江嘉ゲンは、店に訪れた方天羽から、湖南で自分を助けたのは天羽だと聞き、早々に店じまいをして語り合うことに。そこで天羽が徐雷と糸の取引をしていたこと、天羽が徐雷に嘉ゲンが湖南で男たちに拉致されたことを話していたことを知り、徐雷に不信感を抱く。
杭景風は江嘉ゲンのことを心配して食堂の手伝いを始める。そこに景風の母親と妹の杭景珍が乗り込んできて、嘉ゲンが杭家を出たのは嘉ゲンが心変わりをしたせいだと客の前で吹聴し、皆の同情を集める。
ある夜、杭景風は江嘉ゲンの元を訪れるが、自分より使用人を守ることを選んだ嘉ゲンを許すことができず、怒って帰ってしまう。嘉ゲンの家から戻ってきた景風に妹の杭景珍は、嘉ゲンが杭家を出ていった本当の理由は、景風と佩芸が思い合っていることを知ったからだと告げる。
江嘉ゲンたちは、杭家を出て食堂を開くための準備を杭家の者たちに見つからぬよう着々と進めていた。そんな嘉ゲンのために、徐恨もお金を工面して店の机や椅子などを買いそろえてやる。
徐恨は、江学文が無実の罪に陥れられたことに自分の父親が関与しているのではないかという疑いを拭い切れず、杭敬亭から商売を学ぶことを口実に、蘇繍の内情を探り始める。
杭敬亭の妻と娘の杭景珍からつらく当たられている江嘉ゲンを見かねた徐恨は、江家がすべてを失ったのは杭家のせいだと嘉ゲンに伝える。しかし嘉ゲンは、自分は杭家には恩を感じている、と徐恨の話を聞き入れようとしなかった。
杭家に身を寄せることになった江嘉ゲンたちだったが、杭敬亭の妻と娘の杭景珍からつらく当たられる日々を送っていた。そんなある日、嘉ゲンは敬亭夫妻から両親の法要を杭邸で行うことを提案される。
江嘉ゲンは、両親の亡きがらと共に都から蘇州に戻るが、江家の没落により行き場を失う。杭敬亭は江学文を死に追いやったことに後ろめたさを感じ、妻と娘の杭景珍の反対を押し切って嘉ゲンを杭家に引き取る。そうとも知らない嘉ゲンは杭家の家族に感謝の気持ちを抱くのだった。
明娟が白常喜を説得したおかげで江嘉ゲンは釈放されるが、夫の死を知った嘉ゲンの母親は絶望し、嘉ゲンの目の前で身投げしてしまう。一方、徐雷から無理やり蘇州へ連れ戻された徐恨だったが、嘉ゲンの母親の死を知り、絶対に嘉ゲンのそばから離れないと徐雷に宣言する。
無実の罪で投獄された江学文の元へ徐雷が訪れる。そして、自分の妹が学文にだまされて結婚の約束をし、男児を産み、その後命を落としたと伝え、命で償えと言い寄る。さらに、拒むなら愛娘の命もないと言い残し、徐雷は牢を去るのだった。
江嘉ゲンは李明娟を金で買った白常喜を許せず、父の江学文が自分のために縫ってくれた子孫繁栄の刺繍を常喜と明娟の結婚祝いに贈り、子を持てぬ宦官の常喜を笑いものにする。常喜はこれを学文からの贈り物だと思い込み、学文に怒りを覚えるのだった。
杭敬亭夫妻に純潔を疑われた江嘉ゲンは、体を調べることに同意し、純潔であることを証明する。しかし、許婚の杭景風からも疑いの目を向けられていたことに傷ついていた嘉ゲンは、景風との結婚の破談を宣言してしまう。
ある日、江嘉ゲンは李明娟を連れ去った男を見かける。男を尾行すると明娟は家に監禁されており、借金の肩代わりのため宦官の白常喜に嫁がされることが決まっていた。
江嘉ゲンが繍女に選ばれたことで、江学文は急きょ、嘉ゲンと杭景風の結婚を延期したいと提案する。一方、蘇州に凱旋した嘉ゲンは、徐恨を日に日に意識する自分に戸惑ったため、早く景風との結婚を進めてくれなければ…
皇帝が出した題目の案が浮かばない江嘉ゲンは徐恨に相談するも、2人とも案が浮かばず困っていた。しかし、たまたま現れた鼠を見て案がひらめいた徐恨は、嘉ゲンの手に図案を描いてやる。
皇宮に到着した江嘉ゲンと杭景珍たちを迎えたのは、嘉ゲンの叔母であり現在皇宮で繍女たちを束ねる江学敏だった。選抜当日、嘉ゲンは皇宮の台所である御膳房で油を売ってしまい、もう少しで選抜試験に遅れるところだったが、無事に試験はスタートする。
徐恨に商談を台無しにされた方天羽は、宿でも夜通し騒ぎ立てる徐恨たちに腹を立て、部屋に押しかけるが、そこで江嘉ゲンが行方江不明になっているいきさつを知る。翌朝、山に入った天羽は…
繍女選抜に参加するために都へと向かった江嘉ゲンと杭景珍たちだが、途中、湖南に立ち寄ることに。嘉ゲンはそこでも刺繍の練習もせずに遊び回っていた。そんなある日、嘉ゲンは街で賭博に興じていたが、宿へ帰る途中で姿をくらましてしまう。
繍女選抜に参加することになった江嘉ゲンは、杭敬亭の提案もあり、杭家で刺繍を習うことになる。だが、娘の杭景珍を繍女に合格させたい敬亭は何ひとつ教えようとせず、嘉ゲンを好きに遊ばせるだけだった。
江嘉ゲンは自分が命を救った李明娟が、実は両親から身売りさせられることを苦に自殺を図ったのだと知る。明娟の身請け金を工面するため、嘉ゲンは尼寺のお宝を壊したと偽って、親からお金を引き出そうとする。
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