呂麟(りょ・りん)たちが辿り着いてみると、争いの跡が残る烈火宮に人影は無く、ひっそりと静まり返っていた。烈火祖師(れっかそし)らの身を案じ、うろたえる譚月華(たん・げっか)。そこへ鬼聖(きせい)が。彼は、「息子の命を返せ」と呂麟に襲いかかるが、譚月華に阻まれる。血蛇蠱毒の治療のた […]
澹台鏡明(たんだい・きょうめい)は、刺客に襲われた雲重(うん・じゅう)をかばい、深手を負った。澹台滅明(たんだい・めつめい)による治療の効果も薄く、このままでは命を取り留めても意識が戻らないかもしれないという。彼女を完治させる方法はひとつ――強い内力を持つ者が気を送り込むこと。生 […]
昏々と眠り続ける王雪梅(おう・せつばい)を見つめる傅雲俊(ふ・うんしゅん)。毒消しを手に入れるために受け入れた端木虹(たんぼく・こう)との結婚――婚儀を前にした新郎の心は、晴れやかとは言い難いものだった。その一方で、端木虹も、余りにも非情な父の告白を思い返していた。やがて、式は幕 […]
ホウ照天(ほう・しょうてん)を成敗したという報告を受け、アラ親王は「ゴトオの無念も晴れるだろう」と相好を崩した。張丹楓(ちょう・たんほう)と雲蕾(うん・らい)に、親王府に滞在するよう進めるアラ親王。しかし、張丹楓が父と引き換えに軍用の地形図をエレイに渡そうとしていることを知ると、 […]
王雪梅(おう・せつばい)は、これまで尽くしてくれた斉福(せい・ふく)への感謝の思いを伝える。彼女は自分の死期が近いことを悟っていた。傅雲俊(ふ・うんしゅん)の肩にもたれ、星を眺める王雪梅。自身を孤独な星になぞらえた彼女に対し、傅雲俊は「ずっと3人で寄り添って生きていこう」と告げる […]
王雪梅(おう・せつばい)は、これまで尽くしてくれた斉福(せい・ふく)への感謝の思いを伝える。彼女は自分の死期が近いことを悟っていた。傅雲俊(ふ・うんしゅん)の肩にもたれ、星を眺める王雪梅。自身を孤独な星になぞらえた彼女に対し、傅雲俊は「ずっと2人で寄り添って生きていこう」と告げる […]
ようやく宝の眠る場所へと辿り着いた張丹楓(ちょう・たんほう)一行。しかし、雲蕾(うん・らい)と澹台鏡明(たんだい・きょうめい)は石扉に行く手を阻まれてしまう。そして2人の背後に、ホウ照天(ほう・しょうてん)姿を現す。一方、宝蔵の中では、石英(せき・えい)が張丹楓と雲重(うん・じゅ […]
潭月華(たん・げっか)を蝕んでいたのは、強烈な寒気を放つ毒――血蛇蠱毒だった。医者の見立てによれば、普通の薬では効き目はなく、タングラ山に棲む赤ヤモリの肝だけが血蛇蠱毒を退けられるのだという。礼を言い、医者を見送った呂麟(りょ・りん)。その時、彼は街角に王雪梅(おう・せつばい)と […]
快活林へと戻る道すがら、張丹楓(ちょう・たんほう)は自分を付け狙う影の存在を感じていた。やがて、彼の前に現れたのは、手下を従えた澹台鏡明(たんだい・きょうめい)である。この行動には何か深い訳があるはずだと察した張丹楓は、手下たちと数合切り結ぶと逃げ去った。だが、彼はすぐに石翠鳳( […]
王雪梅(おう・せつばい)は、東方白(とうほう・はく)から手渡された薬を飲んだ。「内傷に効く」と言われたその薬は、実は端木愷(たんぼく・がい)が秘伝の薬草を調合して作ったもの。一時的に功力は増すが、やがて功力と共に全ての記憶を失ってしまうという恐ろしい副作用を秘めていた。一方、呂麟 […]
丹児(たんじ)と十九(じゅうく)は、父の親友と称するどこか胡散臭い男・閑雲(かんうん)と遭遇する。十九が拾ったうろこを見た閑雲は龍のものだと断定。訝しむ十九だったが、閑雲が発明したという精霊を見ることができる照妖鏡を手に、庚娘(こうじょう)の正体を突き止めることに成功するのだった […]
魔力が暴走し、僧たちを次々と手にかけた王雪梅(おう・せつばい)。一転、糸が切れたようによろめきだした彼女を抱きとめたのは傅雲俊(ふ・うんしゅん)だった。「死なせはしない」とつぶやいた彼は、王雪梅に内力を巡らせて窮地を救う。しかし、その後も彼女は意識を失ったまま眠り続けていた。この […]
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