ケガを負ってまで自分を助けてくれた林初一(りん・しょいつ)にお礼の言葉を述べる君綺羅(くん・きら)。彼女を売り飛ばそうとした張本人は林初一だったのだが、それを聞いても綺羅は「あなたは私の恩人よ」と微笑むばかりだ。やがて、宿がないという綺羅にせがまれ、初一は隠れ家に彼女を連れ帰るこ […]
皇后の前に差し出された2体の"月下女神"。1体は自らのことを彫刻の名手・徐虎(じょ・こ)だと偽り語る弟子の魏三(ぎ・さん)の作。もう1体は、徐虎に才能を見いだされ技を伝授された李江湖(り・こうこ)の作であった。彫る者の魂を映し出すといわれる"月下女神 […]
"長脚文"によって徐虎(じょ・こ)が書き記したのは、己が監禁されている場所だった。早速、動き出した快刀門の面々は、虎頭山の地下牢から徐虎を救出。これで一件落着かと胸をなで下ろした陸小歓(りく・しょうかん)と東方楽(とうほう・らく)だったが、残念なことに徐虎は、 […]
「私は永遠に、あなたのものよ」。胸元に彫られた狼の入れ墨を見せながら、君綺羅(くん・きら)は告げた。その想いに応えるべく、沐晟(ぼく・せい)は自身の玉佩を、綺羅に託すのだった。同じ頃、済世山荘では宴が。君無忌(くん・むき)が沐家寨に薬草を提供し、双方のわだかまりも解けた。殷雪涵( […]
人体石化事件について唯一の手掛かり握っていた温良(おん・りょう)までもが、石になってしまった。その温良と石化事件の被害者2人は、とある神女像を壊したせいで罰が当たったのだ――という噂を聞きつけた陸小歓(りく・しょうかん)と東方楽(とうほう・らく)は、問題の像が祀られていた神女廟へ […]
朝廷の重臣・于(う)尚書の還暦を祝う宴が開かれた。彼の挨拶が始まると、参列者たちは奇妙な違和感に襲われる。五感の全てが一瞬失われたような、不思議な感覚だ。そして、我に返ってみると、目の前の于尚書が石と化しているではないか! 人体石化事件――世にも不可思議な事件の捜査を命じられたの […]
沐晟(ぼく・せい)を秘かに恋い慕う沈斯如(しん・しじょ)。彼女のそんな想いは、ある偶然から沐晟の知るところとなってしまった。沈斯如は、今まで通りに振る舞うから聞かなかったことにしてほしいと告げるが、こみ上げる涙を止めることはできなかった。沐晟が立ち去ると、2人のやり取りを盗み見て […]
胡小帥(こ・しょうすい)を襲い、内力を奪った金の仮面の男――その正体は金無花(きん・むか)だった。彼への思いを断ち切れない東方楽(とうほう・らく)は、以前にも金の仮面をした無花に遭遇してはいたが、未だにそれが彼の仕業だと信じられずにいた。そんな思いを胸に尾行を続けていると、無花は […]
"黒金剛"明覚(めいかく)率いる山賊たちの手に落ちた快刀門一行。柱に縛られ、いよいよ覚悟を決めつつあった陸小歓(りく・しょうかん)と黄小魚(こう・しょうぎょ)の前に、嘉慶(かけい)公主が。彼女は、皇帝という身分を偽って李江湖(り・こうこ)と名乗り、快刀門に居候 […]
沐晟(ぼく・せい)こそが君綺羅(くん・きら)の言う"英雄"だった。その事実を知った沈斯如(しん・しじょ)は、わが身の不幸を呪う。裕福な家庭に生まれて両親に大事にされ、愛する人との再会を果たした綺羅。その一方で、実の親と死に別れた斯如は、初めて心を寄せた男性も綺 […]
東方楽(とうほう・らく)は、線香の香りから楊臣之(よう・しんし)が殺人犯だと割り出した。証拠の品を得るため、彼女は陸小歓(りく・しょうかん)とともに楊府に潜入するも、罠に気を取られているうちに、肝心の臣之に逃げられてしまう。兵を召集し、臣之を追う2人の応援に駆けつけた黄小魚(こう […]
我が身を顧みず東方楽(とうほう・らく)の命を救った李江湖(り・こうこ)は、危篤状態に。彼を助けるには、烏然の貢物と一緒に盗まれたと思しき"赤錬金蓮"が必要だという。陸小歓(りく・しょうかん)と黄小魚(こう・しょうぎょ)は、盗品を売った小六子(しょうりくし)こそ […]
明家堡の白沙鎮分舵に集められた娘たちは、明帝の遺体と共に葬られようとしていた。その中には、君綺羅(くん・きら)の姿も。まんまと生き埋めにされてたまるかと、脱走計画を実行に移す綺羅たち。侍女に成りすまして出口を捜す彼女の前に、黒装束の男が立ちはだかる。それは沐晟(ぼく・せい)だった […]
烏然の使節殺害事件の手掛かりを得た陸小歓(りく・しょうかん)と東方楽(とうほう・らく)は、府成整骨堂を訪れた。そこで盗品らしき指輪をした男たちと出くわした2人は、巧みな連携で彼らを見事に捕縛。黄小魚(こう・しょうぎょ)は早速事情聴取に取り掛かるが、首筋に斧の入れ墨を入れた不敵な男 […]
陸小歓(りく・しょうかん)たちの縄を解くと、老婆は孫の馬小猴(ば・しょうこう)のことを語り始めた。小猴は蒙古の伝承から、姿を消すことができる木の葉の存在を知り、それを悪用して盗みを続けていたのだという。そして最近、小猴が「貴人に出会った」と言っていたことから、彼女はその" […]