エイ駟(えいし)は、義渠人と乱闘した蕩(とう)太子を叱責する。張儀は乱闘の相手である義渠?(ぎぎょえん)の身柄を確保しようとするが、エイ壮(えいそう)に先手を打たれてしまう。息子である?が咸陽にいることを張儀から知らされたビ八子(びはつし)は、居ても立ってもいられない気持ちになる […]
エイ華(えいか)の墓参りをしたあと、秦王は後継者である太子に誰を立てるべきかエイ疾(えいしつ)に相談する。エイ疾は長子を立てることが妥当だと答え、その意見に従って、蕩(とう)が太子となる。ところが、太子となった蕩(とう)が、母・魏ジョ(ぎじょ)の意に反して楚の娘を見初めてしまうこ […]
エイ駟(えいし)が止めるのも聞かず、張儀は単身、楚へ向かう。商於割譲で張儀にだまされ、戦でも大敗を喫した楚王は、恨みを晴らすべく張儀を投獄してしまう。張儀は牢内で屈原(くつげん)に殺されそうになったところを陳軫(ちんしん)に救われ釈放される。楚を出国する際、張儀は秦での仕官を誘う […]
ついに目を覚ました佩児。その佩児から告発を受けた岳銀川は、東海との戦で感じた疑念が確信へと変わる。そして新年の到来、琅邪山では蕭平旌が林奚に想いを伝えていた。林奚も自分が婚約の相手だったことを明かす。同じ頃 荀府では、帰京した荀飛盞が平旌の文を叔父の荀白水に渡していた。平旌の文を […]
丹陽の城を守るため、エイ華(えいか)が戦死する。楚の景翠(けいすい)は秦の咸陽を落とすべく進軍するが、またも秦に兵糧を焼かれ、撤退する。秦楚の戦いは秦の勝利となるが、今後、斉の増長を心配した張儀は、あえて楚と盟約を結ぶことが上策と判断。戦勝国であるにもかかわらず、あえて楚に漢中の […]
佩児から蕭元啓が東海と結託していることを聞いた安如。佩児に激怒するが、現れた夫の表情で真実を知ることに。果たして佩児は沈香湖に身投げさせられ、深い悲しみに沈む安如だったが、その身は元啓の子を宿していた。一方、平旌は淮東三州の地形から、東海の真の狙いを知り、荀白水へ書状をしたためる […]
張儀の離間の計が奏功し、斉軍が撤退した。その結果、エイ華(えいか)の部隊は援軍として丹陽へ向かい、魏章(ぎしょう)の部隊と合流する。籠城する屈丐(くつかい)に対し、魏章は火攻めでこれを攻略したのだった。しかし、楚の名将、景翠(けいすい)は軍を二分し、一方を丹陽の援軍、もう一方を秦 […]
淮東三州の奪還を目指す梁帝 蕭元時。平旌の意見を求めるべく、元啓を琅邪山へ遣わす。その頃、莱陽王府には密かに東海の戚夫人が訪れていたが、何成との会話を荀安如の侍女、佩児が耳にしてしまう。元啓は平旌のもとを訪ね、三州奪還の策と朝堂に戻る意志があるかを問うが、平旌は朝堂に未練はないこ […]
秦から解放された韓朋(かんほう)は、韓王に対し秦と盟約を結ぶよう勧めるが、自責の念から韓朋は自害する。一方、馮高(ふうこう)は盟約を成立させるため自分の命を差し出す決意をし、韓へ向かう。楚との戦が始まる。丹陽城の前に駐留する魏章(ぎしょう)は、敵将屈丐(くつかい)の守る城の中へ突 […]
東海との戦に疑問を感じた蕭平旌は、墨シ侯と元啓の関係を疑う。その頃、東の国境で功績を上げた岳銀川も表彰されるため都に向かっていたが、平旌と同じく戦での疑問を払拭できずにいた。一方、王爵を授かった元啓は、腹心の何成を巡防営の統領に置くことに成功、岳将軍と同じく功績をあげた狄明を東湖 […]
商於割譲はうそだったと知らされた楚王は激怒し、秦との開戦を強引に決断する。楚との戦に備え、張儀は「斉と同盟する楚に対抗し、秦は魏韓と盟約を結ぶべきだ」と主張、早速魏韓に使者を送る。だが韓王は、秦との盟約締結の条件として、函谷関での戦いで息子、奐(かん)太子を死に至らしめた秦兵馮高 […]
東海から七州を奪還し一躍 英雄となった蕭元啓。内閣首輔の姪である荀安如を妻に迎え、その前途は洋々だった。そんな順風満帆な元啓のもとへ戚夫人が烏晶剣を携えて訪れる。戚夫人は今や東海の国主となった墨シ侯との連絡役だった。東海との関係が露呈するのを恐れた元啓は、配下の何成に剣を池に捨て […]
商於を奪還できると信じた楚王は、祝いの宴を行う。席上で楚王の甘さを指摘した屈原(くつげん)は、王の怒りを買う。その頃、秦には巴蜀遠征成功の知らせが入る。療養を理由に楚との盟約締結を先延ばしにしていた張儀は、盟約の文書を楚の使者に渡す。しかしその内容は、約束していた商於の地600里 […]
長林王 蕭庭生の棺が梅嶺へと向かう日、長林王府は閉鎖され平旌も都を去る。すると元啓のもとへまたも墨シ侯が現れる。東海の国主を軟禁し東の国境に隣接する三州を狙う墨シ侯は、十州を占領したのち元啓が七州を奪還、著しい軍功を上げさせるという筋書きを用意していた。誘惑に負けた元啓はこれに同 […]
蜀での行軍中に敵の間者を発見した蕩(とう)王子は単身で襲いかかる。ところが、間者と見間違えたのは若く美しい娘で、蕩は娘にほのかな恋心を抱くのだった。一行は娘の案内で蜀の王宮に到着し、蜀を下す。同じ頃、楚では、子蘭(しらん)王子が?尚(ぎしょう)と屈原(くつげん)失脚について密談す […]
朝堂で息子を守るためすべての力を使い果たした長林王 蕭庭生。“先生”との思い出を振り返りながら息を引き取る。長林王の死を受け、皇帝 元時は平旌に厳罰は与えず、罷免し都の外で喪に服することを命じるが、長林軍は解散となってしまう。その頃、元啓の前に墨シ侯が突如現れ、ある取引を持ちかけ […]
監禁状態から、なんとか楚王への謁見がかなった張儀は、商於と引き換えに楚軍撤退の約束を取り付ける。そのやりとりを聞いていた陳軫(ちんしん)は、張儀の提案がウソであることを見抜く。秦のやり方に失望した陳軫は、密偵役を下りる。正式に盟約を結ぶため、楚の使者とともに秦へ戻った張儀は、落馬 […]
蒙浅雪が禁軍を追い返したため、蕭平旌は拘束されることなく、長林王 庭生も参内できるだけの体力を取り戻す。そしていよいよ父子が、荀白水率いる朝臣たちの前に現れる。平旌と荀白水、朝臣の論戦が白熱する中、それまで沈黙を続けていた蕭庭生が口を開いたことで朝堂の空気は一変する。庭生はいつで […]
公孫衍は田文(でんぶん)(孟嘗君・もうしょうくん)に、魏の宰相への就任を要請する。これを了承した田文は、斉王から「魏軍を函谷関に駐留させ、秦の東進を阻め」と命じられる。秦の将軍、甘茂の守る曲沃は、景翠(けいすい)率いる楚軍に包囲された挙げ句、水攻めにより落城する。しかし秦は巴蜀討 […]
日食が起きて浮き足立つ大渝皇属軍に対し、長林軍は二重三重の攻撃を仕掛け、見事に皇属軍を壊走させる。蕭平旌は荀白水に、1か月後 審理を受けるために都へ戻ると約束するのだった。その頃、荀飛盞は平旌を救うための手立てを講じるように告げるが、長林王 庭生は党争につながる動きはしないと断言 […]