洪(こう)教主夫人・蘇筌(そ・せん)に促され、碑文の拓本を広げるデブ行者。読めると言った以上、後には引けない韋小宝(い・しょうほう)は、ままよとばかりにデタラメを並べ立てた。"四十二章経"の在り処に、教主夫妻へのおべっかも忘れない。遥か昔の唐代貞観年間に書かれ […]
麦子と由基は互いに両思いであることは認めたものの、由基が紫堂家の後継者にさせられることを避けるため、自分達の関係を雄三郎に隠していた。そんな中、由基は麦子のためにデートを計画。彩人達の協力もあり、2人は楽しいひと時を過ごすことができた。そんなことはすべてお見通しの雄三郎は、なんと […]
少林寺の達人たちの助けを借りて、韋小宝(い・しょうほう)はなんとかデブ行者から"四十二章経"を取り返すことができた。都に戻った彼は参内する前に立ち寄った客桟に、経典を隠すのだった。これでひと安心、双児(そうじ)と一緒に飯でも食おうと馬車で出かける小宝だったが、 […]
「由基が交通事故に遭った」周平から聞いたその知らせに麦子はひどく驚く。急いで病院に向かう麦子。病院に到着後、麦子はそこで初めて事故の知らせがウソだったことを知る。実は、麦子の由基に対する想いを確かめるために周平が仕組んだことだったのだ。麦子の本当の気持ちが分かった周平は、由基と麦 […]
清涼寺に押し寄せたバヤンら西域の僧たちは、中をあらためさせろと詰め寄った。彼らの仲間の1人がさらわれ、清涼寺に閉じ込められているのだという。押し問答の末に、澄光(ちょうこう)方丈は相手の言い分を飲むことに。境内へとなだれ込んだ西域の僧は、澄光たちが止めるのも聞かずに、ある僧院へと […]
婚約が彩人(ケルビン)と麦子(アンジェラ・チャン)によって仕組まれたものだと知った由基(ウーズン)。「金のために婚約をしていたのか・・・」由基はこの事実を受け入れられなかった。麦子は事のわけを必死に説明するが由基の怒りはおさまらない。落ち込む麦子を慰めようと、彩人は麦子を外に連れ […]
韋小宝(い・しょうほう)一行は、噂の幽霊屋敷で雨宿りすることに。しばらくすると、やはり雨宿りのために立ち寄ったらしい侠客たちが現れた。彼らは桂(けい)という名の太監を捜しているらしい。それが小宝――小桂子(しょうけいし)だと悟り、あてつけに悪口を言い始める劉一舟(りゅう・いっしゅ […]
婚約が解消されたことを知った由基(ウーズン)は、婚約解消を残念に感じている自分に驚く。一人になって自分の気持ちを整理しようと思い、紫堂家を出て車を走らせる由基。だがそれを「家出」と勘違いした雄三郎は怒りに震える。由基を助けたいと思った麦子(アンジェラ・チャン)は、雄三郎の注意を引 […]
"韋小宝(い・しょうほう)を五台山に遣わす"――皇帝からの勅命が下った。御前侍衛副総監という地位を得たことはさておき、これで大手を振って皇宮を出ることができるとほくそ笑む小宝。沐剣屏(もく・けんぺい)と方怡(ほう・い)を連れて皇宮を後にした彼が向かったのは、天 […]
由基(ウーズン)の企画した歓迎パーティで楽しい時間を過ごした麦子(アンジェラ・チャン)。翌日目を覚ますと、そこはホテルのベッドの上であった。しかも隣にはなぜか彩人(ケルビン)の姿が・・・実はすべて、由基が麦子との婚約を取り消すために立てた計画であった。麦子と彩人が一緒に寝ている写 […]
得意のだまし討ちで柳燕(りゅう・えん)は始末したものの、小桂子(しょうけいし)――韋小宝(い・しょうほう)に皇太后の魔手が伸びるのは時間の問題だった。太監姿の方怡(ほう・い)と沐剣屏(もく・けんぺい)を連れて、皇宮からの逃走を計る小宝。ずらかる前に妖怪ババアを驚かせてやれと思いつ […]
由基(ウーズン)には、自分の家柄が原因で友人に裏切られたつらい過去があった。「紫堂家の人間に友達なんていない」と寂しそうに言う由基。由基が紫堂家を去りたがる理由を知った麦子(アンジェラ・チャン)は、ウソの婚約で由基を困らせたことを後悔する。彩人に相談を持ちかけても、「じいさんの決 […]
無理やり迫ったことで麦子(アンジェラ・チャン)に怖い思いをさせてしまった周平(ジョージ・フー)は、謝罪をするために麦子のもとを訪ねる。だがちょうどその時、麦子はサウナ室にいた。周平が突然訪ねてきたせいでサウナ室を出るに出られず、麦子はとうとうその場で倒れてしまう。その姿を見た周平 […]
小桂子(しょうけいし)の話を聞いてもなお、楊溢之(よう・いつし)は呉応熊(ご・おうゆう)誘拐の黒幕は皇帝だと考えていた。事件をでっちあげて自ら解決し、平西王府をひれ伏させようという筋書きなのではないか。そうであれば、必ずや若君は皇宮の何処かに捕らわれているはず――。そう読んだ溢之 […]
誰もいなくなった市村家の前で、由基(ウーズン)の肩にもたれて泣きながら一晩を過ごした麦子(アンジェラ・チャン)。しかしすぐに紫堂家の人間が現れ、屋敷へ連れ戻されてしまう。麦子はもう紫堂家の人間を信用できなかった。紫堂家を出るためのお金もなかなか貯まらずに悩んでいた麦子。そんなある […]
清朝を滅ぼした後、誰が皇帝の座に就くのが相応しいのか。天地会と沐王府は信念を異にしていた。対立を避けたい陳近南(ちん・きんなん)は、平西王・呉三桂(ご・さんけい)を討った者の意見に従ってはどうかと提案、沐剣声(もく・けんせい)もこれを承知し、緊迫の会談は幕を閉じたのだった。天地会 […]
ある日、由基(ウーズン)は麦子(アンジェラ・チャン)に付き合って市村家へ向かう。麦子を1人で市村家に帰すまいと、紫堂雄三郎が由基に命じて同行させたのだ。 生まれて初めて庶民の家庭を訪問した由基は、その"家庭の温もり"に心を和ませる。しかし、麦子が何かにつけて市 […]
獄に繋がれた3人の刺客は、カマをかける韋小宝(い・しょうほう)の言葉に動揺を隠せなかった。中でも一番歳の若い男は、小宝が方怡(ほう・い)を女房と呼ぶ度に顔色を変えて身をよじり、怒気を放っている。彼こそが方怡と言い交した相手・劉一舟(りゅう・いっしゅう)だった。やがて尚膳監に戻った […]
麦子(アンジェラ・チャン)が夢見ていた"お姫さまの生活"は、想像していた物とかけ離れていた。大好きな両親とは自由に会うことができず、しかも紫堂家の後継ぎ候補である由基(ウーズン)からは"財産目当て"呼ばわりをされる始末。腹を立てた麦子は紫堂 […]
康熙(こうき)帝に促された通り、小桂子(しょうけいし)――韋小宝(い・しょうほう)は靖安行館に呉応熊(ご・おうゆう)を訪ねると、刺客の持ち物だと言って平西王府の名の入った刀や下着を見せた。顔色を失い、「仇敵による奸計に違いない」「陛下に弁明を」と訴える応熊。小宝は、刺客が雲南沐王 […]