魯に戻った孔丘(こうきゅう)は、国には仕えず、歴史書「春秋(しゅんじゅう)」の執筆に打ち込んでいた。そんな中、弟子の冉伯牛(ぜんはくぎゅう)が不治の伝染病に侵される。孔丘は面会を拒む冉伯牛にただ窓越しに手を握ることしかできなかった。そして、衛に上将軍として残っていた子路(しろ)が […]
呂禄は妻となった慎児の言うがまま策を弄して兵士を懐柔し、従兄を蹴落として大尉の地位を得るが、満足できない慎児はさらに呂禄を煽る。一方、女医官と偽って宮廷に入ったイ房の伯母 瀋碧君(しん・へきくん)は墨玉の口車に乗り、懐妊中の王妃に危険な催生法を施す。王妃は王子 劉尊(りゅう・そん […]
呉国に攻め込まれた魯を守るために戻ってきた冉有(ぜんゆう)は、少数の兵で呉を破ってみせた。孔丘(こうきゅう)の元を、孫の孔キュウを連れて息子の孔鯉(こうり)が訪ねてくる。孫の訪問を喜ぶ孔丘だったが、しかし、2人の訪問は孔丘の妻、幵官氏(けんかんし)の死を知らせるためのものだった。 […]
劉恒は匈奴との国境への視察にイ房を伴う。視察に同行した周亜夫(しゅう・あふ)と莫雪鳶(ばく・せつえん)は、共に相手への愛情と疑心の間で揺れ、牽制し合っていた。そんな中、馬取引の交換条件として馬商人に嫁ぐことになった雪鳶。イ房は劉恒との愛のためにこれを推し進めようとするが、間一髪の […]
陳を発った孔丘(こうきゅう)は、楚の昭王(しょうおう)が寄こした迎えの使者と出会い、昭王が仁の君主であることを知り楚に向かう。その道中、呉の敗残兵に蹂躙された蔡国で、谷を死体が埋め尽くす光景を目にした孔丘は、食糧がないにもかかわらず弟子たちと共に危険を顧みずその谷に留まり、7日か […]
竇イ房(とう・いぼう)を愛するだけでなく、その聡明さにも一目置く代王 劉恒(りゅう・こう)は、朝議の場にもイ房を同伴し大臣らの不評を買う。存在感を増すイ房は薄姫(はくき)にとっても目障りな存在であった。イ房を忌み嫌う側室 墨玉(ぼく・ぎょく)は何としても王妃 周子冉(しゅう・しぜ […]
南子(なんし)に対する衛の太子の不満がついに爆発し、南子が孔丘(こうきゅう)の元に「殺される」と駆け込んでくる。弟子たちが喧々諤々どうすべきか議論する中、武力を背景に引渡しを求めてきた太子の軍使に孔丘はきっぱりと断る。翌日、弥子瑕(びしか)の軍に追われた太子は晋へと逃げ、南子は王 […]
突然、孔丘(こうきゅう)の前に、晋にいるはずの陽虎(ようこ)が兵を率いて現れ、一緒に晋に来て働かないと誘うが、孔丘はきっぱりと断る。衛の霊公(れいこう)は、孔丘を行かせたことを後悔している、戻ってくれと使者を送り、自ら孔丘を出迎えた。しかし、孔丘を政の話を聞きたいと呼び出した霊公 […]
劉盈の心の病を心配した呂雉は、慎児の提案を受け外出を許可する。代国では劉恒と周子冉の婚儀が厳かに行われる。傷つきながらも冷静を装うイ房に、初夜を抜け出してきた劉恒は結婚を申し込む。女としての幸せを隠せないイ房に雪鳶が間者としての立場を忘れるなと釘を刺す。一方、慎児と共に宮廷を抜け […]
孔丘(こうきゅう)は、好色な南子(なんし)は王の寵臣たちを閨に誘い、実質、衛国のすべてを握っていると教えられる。ある日、突然、孔丘のところを南子が訪ねてきた。それをきっかけに2人は、直接会うこともなく音楽と舞で交流していくが、世間では2人の関係が様々に取り沙汰される。そんな中、南 […]
間者としての立場と劉恒への愛の間で苦しんだ青寧は、イ房を陥れようとした宮女 錦瑟を道連れに命を落とす。この事件をきっかけに人を信じることに激しく失望した劉恒は、イ房ただ1人だけを信じて生きていくことを誓う。一方、長安では生死の淵を彷徨う劉盈が慎児の持ち込んだ薬により奇跡的に回復。 […]
魯の大祭の主祭を頼まれながら、当日になって断りもなく季孫斯(きそんし)と交替させられるという屈辱を味わった孔丘(こうきゅう)。弟子たちが様々に意見を述べる中、孔丘は魯を出て諸国を巡り、仁義の火種を伝えようと決心する。曲阜(きょくふ)を旅立った孔丘と弟子たち。そこに季孫斯から少正卯 […]
イ房は代王 劉恒の心を掴むことに成功する。同じ頃、雪鳶もまた、徐々に心を許していく代国将軍の周亜夫への想いに気持ちが揺れ始める。一方、薄姫は川から怪しい木の葉を発見。間者の存在を疑う劉恒らは罠を掛けることを計画する。そんな中、夜ごと聞こえる歌声を探っていた雪鳶は、声の主が青寧であ […]
孔丘(こうきゅう)に、早く少正卯(しょうせいぼう)を死罪にせよという圧力がかかる中、弟子たちは孔丘自身の手で殺すべきではないと訴える。牢を訪れた孔丘に、少正卯は季孫斯(きそんし)宛の文を預ける。孔丘は中身を見ずに季孫斯のもとにそれを届けるが…。刑の執行の前に、孔丘は義兄弟の一人を […]
呂雉の密令により竇イ房と名を変えた雲汐は、呂雉が代王 劉恒に送る宮女の1人として代国に入る。彼女の任務は侍女の莫雪鳶と共に、間者として代国の情報を送ると共に代王の心を惑わし代国の政事を混乱させること。宮女の中には、代国が長安に送っていた間者であり、周亜夫の妹の周子冉の姿もあった。 […]
成(せい)の町に立て篭もり続ける孟孫氏(もうそんし)。孟孫氏に隠し金を出させた少正卯(しょうせいぼう)は、定公(ていこう)をはじめとする魯の宮中への工作を画策する。それが功を奏し、成の城壁も孟孫家の私兵もそのままでよいと定公は命じる。孟孫氏は堂々と曲阜(きょくふ)に戻ってくるが、 […]
代国視察から戻った呂雉の甥 呂禄は、劉恒の放蕩ぶりに代国は恐れるに足らないと報告するが、呂雉は即断は禁物とたしなめる。使者として長安にやってきた代国の将軍 周亜夫は、呂禄の新妻 素問と接触。疑われた素問は身の潔白を晴らすためと自害する。周亜夫は彼女の遺体から漢の兵符を得て、漢軍を […]
孔丘(こうきゅう)の改革案に激しく反発する孟孫氏(もうそんし)と叔孫氏(しゅくそんし)。煮え切らない態度の季孫斯(きそんし)のもとを訪れた少正卯(しょうせいぼう)は、真夜中までにどちらをとるか返事をしなければ、孟孫氏と叔孫氏の私兵を率いて曲阜(きょくふ)に攻め込むと告げる。孔丘は […]
懐妊を装う皇后 張嫣に花火遊びをさせたことで雲汐は呂雉から激しく叱責される。事実を知る宮女らは処分され、雲汐は慎児も殺されたと思い自責の念に駆られる。周采女は息子 劉恭を出産。病に倒れ生気を失った劉盈に代わり政事を摂る呂雉は劉恭を皇太子に冊立し、自らは太皇太后となる。一方、宮廷で […]
兄・孟皮(もうひ)が長く病に伏していることも知らず、姪の孔無加(こうぶか)が婚姻適齢期に達していることにも気づかなかった孔丘(こうきゅう)は、自分の勝手さを反省する。子路(しろ)、冉有(ぜんゆう)、子貢(しこう)の3人は、兵たちに酒を振舞うが、国の兵を自分の銭で慰労したことを孔丘 […]