傷も癒えぬうちに掃除を始めた婉児(ワンアル)を気遣う柳二雲(りゅう・じうん)。その役目を代わってやると申し出た彼は、婉児が去ったのを確認するや戸棚から小箱を取り出した。その中には、皇太后が命じて董小宛(とう・しょうえん)に処方させた避妊薬が。漢人である小宛が懐妊すれば、清国を揺る […]
扣扣(こうこう)と婉児(ワンアル)が罰を受け、その目の前で董小宛(とう・しょうえん)が見せしめのように歌わされている――その知らせを聞いた順治(じゅんち)帝は激高し、慈寧宮へ駆けつけようとする。しかし、洪承疇(こう・しょうちゅう)に諫められると、急に態度を一変させた。その言葉から […]
慈寧宮での花の鑑賞会の前夜。順治(じゅんち)帝の勧めで参加する運びとなった董小宛(とう・しょうえん)は、着ていく衣装を選んでいた。本来なら順治帝から贈られた新しいものを着ていきたいところ。しかし、彼女は宮中での立場も考え、他の后妃から嫉妬を招かないよう質素な衣装を身につけることに […]
董小宛(とう・しょうえん)が徳(とく)妃に封じられた。その波紋は殊の外大きく、議政王大臣や妃嬪たちを驚愕させたばかりか、順治(じゅんち)帝と皇太后の間にも大きな亀裂が。鼇拝(オボイ)を味方につければ他の大臣たちも説得できるのではないかと考えた順治帝を、皇太后は「楽観的すぎる」と一 […]
議政王大臣たちは、董小宛(とう・しょうえん)を冊封するという順治(じゅんち)帝の宣言を、黄旗の返上拒否と廃位を盾に退けた。胸をなで下ろした彼らは、国を危機に陥らせぬよう改めて一致団結しようと確認し合う。そんななか、順治帝は大事な報告があると后妃を集めていた。読み上げるよう手渡され […]
大方の予想に反し、霊珠(リンチュウ)は皇后の座を逃し、皇貴妃となるに留まった。しかし、意地の悪い彼女を毛嫌いする扣扣(こうこう)は、「本来なら冷宮に送られて当然」と不満顔だ。一方、霊珠の立后を皇太后から直々にほのめかされていた鄭(てい)親王も納得がいかずに悶々としていた。息子の簡 […]
董小宛(とう・しょうえん)の顔に毒をかけようとした皇后・索爾娜(ソルナ)。その凶行を、順治(じゅんち)帝はすんでの所で防いだ。しかし、皇帝自らによる尋問が始まっても皇后は悪態をつくばかりで、まるで反省の色がない。その姿に感情を抑えきれなくなった順治帝は、彼女の頬を打つのだった。敬 […]
董小宛(とう・しょうえん)の屋敷は、“重草宛”と名付けられた。小宛はそこに、入宮を拒もうとする皇太后の強い意志を感じ取る。そんななか、順治(じゅんち)帝の提案に押し切られ、小宛は朝日に照らされる皇宮の美しい姿を見て回ることに。一行が玄武門へと差し掛かると、そこには例の鉄牌が。“漢 […]
順治(じゅんち)帝の命を受け、呉三桂(ご・さんけい)の陣営へとやってきた洪承疇(こう・しょうちゅう)と鼇拝(オボイ)。呉三桂の捕縛が雲南に伝わるのを防ぐのが目的だったが、何者かの密書によって事態を知った胡国柱(こ・こくちゅう)は、すでに雲南へと逃れていた。一方、英格爾(インガル) […]
董小宛(とう・しょうえん)と陳円円(ちん・えんえん)――名高い歌妓の共演に、皇太后は素直に称賛の声を上げた。それを見て、目を細める順治(じゅんち)帝。しかし、この一件が新たな火種に。小宛のせいで叱責を受けた皇后・索爾娜(ソルナ)は、皇太后がよりによって彼女を訪れたことにいらだちを […]
董小宛(とう・しょうえん)冊封反対の上奏文を携え、后妃たちが順治(じゅんち)帝と皇太后の元へやってきた。憤りを隠せず上奏文を叩きつけた順治帝は、敬(けい)妃・果珍(グオチェン)の姿がないことを不思議に思い、その理由を尋ねる。すると皇后・索爾娜(ソルナ)は、敬妃が上奏に賛同しなかっ […]
ようやく皇太后との対面を果たした董小宛(とう・しょうえん)。しかし、そこで告げられた話の内容は、想像以上に重いものだった。懐妊を予防する薬を、皇帝に知られることなく飲み続けるように命じられたうえ、妃の座を求めることなく南苑で慎ましく暮らすことが宮中に留まるための条件だと釘を刺され […]
呉三桂(ご・さんけい)の都入りが近づき、順治(じゅんち)帝は彼をどのように遇するべきか苦慮していた。議政王大臣たちは、呉三桂が朝廷と帝を軽視していると非難し、朝廷の脅威になりうるほど大きな兵力を持つ彼を都に留め置くよう進言している。もう1つ、順治帝を悩ませていたのは、董小宛(とう […]
蓉(よう)貴妃・多娜(トナ)を皇后に。順治(じゅんち)帝の申し出に、皇太后は驚きを隠せない。新しい皇后には蘭(らん)貴妃・霊珠(リンチュウ)が昇格するものと、宮中の誰もが思っていた。しかし、順治帝は尋問の際に蘭貴妃が口にした言葉を不審に感じ、彼女の腹黒さを見抜いたのだ。この話を聞 […]
“家族をお守りください”。そう残して、皇后・索爾娜(ソルナ)の侍女であった平児(ピンアル)は自害した。彼女は、皇后に虚偽の証言を強要されていたが、劉光才(りゅう・こうさい)に嘘を見抜かれて真実を話してしまった。皇后からの処罰を恐れ、平児は自ら命を絶ったのである。順治(じゅんち)帝 […]
南苑での事件に激怒した順治(じゅんち)帝は、皇太后との面会を拒んだ。しかし、董小宛(とう・しょうえん)に促されて冷静さを取り戻した彼は、慈寧宮へ。皇太后は、小宛を杖刑に処した皇后・索爾娜(ソルナ)と蘭(らん)貴妃・霊珠(リンチュウ)の処遇は、くれぐれも慎重に決めるようにと忠告する […]
皇太后の命のもと、董小宛(とう・しょうえん)を追い出すため南苑にやってきた妃嬪たち。小宛に無理をいう蘭(らん)貴妃・霊珠(リンチュウ)の態度に業を煮やした扣扣(こうこう)は、彼女に向かって唾を吐いてしまう。不遜な態度に怒った蘭貴妃は扣扣を捕まえ、杖刑20回を命じる。扣扣の罪を免じ […]
当分の間、居所を南苑とすること。勝手に封号を与えぬこと。決して子をもうけぬこと。皇太后は、董小宛(とう・しょうえん)を宮中に置くための3つの条件を掲げた。その理不尽な要求のすべてを受け入れる順治(じゅんち)帝。彼には、どうしても小宛の入宮を認めさせる必要があるのだ。ここで譲歩した […]
五台山へ出かけたはずの順治(じゅんち)帝が、董小宛(とう・しょうえん)を連れて戻ってきた。漢族の女性の入宮は禁じられているため、朝廷も後宮も蜂の巣をつついたような騒ぎに。淑(しゅく)妃から知らせを受けた皇后・索爾娜(ソルナ)は、ただちに妃嬪を集めるよう言い渡し、命令権を剥奪され身 […]
漢族の娘を、秀女として入宮させてはどうか。代々の掟に逆らう順治(じゅんち)帝の提案に皇太后は激怒し、「今後この件には触れないで」と、話を打ち切ってしまった。意外にもあっさりと引き下がった順治帝は「明日、五台山へ参拝に行くつもりです」と告げる。実は、清王朝の繁栄を祈りたいというのは […]