清朝末期、明家堡を率いる"明帝"は江湖の統一を目論み、他の門派への襲撃を繰り返していた。抗争に巻き込まれ命を落とした者たちの屍が横たわる街路を、ひと組の親子が歩いていた。君無忌(くん・むき)とその幼い娘・綺羅(きら)である。折り重なる死体の山の中から、まだ息の […]
馬小猴(ば・しょうこう)は煙となって消えた。隠身術の秘密が快刀門へと渡るのを恐れた金無花(きん・むか)が、裏切り者を始末したのだ。しかし、それは同時に、彼ら自身が捜し求めている物の在り処を知る男が消えたことをも意味していた。そこで無花は、東方楽(とうほう・らく)を利用し、情報を得 […]
朝廷の陵墓で盗難事件が発生。捜査を任された快刀門と玉扇門は、早速現場に急行する。しかし、捜査を始めてみると盗まれた物がほとんど価値のないものだけだと分かり、東方楽(とうほう・らく)も陸小歓(りく・しょうかん)も首をひねるばかり。そんな中、楽は木の葉が落ちているのに気づく。厳重に閉 […]
傷心の果てに飲んだくれた陸小歓(りく・しょうかん)と李江湖(り・こうこ)。2人が、黄小魚(こう・しょうぎょ)を懲らしめてやると管を巻いていた、ちょうどその頃、宮中では殺人事件が発生していた。被害者は太監――長春宮での火事の原因といわれる精油を皇后から託された、事件の鍵を握る人物だ […]
黄小魚(こう・しょうぎょ)からの誘いに応え、おめかしして永愛橋までやってきた陸小歓(りく・しょうかん)。だが、待てど暮らせど小魚は姿を現さない。やがて、日は沈み、七夕の夜空に花火が。李江湖(り・こうこ)と花火を見ていた東方楽(とうほう・らく)だったが、待ちぼうけを食わされた相棒を […]
長春宮が全焼し、騒然とする宮中。不思議なことに、沐浴中だった恵(けい)妃は炎に包まれ、そのまま何の痕跡を残すことなく消え去ってしまったのだ。皇后は恵妃の捜索を快刀門に依頼するが、蘇(そ)公公が強引に割って入り、事件の捜査は玉扇門と合同で行われることとなった。目撃者である2人の宮女 […]
一晩のうちに4人もの人間の命を奪った脱獄囚・行万仞(こう・ばんじん)。獣のように体中に毛が生えているとも、びっしりとウロコに覆われているとも噂されるこの怪物をおびき寄せる特別な酒を、誰が飲むのか。大騒ぎの末、上官諸侯(じょうかん・しょこう)が酒をあおった――はずだった。だがそれは […]
大理寺から脱獄した怪物の行方を追う陸小歓(りく・しょうかん)と東方楽(とうほう・らく)。唯一の手掛かりとなる文書は、触れた瞬間にたちまち白い光を放ち燃えてしまった。その不思議な現象が入手困難な薬品"冷光"を改良した仕掛けによるものだと推理した楽は、錬丹房の捜査 […]
催兵符に結び付けられていた、鮮やかな黄色の絹。その手掛かりを追って、陸小歓(りく・しょうかん)と東方楽(とうほう・らく)は紅鳳楼へ。偶然にも小間使いの玉蓮(ぎょくれん)と再会した2人は、黄色い絹について尋ねる。その言動に不自然なものを感じ、玉蓮の後を追う楽と小歓だったが、ひと足遅 […]
「女神捕吏へ」。東方楽(とうほう・らく)のもとに黄小魚(こう・しょうぎょ)からの誘いの文が届けられた。しかし、それは本来、陸小歓(りく・しょうかん)を想って書かれたもの。そうとは知らない小歓に煽られ、訝しみながらも楽は街へと出かけるのだった。すると、催兵符に結ばれたものと同じ絹を […]
それはまるで、砂嵐が大勢の人間を運び去ったかのようだった。5千の兵が姿を消した前代未聞の大量失踪事件の捜査に乗り出した東方楽(とうほう・らく)と陸小歓(りく・しょうかん)。しかし、現場を調べてみても兵士たちが移動したような痕跡は見当たらない。唯一の手掛かりは、小歓が見つけた&qu […]
陸小歓(りく・しょうかん)と東方楽(とうほう・らく)は、劉(りゅう)家の門前に張りつき、于小翠(う・しょうすい)の動向をうかがっていた。その眼前で、金無果(きん・むか)は小翠に襲撃を仕掛ける。息をのみつつ達人同士の攻防を眺めていた2人も、助太刀すべく飛び出した。許婚である無花を助 […]
病気に打ち勝ち、元気な姿を見せるチョングァン。一方、チョンのことで距離を置いていたシャンとも和解し、シャオたちは大学時代と変わらぬ穏やかな日常を取り戻していた。月日は流れ、夢に向かって歩み始めたシャオは、自分たちが過ごした日々を描いた小説「彼女たちの恋愛時代」を完成させ、遂に発表 […]
ネイルからリーとチョンの真相を聞かされたユェンは、彼女を信じてあげられず、彼女一人に辛い思いをさせてしまったと自分を責めていた。そんな中、ユェンはリーの愛を取り戻すためワンルーに協力してもらい、ある計画を実行する。一方、シャオは意識が戻らないチョングァンの看病を続け、奇跡が起こる […]
愛するシャオの願いを叶えるため、チョングァンは自らの意思で成功率の低い手術を受けることを決意する。キティからの連絡を受け、その事実を知らされたシャオは病院に駆けつけるが、手術は既に始まっていた。翌朝、手術は無事に成功するが、このまま意識が戻らない可能性もあることを医師から告げられ […]
ショングー・グループの筆頭株主となったコンスタンリーの権限により、会長の職を解かれたリー。仲間だと信じて疑わなかったジャン・ユーにも裏切られ、彼女の味方は従弟のネイルだけ。一方、リーが解任された会議にミンのアシスタントとして出席していたシャオは、辛い立場の友達を助けられなかったこ […]
医者から手術しなければ余命半年と宣告されていたチョングァン。一方、失恋から立ち直ろうと、シャオは彼の入院生活をサポートしながら仕事に没頭していた。そんな中、シーが上海を離れることを知り、シャオの心は揺れていた。愛する人の幸せを願うチョングァンは、彼女に後悔させないためにシャオを駅 […]
恩師の「行動しなければ答えは導き出せない」という言葉に背中を押され、シーとの関係にケリをつけようと再び彼の部屋を訪れたシャオ。チュエンと一緒にいるところを目撃してしまったと打ち明けたシャオに、世話をしているだけで自分が愛しているのは君だけだと言って抱きしめるシー。その言動に戸惑う […]
久し振りの休日を恋人と過ごそうと食材を買い込んでシーの部屋を訪れたシャオだったが、そこにはチュエンの姿があった。彼女を後部座席に乗せ、バイクで出掛ける二人を壁に隠れて見送ったシャオは恋の終わりを感じていた。落ち込む彼女を励まそうとチョングァンは病室を抜け出し、ある秘密の場所にシャ […]
亡くなった父親の会社を継ぎ、ショングー・グループの会長となったリー。だが、大企業コンスタンリーによる買収の計画が持ち上がるなど、その行く手には暗雲が立ち込めていた。さらに、コンスタンリー側に立って買収の話を進めることになったのは、シャオの上司でもありコンスタンリー・グループの会長 […]