賜婚使として雲南へ赴くことになった韋小宝(い・しょうほう)。九難(きゅうなん)は女官に扮装して、阿珂(あか)も建寧(けんねい)公主の護衛として同行することに。しかし――出発当日、時間になっても建寧が寧寿宮から出てくる気配はない。双児(そうじ)と阿珂を連れて迎えに参上した小宝は、な […]
建寧(けんねい)公主の抵抗にもかかわらず、彼女と呉応熊(ご・おうゆう)との縁談は着々と進んでいた。康熙(こうき)帝は、雲南への降嫁に際し、韋小宝(い・しょうほう)も同行するよう命じる。"四十二章経"に隠された龍脈の秘密について知った康熙帝は、ニセ皇太后が8部の […]
韋小宝(い・しょうほう)は阿珂(あか)と祝言を挙げることができた。それに加えて、鄭克ソウ(てい・こくそう)の真意を知った九難(きゅうなん)は彼を敵視し始め、相手にするなと阿珂に命じた。目論みどおりに事が運び、こみ上げる笑いを抑えきれない小宝。しかし、彼の知らないところで、2つの恐 […]
紫堂グループの後継者になるために試験を受ける決意をした麦子。ところが試験に出る内容は政治やら経済やら難しいことばかり・・・ 苦労する麦子を見て由基はひどく心配する。しかし、こんなことで簡単に負ける麦子ではなかった。病に倒れた雄三郎のために、そして夢を追う由基のために、試験までの限 […]
韋小宝(い・しょうほう)は、トルンたちに嘘の相談事を持ちかけて、鄭克ソウ(てい・こくそう)をとっちめてやろうと目論んだ。金もないのに妓楼で豪遊し、1万両もの大金を借り逃げしたというありもしない罪をでっちあげられ、阿珂(あか)の前で引っ立てられそうになる克ソウ。そこに進み出た小宝は […]
由基の就職がやっと決まり、同居生活も順調の麦子と由基。その様子を伺いに、森川は2人のもとを訪ねるが、意志の固い2人を紫堂家に呼び戻すことはできそうにない。由基の仕事も軌道に乗り、このまま順調にいくと思っていた矢先、雄三郎が突然 病に倒れてしまい、意識不明の状態に・・・ 今の生活を […]
突然の襲撃を受けた九難(きゅうなん)。助けに入ろうとした阿珂(あか)を後ろから抱きとめた韋小宝(い・しょうほう)は、「師太なら心配ない」とニヤけ顔だ。思わぬ不覚は取ったものの、九難は6人の敵を撃退。生き延びた1人を小宝が締め上げると、この奇襲はサンチェの命令であったことが明らかに […]
紫堂家を離れて以来、毎日就職活動に勤しむ由基。なんとか仕事は見つかったものの、毎晩ひどく疲れた様子で帰宅する由基を見て麦子は心配する。しかも由基の手には毎日すり傷が絶えない。「一体 何の仕事をしているの?」 気になった麦子は、ある日こっそり職場に向かう由基のあとをつけていく・・・ […]
「嫌いです」――涙をこらえて告げた双児(そうじ)の言葉に、韋小宝(い・しょうほう)は動揺する。柄にもなくうろたえながら「本当は好きなんだろ?」と尋ねるが、双児は答えぬまま彼の手を振り払って走り去ってしまうのだった。小宝は茫然自失の態で、建寧(けんねい)公主が繰り出す皮肉も耳に入ら […]
紫堂家の跡継ぎになるつもりがないことを雄三郎に打ち明けた由基と彩人。それを聞いて激怒した雄三郎は、由基、彩人、麦子を紫堂家から追い出し、麻里もこの3人と一緒に紫堂家を後にした。臨時の宿泊先として4人が向かったのは高級ホテル。宿泊費を心配する麦子をよそに、「金のことは任せろ」と慣れ […]
「もし留まっていれば、父上は死んでいた」。清涼寺の惨状を目の当たりにした康熙(こうき)帝は、そうつぶやいた。そして、韋小宝(い・しょうほう)にねぎらいの言葉をかけると、還俗を許すと言い渡した。やれ嬉しやと相好を崩す小宝。そこへ突如、謎の人物が。剣の切っ先を康熙帝に向けて突進してく […]
由基と麻里が一緒にいるということに耐えられない麦子は、由基に話をしようと、夜中に寝室を抜け出し由基たちの部屋へ向かう。必死になって事情を説明しようとする麦子。ところが由基は麦子の話をまったく聞こうとはしない。麦子に対して冷たい態度をとる由基に腹を立てた彩人は、麦子を連れて部屋に戻 […]
金閣寺を狙う神武将軍砲の砲口――それが今にも火を吹こうという時、目印となっていた松明が消えた。標的の正確な位置を見失った司徒鶴(しと・かく)沐王府の一団は、夜間の作戦決行は諦め、砲撃を明朝に延期することを決めるのだった。同じ頃、金閣寺に建寧(けんねい)公主が。父上様に会いたいと駄 […]
由基の提案により週末を別荘で過ごすことになった由基と麻里。この2人だけで別荘に行かせてはなるまいと、雄三郎は麦子と彩人を同行させる。麦子は由基の誤解を解くため由基に何度も話しかけるが、まったく話を聞いてもらえない。「本気で麻里を好きになっちゃったの?」麻里に優しく接する由基の姿に […]
清涼寺は千人を超える西域僧たちに包囲されつつあった。神ならぬ身の韋小宝(い・しょうほう)には知る由もないが、向かいの山の道観には雲南沐王府と王屋派の一団が神武将軍砲を運び込み、砲撃の時を待っている。行痴(ぎょうち)こと順治(じゅんち)帝の命は、まさに風前の灯だった。逃げる以外に手 […]
すみれ子であることを証明するハート型のアザが麻里の体にないことを知った麦子は麻里を問い詰めるが、意外なことに、麻里は自分がニセモノであることをあっさり認める。「紫堂家の財産が目当てで紫堂すみれ子を名乗ってこの家に来たのね?」 と訊ねる麦子。ところが、麻里の口からは麦子が予想もして […]
傷の手当てを終えた阿珂(あか)の様子を見に来た晦明(かいめい)こと韋小宝(い・しょうほう)。傷は浅かったものの、小宝への怒りが冷めやらぬ彼女は、「その変態を殺して」と阿琪(あき)に言い放つ。居合わせた澄観(ちょうかん)が攻撃を防いでくれたおかげで大事にはならなかったものの、当分は […]
本物のすみれ子が現れたことで、紫堂家を出ていかなければならなくなった麦子。だが由基のもとを離れたくない麦子は紫堂家に留まるため、自分を紫堂家にいさせてほしいと雄三郎に頼み込む。メイドとして働くという条件で紫堂家を離れずには済んだものの、麦子は麻里と由基が婚約させられるのではないか […]
神龍教教主・洪安通(こう・あんつう)自身と同様の存在である五龍令――韋小宝(い・しょうほう)がそれを持っていたことで、彼と皇太后の立場は、すっかり逆転してしまった。皇太后は恐る恐る質問をしながら事の次第を探ろうとし、"四十二章経"が盗まれたことをさりげなく他人 […]
雄三郎の目を避けながら密会を続ける麦子と由基。2人が仲良くしている現場をなかなか押さえることができない雄三郎は、どうにかして2人に相思相愛であることを認めさせたいと考えていた。ある日、麦子のクラスに宮原麻里という女の子が転入してくる。麻里と仲良くなった麦子は、麻里が自分と同じ生年 […]