東方不敗(とうほうふはい)は、令狐冲(れいこちゅう)の病気を治すためと信じて霊鷲寺(れいしゅうじ)に留まっていた。しかし、東方不敗が自らの素性を明かさなかったため、聖姑(せいこ)の任盈盈(じんえいえい)が霊鷲寺に監禁されているという噂が流れ、江湖(こうこ)の豪傑たちが集結して救出 […]
林(りん)家の旧家で秘伝書を探していた林平之(りんへいし)と岳霊珊(がくれいさん)は、天井裏から文字が書かれた袈裟を見つけるが、何者かに襲われて奪われてしまう。そこに令狐冲が現れて盗人から奪い返すが、その後袈裟は行方不明になる。かつて思いを寄せていた霊珊からも疑いをかけられた冲は […]
令狐冲(れいこちゅう)は、任我行(じんがこう)から副教主になり、盈盈(えいえい)と結婚することを提案されるが断る。別れ際、盈盈から琴を教えたのは自分だったと打ち明けられた冲は、盈盈を引き止めようとするが、発作で失神してしまう。その後、変装して旅を続けた冲は、尼僧の儀琳(ぎりん)た […]
地下牢に監禁されていたのは、盈盈の父であり、12年前に東方不敗に日月神教の教主の座を追われた任我行(じんがこう)だった。我行は冲や江南四友を失神させ、冲に自分の衣服を着せて身代わりにしてまんまと脱出に成功する。我行が石に刻んだ秘技を会得した冲もやがて牢を脱出し、盈盈、我行と合流。 […]
令狐冲(れいこちゅう)は、任盈盈(じんえいえい)が「笑傲江湖(しょうごうこうこ)」の楽譜を冲からもらったと言うのを聞いて、本当は東方白(とうほうはく)ではなく盈盈がおば様だったのかもしれないと思い始める。冲は、江南四友(こうなんしゆう)と呼ばれる四人の荘主と大荘主の黄鐘公(こうし […]
東方白とはぐれた冲は、男にからまれていた盈盈を救い出す。盈盈はお礼に冲の内傷を治せる人物に会わせると言い、梅荘(ばいそう)へと向かう。そこには書画や囲碁を愛する風流な男たちがおり、盈盈は彼らに賭けを持ちかける。盈盈が「笑傲江湖(しょうごうこうこ)」の楽譜を賭けようとするのを見て、 […]
琴の師匠であるおば様と再会した令狐冲(れいこちゅう)は、一緒に旅することを提案する。常に顔を隠していたおば様は、実は若い日月神教(じつげつしんきょう)の聖姑(せいこ)・任盈盈(じんえいえい)で、琴を教える間に冲を慕うようになっていた。東方不敗(とうほうふはい)は、そんな二人を見つ […]
殺人名医の平一指(へいいっし)をはじめ、初めて会う江湖の豪傑たちからも病のことを心配されて不思議に思う冲。彼らが皆、誰かのために自分の身を案じてくれていると察した冲は、師匠の岳不群(がくふぐん)の制止を振り切り、江湖(こうこ)の豪傑が一堂に会するという五覇岡(ごはこう)の宴会に参 […]
毒の使い手・藍鳳凰(らんほうおう)は結婚相手を見つけたい一心で、殺人名医の異名を持つ平一指(へいいっし)の神業的な手術を受けて美人に生まれ変わる。鳳凰は一指から令狐冲(れいこちゅう)の看病係に命じられて不満を抱くが、冲がいい男だったことで気をよくするのだった。旅の道中、冲たち一行 […]
冲が持っていた書が剣術の秘伝書ではなく楽譜であると証明してくれたのは、緑竹翁(りょくちくおう)という変わり者の竹職人とそのおば様だった。「笑傲江湖(しょうごうこうこ)」を演奏したおば様の楽器の腕前に感服した冲は、琴を習うことに。御簾越しに教えを請ううち、冲はおば様に心を開き、岳霊 […]
力を使い果たした東方不敗(とうほうふはい)は、以前毒を飲ませた田伯光(でんはくこう)におんぶするように命じる。さらに、解毒剤を餌にして、「俺は色魔だ!」と叫びながら他人の結婚式に突入させる。それは、妹の儀琳(ぎりん)にちょっかいを出した伯光への東方不敗なりの復讐だった。一方、令狐 […]
東方不敗は華山派の総帥・岳不群(がくふぐん)に敵だとばれてしまい、殺されそうになる。冲にも裏切られたと思い込んだ東方不敗は、華山から去っていくのだった。岳霊珊(がくれいさん)は、弟弟子の林平之(りんへいし)と恋仲になっていたが、冲の病状が心配でたまらない。冲を治療するために父の持 […]
董方伯(とうほうはく)を温泉に突き落とした令狐冲(れいこちゅう)は、胸の膨らみを見て、董方伯が女性であることにとうとう気付く。妹の儀琳(ぎりん)が冲に恋患いしていると知っている董方伯=東方不敗(とうほうふはい)は、東方白(とうほうはく)と名乗り、「私を好きになったら駄目」と冲に忠 […]
長年行方不明になっていた華山派の達人・風清揚(ふうせいよう)から剣術を学んだ令狐冲は、ついに田伯光との闘いに勝利し、追い返すことに成功する。田伯光から冲の居場所を聞いた東方不敗は、董方伯(とうほうはく)の姿となって酒と食べ物を持って冲を訪ねる。董方伯のことを男だと信じて気を許して […]
日月神教(じつげつしんきょう)の東方不敗(とうほうふはい)は、尼僧の儀琳(ぎりん)がかつて生き別れた妹だと知り、再会を喜び合う。儀琳が令狐冲(れいこちゅう)に恋患いをしているようだと他の尼僧から聞いた東方不敗は、自分にとっても冲は気になる存在であったにもかかわらず、妹のために一肌 […]
岳霊珊は、自分と仲良くしているせいで林平之が兄弟子たちから嫌がらせを受けていると知る。平之が我慢しているのは自分のためだと悟った霊珊は、とうとう平之に対する気持ちを打ち明けるのだった。霊珊に会うため、師匠の言いつけを破ってこっそり下山していた令狐冲は、たまたま抱き合う二人を目撃し […]
岳不群(がくふぐん)と夫人の寧中則(ねいちゅうそく)は、五岳(ごがく)剣派を束ねる左冷禅(されいぜん)の誕生祝いに出席するため嵩山(すうざん)へと赴く。林平之(りんへいし)は、師匠の居ぬ間に岳霊珊(がくれいさん)に何度も求愛。奥義を伝授してもらうため、平之はなんとしても霊珊と結婚 […]
岳霊珊は林平之と稽古を始めるが、平之が弱すぎて物足りない。霊珊に馬鹿にされた平之は、力まかせに霊珊の唇を奪うのだった。その後、平之は自らの行いを反省し、食事を取る間も惜しんで稽古に励み、霊珊に見直される。兄弟弟子の陸大有(りくだいゆう)はその様子を見て、師匠に命じられて長期間の山 […]
令狐冲(れいこちゅう)は、劉正風(りゅうせいふう)と曲洋(きょくよう)から「笑傲江湖(しょうごうこうこ)」の曲譜を託される。旅の途中、冲と儀琳(ぎりん)は拷問を受けていた林震南(りんしんなん)夫妻を発見するが、夫妻は息子・平之(へいし)への伝言を遺して息絶える。華山(かざん)に戻 […]
異性のことを何も知らずに生きてきた尼僧の儀琳は、薬を塗ろうにも令狐冲の身体を直視することすらできず、顔を赤らめてしまう。そして、「令狐冲さんに一生を捧げます」と言い出すのだった。五岳(ごがく)剣派の劉正風(りゅうせいふう)と日月神教(じつげつしんきょう)の曲洋(きょくよう)は、対 […]