王チと結婚した金王孫(きん・おうそん)は、仕官の試験を受ける。宮内に有能な家臣の欲しい劉啓と妙人は、王孫の才能に目をつけ、自分たちの力になるなら仕官を口添えすると口説くが、実直な王孫はそんな劉啓を蔑むように、自分の才能は真の王に尽くすためと拒絶する。一方、視力の回復しないイ房に劉 […]
薄巧慧(はく・こうけい)と栗妙人(りつ・みょうじん)の争いは激しさを増す。散々にプライドを傷つけられた巧慧は心のバランスを失い始めていた。巧慧は親蚕礼の機会を狙い妙人を罠にはめ、劉啓(りゅう・けい)の気持ちを引き寄せようとする。竇イ房(とう・いぼう)はそんな巧慧に策を弄するなとた […]
劉啓により夜番を疎かにしたことで張嫣は風邪をこじらせる。劉啓の体たらくは妙人の所為であると激怒したイ房は彼女を厳しく罰する。劉恒は、母に反発する劉啓に自身のイ房への愛を説き、そしてイ房を2人の誓いの場所に招き、劉啓の愛にも寛大であろうと話す。イ房は妙人を受け入れる努力をすると共に […]
劉啓、劉武の兄弟は青年に成長。劉武は梁王となり宮殿を出る。薄姫とイ房は18歳になった劉啓の縁談を進めるも、宮女 栗妙人(りつ・みょうじん)に夢中な劉啓は興味を示さない。皇太子と結婚し地位を得ることだけを切望し劉啓には目もくれなかった妙人は、劉啓の正体を知ると手のひらを返したように […]
イ房は雪鳶の墓前で泣き崩れる周亜夫に、生きて雪鳶の愛に応えるよう告げ、生涯、椒房殿の衛兵として仕えるよう命ずる。皇太后の命で長安を国境の要所に治める呉王 劉ビ(りゅう・び)と息子 劉賢(りゅう・けん)が宮殿に招かれた。劉賢を劉啓の学友として厚遇するが、世間知らずの劉啓は奔放でずる […]
劉盈と共に密かに雪鳶を埋葬したイ房は必ず敵を討ち周亜夫に娶らせることを誓う。館陶を婚家へ送り出し、安堵するイ房と劉恒。一方で、イ房と劉盈は慎児を陥れる作戦を着々と進める。イ房の暮らす椒房殿で小火が発生し、呪いの人形が見つけ出される。慎児を追い詰める包囲網は狭められ、遂に館陶に毒を […]
イ房の娘 館陶(かんとう)の結婚が決まる。皇太后 薄姫(はくき)は盛大な祝いを提案するが、劉恒は劉興居(りゅう・こうきょ)の造反の鎮圧に頭を痛め、上の空。慎児の提案により討伐は周亜夫に任せることになる。自分と息子 劉武の立場を固めたい慎児は周亜夫に莫雪鳶(ばく・せつえん)との結婚 […]
イ房の息子 劉啓(りゅう・けい)は、慎児の息子 劉武を池に突き落としたと疑われ宮殿を抜け出す。世間知らずの劉啓が町人に騙されそうになったところを、少女 王チ(おう・ち)に助けられる。王チの父は瀋碧君(しん・へきくん)にたぶらかされ娘を冥婚に差し出し大金を得ようと王チを埋葬しようと […]
慎児が王子 劉武(りゅう・ぶ)を出産する。イ房と子ども達の立場がますます悪くなることを心配する劉盈(竇長君(とう・ちょうくん))だったが、イ房は逆に劉盈を案じ宮殿を去るように告げる。劉盈に領土をめぐる匈奴との裏取引をとがめられた宰相 陳平(ちん・へい)は都を去ろうとした劉盈を拘束 […]
イ房がわが身を呈して張嫣を庇ったのを見て、劉恒は2人の関係を問い詰める。本当のことを言おうとしない妻に失望した劉恒は、苛立ちから慎児と一夜を共にする。懐妊した慎児に身分を与えるよう懇願するイ房の姿に自分への愛を信じられない劉恒は、わざとイ房を遠ざけ当てつけるように慎児を寵愛する。 […]
皇后にまで上り詰め、劉恒からも愛されるイ房に理不尽な嫉妬心を募らせる慎児は、何とかして劉恒に取り入り皇后と同じ立場を得ようと、皇太后の侍女 佩心(はいしん)を味方につけ策を弄する。そして慎児は北苑の林(りん)昭儀に睡眠薬を都合させ、口封じのために突き落として殺害し、張嫣がこれを目 […]
再会を喜ぶ劉章(りゅう・しょう)と呂魚(りょ・ぎょ)であったが、兵士たちは呂家の血を引く彼女の始末を迫る。竇イ房(とう・いぼう)の機転で一命を取り留めた呂魚を連れ劉章は皇位を諦め斉国に退く。紀元前180年、ついに劉恒(りゅう・こう)(文帝)が即位する。イ房は廃后となった張嫣(ちょ […]
呂雉が崩御する。呂雉から慎児を始末するように命じられていた侍女 莫離(ばく・り)であったが、イ房との約束を守り慎児を助けかくまう。呂一族は呂雉の死亡を隠し収拾しようとするが、攻め入ってきた劉章軍に宮殿を制圧される。宮殿が混乱する中、自害しようとした前皇太后 張嫣(ちょう・えん)は […]
呂雉はかつて自らが残酷に死に追いやった威姫(せきき)の亡霊に悩まされ、病の床に臥す。これを聞いたイ房は渋る劉恒を説得し、雪鳶、周亜夫と共に長安へ向かう。戦況を探りながら、同時に人質となっている慎児を返してもらいたいイ房であるが、劉恒の味方となったイ房に呂雉は断じて応じなかった。長 […]
イ房は劉章からの出兵依頼を穏便に断る口実を作るために自害を決意する。ところが、今にも毒薬を飲まんとするイ房の元に世子 劉尊死去の知らせが届く。イ房への恩返しのためにとイ房の息子 劉啓(りゅう・けい)を世子にしようとした紫蘇の仕業であった。一方、長安では、呂禄と慎児により窮地に追い […]
長安では、呂禄と慎児の思惑通り事が運び、劉章と呂禄の妹 呂魚(りょ・ぎょ)の婚儀が行われる。劉章は呂魚にも騙されたと誤解し、呂魚に対して心を閉ざしてしまう。一方、皇帝 劉恭が呂禄の家へ頻繁に通っていることを知った呂雉は、呂家で死んだはずの慎児の姿を発見し激怒する。投獄された慎児は […]
劉友が自害した一件により、呂一族と劉一族の反目はいっそう激しくなり一触即発であった。これを収拾するために開かれた両一族の和解の席で、高祖の孫にあたる万戸侯 劉章(りゅう・しょう)は軍法を盾に呂馨を殺害。呂雉は劉章の才覚を認め、呂禄に劉章と手を結ぶように命じる。同じ頃代国では、紫蘇 […]
息子の孔鯉(こうり)にまで先立たれた孔丘。やがて、孔丘自身も重い病に侵される。そんな孔丘に魯の哀公(あいこう)は王宮に来て道について語ってほしいと使者を送る。だがそれは、次々に訪れる孔丘を見舞う列国の使者たちに対して体面を保つためだった。ある日、曲阜(きょくふ)の郊外に牛の頭に鹿 […]
幼少の皇帝 劉恭(りゅう・きょう)に命じられ、呂禄は劉恭を自宅に連れ帰る。慎児は劉恭を利用して出世することを目論み、お菓子などで皇帝を手なずける。数年後の紀元前183年。代国では王妃となったイ房が仕事のない宮女に暇を出すなど後宮の長としての手腕を奮っていたが、イ房の影響力が増すこ […]
薄姫が宮殿を去り王妃も体調が思わしくないため、イ房が後宮の長となった。出産後体調を崩した王妃は、劉恒とイ房に息子 劉尊を託してこの世を去る。薄姫はイ房の聡明さを認め、代国への忠誠を条件にイ房を王妃とし自らも宮殿に戻ることを決める。長安の呂雉から陵墓の地図情報を催促されたイ房と雪鳶 […]