墓を探し、渭州を訪れた史進。茶館で拳を交えた魯達と意気投合した彼は、街で再会した師・李忠と3人で酒を交わす。その最中、すすり泣く女・金翠蓮と父親から、街の顔役・肉屋の鄭に私財を搾取された話を聞いた魯達は激怒し、上官へ訴えるが…。
東京開封府の禁軍師範・林冲に、北京大名府の将軍への昇進話が持ちかけられる。だが、昇進が生辰鋼輸送のためと知った林冲は、大尉・高キュウの前で仮病を使い辞退する。そんなある日、林冲の妻・張氏に高キュウの息子・衙内が目をつけ、林冲と一触即発の事態となる。
公孫勝を追う宋江は、生辰鋼が通る村の名士・晁蓋を訪ね、強奪に関わらぬよう諭す。だが、村の廟で眠っていた劉唐が晁蓋へ強奪の話を持ちかけていた。晁蓋は劉唐、私塾の講師・呉用、そして公孫勝と漁師の阮三兄弟と義兄弟の契りを結び、翌年の強奪を誓い合う。
投獄された段宏(だんこう)は衛子夫(えいしふ)に説得され、爰枢(えんすう)の陰謀を暴くため逃走。武帝・劉徹(りゅうてつ)は衛子夫が段宏のために何度も自分に逆らったことで、彼女の愛を信じてよいのか分からなくなってしまう。そんな武帝に対して衛子夫は、「信じてもらえないなら生きている意 […]
身ごもっていた李(り)夫人が毒殺され、段宏と衛子夫が密通していると書かれた遺書が見つかる。そこで、再び段宏と衛子夫の関係に疑念を抱いた武帝・劉徹(りゅうてつ)によって、段宏は都へ呼び戻される。しかも、武帝の疑いは晴れるどころか深まるばかりで当惑する段宏。彼は李夫人の養父として皇宮 […]
衛青(えいせい)が刺客に襲われ、自らの命を守るも病が悪化し、余命わずかと診断される。その頃、段宏(だんこう)の護衛で地方巡察に出ていた衛子夫(えいしふ)は、何者かに騙されて平陽県に滞在していた。そして、そこで衛青の危篤の知らせを受け取った衛子夫。彼女は橋が壊れていると知ると、何と […]
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