小青(しょうせい)を生贄にする雨乞いの儀式が、今まさに始まろうとしていた。厳豊(げん・ほう)から、生贄が"掛け軸の乙女"だと聞かされて慌てる鮑仁(ほう・じん)。丸太に縛りつけられた生贄の目隠しが取り払われると、そこには確かに、彼が恋い焦がれる娘の顔が。小青が掛 […]
鮑仁(ほう・じん)と厳豊(げん・ほう)は、水源を求めて龍井山の奥深くへと分け入る。闇夜に怪しげな光を放つ古びた井戸を見つけた彼らが恐る恐る近づいてみると、明るく輝く何かが飛び出してきた。ぼんやりと光を眺める2人。ふと気がつくと、いつの間にか夜が明けており、目の前には満々と水を湛え […]
白蛇の精・白素貞(はく・そてい)は、法海(ほうかい)和尚の法力によって雷峰塔に封じ込められてしまう。封印が解かれるのは、西湖が干上がり雷峰塔が倒れるとき――そして、それを叶えるには天上界にある"浄瓶"が必要だった。青蛇の精・小青(しょうせい)は姉の白素貞を救い […]
裘千仞(きゅう・せんじん)こそ、瑛姑(えいこ)の子を殺した下手人だった。悪びれる素振りも見せない裘千仞に挑みかかった洪七公(こう・しちこう)は、その悪行を咎め、悔い改めるよう諭す。前非を悔いた裘千仞は、一灯(いっとう)大師からの勧めもあり、仏道に生きることを決心するのだった。郭靖 […]
「どんな処罰を受けても仕方ありません」――大ハーンの前に引き立てられた郭靖(かく・せい)は、そう答えた。金国を滅ぼした後で読むようにとの命令に背き、機密書類を盗み見たことに弁解の余地はない。だが、そこには"臨安を攻めよ"との文字があった。大ハーンから受けた恩に […]
「金にも我々にも、もはや未来はない」。そう言うと楊康(よう・こう)は、完顔洪烈(わんやん・こうれつ)に深々と刀を突き立てた。驚愕の表情を浮かべる完顔洪烈。幾つもの愛憎の渦を乗り越えて親子の情を繋いだと信じていた楊康が、「両親の仇を討つ」と自らに刃を向けたのだ。自らの最期を悟った完 […]
魯有脚(ろ・ゆうきゃく)に授けられた策で、郭靖(かく・せい)の部隊は勝利を収めた。しかし、郭靖とトゥルイは、魯有脚の背後に"影の軍師"がいるのではないかという疑いを強める。その一方で、戦況は相変わらず蒙古の劣勢が続いていた。サマルカンド城のすぐ西側には険しい岩 […]
黄蓉(こう・よう)を捜し回る郭靖(かく・せい)だったが、その行方は杳として知れない。噂を頼りに帰雲荘を訪ねてみるが、建物は無残にも焼け落ち人の気配もなかった。そんななか郭靖は蒙古兵に遭遇。彼らと合流し、トゥルイとの再会を果たす。大ハーンからの命令で帰還するトゥルイに同行した郭靖は […]
欧陽鋒(おうよう・ほう)と楊康(よう・こう)、曲霊風(きょく・れいふう)の娘が鉄槍廟に現れた。その気配を察し、身を潜める黄蓉(こう・よう)と柯鎮悪(か・ちんあく)。様子をうかがっていると、「牛家村に帰りたい」と言い募る曲の娘を、欧陽鋒が手にかけてしまいそうだ。たまらずに飛び出した […]
桃花島に横たわる5人の侠客たち。かつて江湖にその名を轟かせた江南七怪も、いまや柯鎮悪(か・ちんあく)を残すのみとなった。師匠たちの亡骸を見つめるうちに、郭靖(かく・せい)は韓小瑩(かん・しょうえい)が"九陰白骨爪"で殺されていることに気付く。梅超風(ばい・ちょ […]
欧陽克(おうよう・こく)は死んだ。晴れて欧陽鋒(おうよう・ほう)に弟子入りした楊康(よう・こう)は、白駝山の武芸を継承し得る唯一の人物となったのだ。一方、天下一の武芸者の座を狙う欧陽鋒は、最大の敵を東邪・黄薬師(こう・やくし)だと考えていた。それを聞いた楊康は、全真七子と黄薬師と […]
「九陰真経」をなくしてしまったと語る欧陽克(おうよう・こく)。落胆した欧陽鋒(おうよう・ほう)は、からかうような口ぶりの欧陽克に殺意を募らせる。だが、全てが嘘だったと知ると手のひらを返したような態度に。今や彼の心を占めているのは、この奥義書ひとつだった。一方、「武穆遺書」を手に入 […]
一灯(いっとう)大師は過去の因縁について語り始めた。華山論剣の翌年、周伯通(しゅう・はくつう)をお供に連れた王重陽(おう・ちょうよう)が大理国へ。一灯大師――段智興(だん・ちこう)皇帝と王重陽は互いの武芸を磨き合い、2人の滞在は半月に及んだ。一方、すっかり退屈していた周伯通は、宮 […]
完顔洪烈(わんやん・こうれつ)の手下となっていた侠客たちは、金の滅亡が近いことを悟ると、おべっかを使う必要もなくなったとばかりに楊康(よう・こう)を軽んじ始めた。これまで腕比べの度に手加減してもらっていた楊康には、彼らを懲らしめることもできない。裘千仞(きゅう・せんじん)から武芸 […]
裘千仞(きゅう・せんじん)は、双子の兄・裘千丈(きゅう・せんじょう)を使って「武穆遺書」を入手しようと企んでいた。しかし、当の裘千丈は尻込みする。「武穆遺書」が隠されている鉄掌山中指峰は歴代の鉄掌党首の眠る地。足を踏み入れた者は生きては帰れないという掟があったのだ。裘千仞と楊康( […]
服役を終えたツーヤンが出所すると、そこには迎えに来たハオチェンとピンアンが待っていた。ユーチェンもまた息子を連れツーヤンを待っており、ツーヤンはこれまでの愚行を心から皆に詫びる。自宅で、回復したチョンユーと抱き合って再会を喜ぶツーヤン。家族が揃ったことを喜ぶハオチェン。経営の順調 […]
趙王・完顔洪烈(わんやん・こうれつ)の使者として現れた裘千仞(きゅう・せんじん)は、丐幇に北の地を離れて南方に移るよう促した。新幇主を名乗る楊康(よう・こう)と彭(ほう)・簡(かん)・梁(りょう)の三長老がこの提案を受け入れるなか、魯有脚(ろ・ゆうきゃく)だけが歴代幇主の遺訓を守 […]
ツーヤンの計画は会長の脱税という形で計画通りに進んでいた。ホテルの株も45%まで買い占め、あと一歩のところまで来たが、ピンアンがウェイファンの携帯から証拠メールを見つけ出したことで、事態は一転。ウェイファンは逮捕、ツーヤンは逃走犯となってしまう。流産しかけたユーチェンは見舞いにも […]
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