秦は巴蜀への遠征を決行するため、韓への懐柔策として、兵糧を献上する代わりに停戦をお願いすることにした。この交渉に当たったエイ疾(えいしつ)は見事に韓王の説得に成功する。韓王から撤退命令が出る中、公孫衍(こうそんえん)は、秦討伐の協力者を求めて斉へ向かう。蕩(とう)王子は、母の心配 […]
荀飛盞は荀白水が都を空けていることを知り長林王 蕭庭生に告げるが、すでに皇帝の詔は北の国境へと向かっていた。平旌は配下に荀白水を足止めするように命じ、自らは甘州営を率いて決戦の地である寧関へと向かう。その頃、大渝の康王は初戦で勝利を飾り、意気揚々と南下していたが、すべては平旌の筋 […]
張儀は、政変のさなかの燕へ赴く。燕の宰相の子之(しし)は盟約締結の条件として、内政不干渉を挙げる。張儀は、政変に破れ国を追われた姫狐(きこ)を案じながらも、やむなく承諾するのだった。秦へ帰国後、張儀は蘇萱(そけん)の思いに心を打たれ、結婚を決める。同じ頃、巴蜀両国の間に紛争が起こ […]
蕭平旌の文を読んだ長林王 庭生は、国喪中を承知で息子の意思を尊重し、元啓に返事の文を渡す。元啓から文を見せられた荀白水は大いに憤るが、平旌の作戦が成功すれば長林王府が更なる力を持つことになると危惧、皇太后と共に新皇帝の元時に対して働きかける。押し切られた元時は、長林王には報告せず […]
姫狐(きこ)を燕に嫁がせてしまった張儀は意気消沈していた。そんな時、燕で政変が起こり、張儀は姫狐と平太子を助けに行こうとするが、同じタイミングで韓が秦に宣戦布告する。楚は、韓の宣戦布告を受けて、どういう立場を取るか話し合っていた。その席上で屈原(くつげん)と陳軫(ちんしん)の意見 […]
覃凌碩が大渝皇属軍の主力20万で攻めてくることを知った蕭平旌。甘州に戻って琅邪閣老閣主が予想した日食を利用し、皇属軍を殲滅させる作戦を講じる。これを好機と見た元啓は長林王 庭生へ文を届ける役を引き受け、2年ぶりに都へと戻ってくる。そして文を長林王に渡す一方で、その夜 密かに荀白水 […]
甘茂は張儀の取り計らいで太子傅の職を得るが、王子の求めに従い武術を教えていたため、后妃の不評を買ってしまう。甘茂は太子傅を辞して軍に入りたいと告げ、張儀はこれを了承する。燕の太子は姫狐(きこ)との縁談を求め、張儀に使者を使わした。秦燕の友好のため、張儀はやむなく姫狐の嫁入りを見送 […]
大渝皇属軍の総帥である康王 覃凌碩と対峙した蕭平旌は、覃凌碩の荒い気性から大渝との戦は避けられないと判断、自ら敵地である大渝の南の街、磐城に潜入する。その後 磐城で大渝の都に潜入していた内偵と合流、現在 覃凌碩が前総帥の阮英と激しく対立しており、その阮英が磐城の主営を訪れているこ […]
函谷関での戦いは、秦の圧勝となる。捕虜になった韓の太子は、連行される途中で崖から身を投げて死に、公孫衍(こうそんえん)は戦の責任を取る形で魏を追放され、韓へと向かう。戦に参加しなかった楚は、さっそく秦に取り入る策に出ようとするが、これに対して屈原(くつげん)が激怒する。秦は戦勝ム […]
蕭平旌が任地へ戻る前日、朝議では荀白水の提議した皇家羽林営の再編を巡り議論となる中、荀皇太后が突然乱入し朝堂は騒然となる。年老いた父を案じながらも平旌は都をあとにし、琅邪閣を経て甘州へ戻る。都では結局、羽林営の再編が決定したが、長林王 庭生は羽林営の重要性から、この再編に強い危惧 […]
新兵を訓練していた白起(はくき)は、函谷関の前線に召集される。そこで、魏冉(ぎぜん)とともに敵陣の偵察を命じられ、楚の子蘭(しらん)王子率いる兵糧部隊に遭遇するのだった。魏冉と白起は楚の兵糧を焼き討ちし、楚軍は撤退を余儀なくされる。こうして、楚魏韓趙燕の5国同盟は燕と楚が抜け、魏 […]
先帝の遺言に従い、蕭元時は長林王 庭生の補佐を受け即位する。即位の知らせを受けた平旌はそろそろ都に戻る頃だと判断し、国境の大渝の動きに備えたのち帰還する。平旌帰還の知らせを受けた荀皇太后と荀白水は、長林王府に対抗するため皇家羽林営を再編するよう画策し始める。一方、帰還した平旌は庭 […]
張儀は姫狐(きこ)とともに燕の太子と交渉し、トラブルに巻き込まれて負傷するも、燕軍の撤退に成功する。一方、義渠を撤退させようと出かけたビ八子(びはつし)は、交渉に失敗する。燕の撤退を知った公孫衍(こんそんえん)ら連合軍は動揺する。それに追い討ちをかけるように、楚王は函谷関に向かっ […]
長林王 蕭庭生は平章の忘れ形見を宿す浅雪を琅邪閣で療養させることに決め、林奚も同行するが、平旌との間にはわだかまりが残ってしまう。その平旌も元啓と共に甘州営へと向かう。1年後、平旌は甘州営主将として成長し、都では皇太子が13歳になっていたが、梁帝の病状は日増しに悪化していった。余 […]
王子・エイ稷(えいしょく)の国を思う心と知恵に感心したエイ駟(えいし)は、褒美として幽閉されているビ八子(びはつし)に会わせる。エイ駟はビ八子の気遣いに触れ、彼女を許すのだった。函谷関への出陣式で、魏冉(ぎぜん)はビ八子と言葉を交わし、実の姉だと確信する。ビ八子(びはつし)は秦が […]
目覚めた蕭平旌は、大渝の動きから、長林王 庭生が寧州で包囲されてしまうと予測する。約100年前に大渝、北燕、東海の三国が連合で攻めてきた“三月の湾刀”という戦術が再現されようとしていたのだ。平旌はそれを食いとめる鍵が蘆塞の地だと読む。その頃、平章も蘆塞が勝敗を左右すると判断し、決 […]
5国の攻撃にそなえ、秦では兵士の訓練が進められていた。腕の立つ魏冉(ぎぜん)は、視察に来たエイ駟の目に止まり、腕比べをする。一方、白起(はくき)は料理でも才能を発揮し、エイ疾(えいしつ)の目に止まる。さらに白起は、軍の動かし方を料理になぞらえてエイ華(えいか)に説明し、エイ華にも […]
濮陽纓をわざと逃がした蕭元啓は、背後から濮陽纓を仕留める。一方、平章と平旌の霜骨の毒を解くため、林奚たちは1つの蛇胆で2人を救う苦肉の策を見つけるが、そのためには平章が数か月 寝たきりで治療する必要があった。そこへ北燕の拓跋宇が長林王府を訪れる。恵王が死んで混乱の極みにある北燕は […]
張儀は斉の使者のために盛大な宴席を設ける。目的は魏の合従により、斉が標的になりうるのだと警戒心を抱かせるためだった。一方、公孫衍(こうそんえん)は合従に承諾した楚の屈原(くつげん)を訪ね、秦討伐のための出兵を催促、楚は韓魏趙燕とともに出兵を決断する。5国の侵攻を前に、エイ駟(えい […]
牢に入れられていた張儀は、斬首を免れ追放処分となるが、魏王(魏嗣・ぎし)は張儀を密かに殺すよう衛氓(えいもう)に命じる。山中で衛氓に殺されそうになった張儀であるが、運良く山賊の集団が乱入し、命拾いする。山賊の頭領は女性で、しかも周王室の姫、昭文君の妹・姫狐(きこ)だった。張儀は彼 […]