皇太后に視察結果の報告を行う順治(じゅんち)帝。ひと通り話が済んだところで、皇太后が問うたのは董小宛(とう・しょうえん)のこと。順治帝は「二度と会うことはない」と答え、その場をしのぐのだった。皇宮を留守にしている間に、信頼を置く洪承疇(こう・しょうちゅう)が巡察から戻ったことを聞 […]
江南一帯の視察を精力的にこなした順治(じゅんち)帝は、再び江寧を訪れ、董小宛(とう・しょうえん)に愛を伝えることを決意する。晴れ晴れとした表情の順治帝。それとは対照的に、1人の歌妓に出会ったことを呉三桂(ご・さんけい)の雲南平定という偉業と並べて「吉事が重なった」と語る皇帝の言葉 […]
黄暢(こう・ちょう)――順治(じゅんち)帝と董小宛(とう・しょうえん)の碁対決。勝ちを収めた順治帝は、約束通り小宛の手に口づけする。この勝利の裏に、小宛の心遣いがあったことにも気がつかないほど浮かれた順治帝は、自分の身に危険が迫っていることなどとは思いもせずに、客桟へと戻っていく […]
宏琦(こう・き)は、“都から来た若旦那”の正体が順治(じゅんち)帝であると知らされ、仰天する。痛い目に遭わされた仕返しをするつもりが父・宏善(こう・ぜん)からも殴られてしまい、まさに泣きっ面に蜂の宏琦。父に引きずられるようにして怡清園へと出向いた宏琦は、額を床に打ちつけて董小宛( […]
董小宛(とう・しょうえん)は、雨に打たれ体調を崩した黄暢(こう・ちょう)――順治(じゅんち)帝を献身的に看病した。その甲斐あって復調した順治帝は、小宛と並んで月を眺めながら自らの辛い身の上を語り始める。小宛は、商家の息子だという黄暢と身分の差を感じながらも、彼への想いが強くなって […]
「愛は謝罪も見返りも求めない」――明少卿(めい・しょうけい)は、沈斯如(しん・しじょ)の幸せを願い、彼女に愛を説いた。静かに語り終えた少卿は、自分を死の淵から救い尽くしてくれた雲姜(うん・きょう)に残りの命を懸けて報いたいと言い残し、去ってゆくのだった。しばらくして、雲霧山では沐 […]
順治(じゅんち)帝に命じられた英格爾(インガル)は、傍若無人な宏琦(こう・き)をとっちめた。尻尾を巻いて逃げ帰った宏琦は、父に泣きつく。江寧知府の宏善(こう・ぜん)は、一人息子を痛めつけた奴らを必ずやひっ捕らえてやろうと怒りを燃やすのだった。そんななか、董小宛(とう・しょうえん) […]
激しい腹痛で倒れ、意識を失っていた敬(けい)妃・果珍(グオチェン)が目を覚ました。彼女に伝えられたのは、順治(じゅんち)帝との間に授かった子供を流産したという残酷な現実だった。しかし、流産の原因だという毒に関してはまったく心当たりない。敬妃は心を痛めながらも、事件の調査にしっかり […]
念願かなって林初一(りん・しょいつ)の側室となった楊喜氷(よう・きひょう)だったが、皮肉なことに彼女の目論みは外れどおしだった。その扱いは正室と差がつけられ、初夜だというのに初一は寝所を訪れてもくれず、侍女たちにも気の毒がられる始末。「私をバカにする奴は思い知らせてやるんだから」 […]
順治(じゅんち)帝が江南の視察へと出発する日が近づいていた。何かと心配の絶えない皇太后は、信頼する太監・劉光才(りゅう・こうさい)の同行を提案。順治帝も渋々これを承諾するのだった。順治帝は知る由もなかったが、劉光才は皇太后から2つのことを厳命されていた。1つは、清王朝の転覆を図る […]
蘇(そ)公公による傀儡軍の乱を防いだ快刀門に、皇帝から"天下第一門"の扁額が与えられた。しかし、快刀門にかつての明るさはない。陸小歓(りく・しょうかん)は、身を挺して自分を守ったせいで昏睡状態となった黄小魚(こう・しょうぎょ)に、付きっきりで看病する毎日。東方 […]
寝台の下に押し込められていた岑野瞳(しん・やとう)が意識を取り戻してみると、目の前には血に濡れた花解語(か・かいご)が倒れていた。彼女は野瞳の身を守るため、自らの体に短刀を突き立てたのだ。声を上げそうになる野瞳を、目顔で押し留める解語。やがて、袁離若(えん・りじゃく)と追っ手たち […]
花嫁行列が都の大路を練り歩く。祝福の声を上げる沿道の人々とは対照的に、虚ろな表情で列を見送る陸小歓(りく・しょうかん)は、黄小魚(こう・しょうぎょ)の姿を目にし、そっと視線を落とした。その時、空がにわかにかき曇ったかと思うと、いくつもの巨大な火球が。それは無数の隕石だった。恐怖の […]
東方楽(とうほう・らく)と金無花(きん・むか)が2日後に挙式――その情報を李江湖(り・こうこ)こと皇帝の耳に入れ、黄小魚(こう・しょうぎょ)と嘉慶(かけい)公主の婚儀を執り行わせる。全ては、脅威となるものを排除して明国を乗っ取ろうと画策する蘇(そ)公公の思いのままに進んでいた。そ […]
林初一(りん・しょいつ)と天地盟を、直ちにせん滅せよと訴える袁天?(えん・てんこう)。しかし、沐晟(ぼく・せい)はその言葉に耳を貸さず、林初一を寨外へと追い払うことを決めた。自らの引き際を悟った袁天?は、最後の忠告だと前置きして、「林初一の監視役として、"軍神" […]
上官諸侯(じょうかん・しょこう)の首元に匕首を突きつけ、「死んでもらう」と言い放った東方楽(とうほう・らく)。そこに現れた陸小歓(りく・しょうかん)は、「門主を殺すなんて許さない」と、説得を試みる。だが、楽――汪明珠(おう・めいしゅ)は考えを変えず、それどころか金無花(きん・むか […]