蘇州に来た徐恨は、江嘉ゲンと息子に会うために江家を訪ねるも、江学敏に2人は命を落としたと聞かされる。しかし、嘉ゲンの両親の墓参りに行った徐恨は偶然そこで嘉ゲンと再会し、雲南で明らかとなった自分の出生の真実を嘉ゲンに伝える。
街で李明娟の荷物が盗まれたのを目撃した寧王は、そのあとを追いかけるも路地裏で盗人に殴られ意識を失い、着物を着せ替えられてしまう。2人のあとを追ってきた明娟は、盗人の着物をまとい倒れている寧王を盗人と勘違いし、妓楼に連れていく。
出生の秘密を知った徐恨が自暴自棄になる姿を見かねた苗玉鳳は、徐恨の母である徐瑾の作品を見せ、奮起を促す。母が遺した父の似顔絵から、徐恨は自分の父が江学文ではなく杭敬亭であり、江嘉ゲンとは兄妹でなかったことを知って喜ぶ。
悪夢にうなされた杭敬亭は念祖の身を案じるあまり、徐恨が実の息子であることを妻と娘の杭景珍に明かしてしまう。江嘉ゲンが念祖を盾に杭家の財産を狙うのではと警戒する景珍は、兄である杭景風には事実を明かさず、敬亭を軟禁するよう母に指示する。
蔡天保に襲われ崖下に転落した徐恨と苗玉鳳は、やっとの思いで山から帰還し、新荘主の座を狙う天保から神繍荘を守り抜く。玉鳳は命を救ってくれた徐恨を、これ以上、繍荘の権力争いに巻き込みたくないと考え、徐恨に繍荘を離れるよう促す。
徐恨が江嘉ゲンにより死に追いやられたと思い込んだ杭敬亭は、その怒りのままに嘉ゲンの首を絞める。しかし、身の危険を感じた嘉ゲンに花瓶で殴られ、そのまま意識を失ってしまう。敬亭の妻と娘の杭景珍の怒りを買った嘉ゲンは、役人に捕らえられて投獄されてしまう。
徐恨と苗玉鳳の婚礼が行われるも、長老の蔡天保は2人の結婚が偽装であることを見抜いていた。機転によって長老たちの追及を逃れた徐恨と玉鳳だが、2人の仲はますます険悪なものとなっていく。
冷徹に見える苗玉鳳だが、育ての親である叔母の苗青の前では無邪気な素顔を見せていた。徐恨が玉鳳にそっくりな娘を知っていると聞いた苗青は、動揺を隠せない。亡き父の遺志を継ぎ苗繍の名を上げたい玉鳳は…
江嘉ゲンの叔母の学敏は、嘉ゲンと徐恨が実の兄妹ではないと確信を持ち、雲南にいる徐恨を訪ねる。嘉ゲンと子供の元に戻るよう説得するが、徐恨は学敏の話に耳を貸さず、嘉ゲンに二度と会うつもりはないと告げる。
帰郷の途にいた江嘉ゲンの叔母の江学敏が、雨宿りのためにある荒れ寺に入ると、そこには産気づいている嘉ゲンがいた。学敏の励ましの下、無事に男児を出産した嘉ゲンだが、父親の江学文の冤罪を晴らすため、賜った玉佩を手に陛下の元へ直訴に向かう。
杭景風と佩芸の婚礼が華やかに行われていた。しかし、佩芸が使用人であることを賓客に揶揄された景風の母は不満を爆発させ、佩芸を厳しい言葉で責め立てる。そして景風の足手まといになると自責の念にかられた佩芸は、自らの命を絶ってしまう。
佩芸を捜し当てた杭敬亭は、子供が大切なら杭家に引き渡すようにと説得する。一度は決意を固めた佩芸だが、杭景風の思いにほだされ、共に杭家に向かった。しかし、体面を気にする景風の母と妹の杭景珍は佩芸を受け入れようとしない。
杭景風を佩芸と結婚させたくないと思っている景風の母親と妹の杭景珍は、景風が佩芸と親しくしていることで街では悪評が立っていると、佩芸に告げる。そのことを告げられた佩芸は、景風が刺繍展で不在の間に江福と共に姿をくらましてしまう。
白常喜が謀反を起こした罪で徐恨を捕えようとしていると、李明娟から聞かされた江嘉ゲンは、徐恨を説得し、2人で蘇州から去っていく。このことを知った杭敬亭は徐恨の汚名をそそぐべく、息子の杭景風に徐恨と嘉ゲンを捜し出して連れ帰るよう命じる。
杭敬亭はこれまでの態度を豹変させ、桑農家との取引を徐恨に一任すると宣言した。だが、それは刺繍展で息子の杭景風に使わせる上質の糸を手に入れるためであり、半年後には桑農家を切り捨てるつもりだと知った徐恨は、桑農家と共に敬亭に反旗を翻す。
徐恨は良糸を生産する桑農家を守るため、杭敬亭との取引を待つよう方天羽に頼むが、機会を逃したくない天羽はその頼みを断る。商談をまとめ、妻が待つ広州に戻ろうとする天羽に思いを寄せる杭景珍は、蘇州で待つことを誓う。
屋敷に戻り、今までの自分の生き方は間違っていたと告げる杭景風に激怒した父親の杭敬亭は、景風を監禁してしまう。徐恨から景風が監禁され、堕落した生活を送っていると聞いた江嘉ゲンは、景風を説得するために佩芸と共に杭家を訪れる。
釈放された杭景風を迎えに来ていたのは、杭家の使用人ただ1人だけだった。家族の姿がないことに落胆する景風だったが、密かに迎えに来てくれていた佩芸の姿に安堵し、自分の屋敷へは帰らず佩芸と共に街で道楽に興じることに。
江嘉ゲンから、杭景風釈放のための偽証を持ちかけられた方天羽は快諾する。商売のためだとうそぶく天羽の姿に、嘉ゲンは優しさを感じ取っていた。徐恨と天羽、嘉ゲンの3人で再会を祝った夜、徐恨は思いの丈を嘉ゲンにぶつける。
江嘉ゲンの取りなしで杭敬亭との商談を進める方天羽は、杭家の繍荘を訪れ、杭景珍と再会する。景珍は天羽の鷹揚さに惹かれ始める。嘉ゲンから意気地がないとなじられた杭景風は、酔った勢いで嘉ゲンの店を訪れ、嘉ゲンの心が自分から離れてしまったことを悟る。