濮陽纓の潜伏する洞窟に乗り込むため、蕭平章は皇家羽林営を動員、荀大統領、蕭元啓、巡防営を従え、万全の体制で山を慎重に包囲する。その頃、濮陽纓は平章の訪れを待ちながら、かつて母親が弟の命を優先した過去を思い返していた。そして洞窟を見つけた平章はついに濮陽纓と対峙、平旌を救いたければ […]
公孫衍は、軍の目付け役として前線に同行した張儀を拘束する。公孫衍は張儀の魏への仕官そのものが、秦の策略であると見抜いていたのだった。そんなこととは露知らず、エイ華(えいか)率いる秦軍は斉軍を攻めるが、味方のはずの魏軍の寝返りで大敗を喫する。魏の裏切りに怒った秦は魏への報復攻撃を開 […]
黎老堂主より、霜骨の毒を解く方法はないと聞かれた蕭平章は、林奚を問い詰める。霜骨の毒に侵され症状が表れれば、玄チの蛇胆を服用した者の血を与えない限り救うことはできないという。それを聞いた平章は天牢にいる雲さんのもとを訪れ、濮陽纓の手に玄チがあることを知る。その濮陽纓は、霜骨の毒と […]
宰相として魏に迎えられた張儀は、秦楚と組み、斉を討つよう魏王に提案する。楚軍の撤退を望む魏王は喜んで受け入れる。しかし楚は軍の撤退および共同で斉を討つ交換条件として、楚の人質となっていた魏の高(こう)王子を、魏の太子とするよう要求する。これは、楚が魏を操るための策だった。それを見 […]
泰さんの体に濮陽纓の配下と同じ文様を見つけた蕭元啓は、迷わず泰さんを殺す。一方の平旌は文様を写して林奚に見せようとするが、雲さんに呼び止められ腕を刺される。雲さんはその場で取り押さえられたが、その体には同じく墨テイ花の文様が施されていた。墨テイ花の文様がある者は、夜秦の精鋭として […]
蘖桑での秦、斉、楚の同盟交渉は決裂に終わり、楚と斉は、秦を阻むため魏韓を攻撃する。魏王は公孫衍(こうそんえん)の合従のせいだと非難し、恵施(けいし)の進言により、魏は秦へなびき始める。一方、秦の王宮では、エイ華(えいか)が同盟決裂は張儀の失策であると厳しく非難していた。憤った張儀 […]
ついに疫病に効果のある処方が見つかるが、林奚は処方に一番必要な白茵草という薬材が買い占められていたことを思い出す。その白茵草を集めるため、蕭平章は荀白水らと協議し、夜秦の生き残りだった済風堂の杜番頭を衛山に送る。一方の元啓は、濮陽纓から渡された母親の遺書を平章に渡し、濮陽纓の配下 […]
疫病を抑え込むため、梁帝不在の朝廷では内閣首輔の荀白水が主導となって都を封鎖、一刻も早い事態の沈静化を図っていた。25年前の夜秦の記録を見た荀白水は、濮陽纓が当時の夜秦の生き残りであり、梁への報復のために疫病を広めたのではないかと疑う。一方、休まず治療に当たっていた林奚がついに疫 […]
息子が都に来ていると知ったビ八子(びはつし)は、規則を破って滞在先の宿屋萱蘇(けんそ)へ行くが、結局会えずに王宮へ戻る。この行為に処分が下り、ビ八子(びはつし)は幽閉される。蘇萱(そけん)は責任を感じ、都を去ろうとするが、張儀の送った兵に呼び戻される。ここで張儀は改めて蘇萱に求婚 […]
都の西にある赤霞村では原因不明の病に倒れる民が続出していた。診察に向かった林奚だったが、報告を受けた京兆尹府は皇后に命じられ、騒動にも無視を決め込む。7日目後、ようやく林奚から状況を聞いた蕭平旌は、帰京した平章と共に荀白水に迫る。荀白水は皇后を問い詰め、この疫病騒動が濮陽纓によっ […]
張儀(ちょうぎ)は楚に行き、屈原(くつげん)と会う。屈原は若くして外交を担当する左徒を務める楚の重臣である。屈原は楚も秦のような変法を行うべきだと主張するが、誰も取り合わない。秦の使者である張儀にも敵意をむき出しにし、楚は秦と対抗するべく斉との同盟を進めると言い放つ。一方、老獪な […]
東宮で原因不明の火災が発生。幸いにも皇太子は無事に救出されたが、翌日 濮陽纓が皇后のもとを訪れ、東宮の火災は皇太子の厄難の前兆であり、1000人以上の民を犠牲にしなければ皇太子の命は守れないと迫る。一方、蕭元啓は濮陽纓の配下の動きを追っていた。だが目の前に濮陽纓が現れ、元啓の父親 […]
魏の嗣(ぎ)太子は、自ら罪人として処刑されるという芝居を打ち、公孫衍(こうそんえん)を都に呼び戻すことに成功する。公孫衍は魏の将軍として迎えられ、合従策を進めるべく韓へと向かう。エイ駟(えいし)のもとに、韓に嫁いでいた従姉(いとこ)が一方的に離縁されたとの知らせが入る。張儀らは、 […]
蕭平章は恵王の遺体が安置された駅館を訪れ、平旌と拓跋宇を戦わせる。平旌が重華郡主と全く同じ太刀筋で攻撃すると、拓跋宇の剣は折れ、拓跋宇は恵王の死の真相を知る。梁帝が国書に恵王の死は郡主の罪だと記したことで、拓跋宇は郡主を拘束し北燕の使節団は帰途に就くのだった。これにより北の国境の […]
龍門ではエイ駟(えいし)が王を称す式典が始まろうとしていた。式典の会場で義渠(ぎぎょ)王は、ビア頭(びあとう)を誘拐する。一方、張儀はエイ駟の屈辱を晴らすべく、エイ駟の乗る馬車を魏王が御し、その馬を韓王が引くことを迫り、両国に承諾させる。王を称したエイ駟の勇姿に臣下たちは大いに沸 […]
和議の条件が決まり、北燕の恵王たちを招いた宴は和やかな雰囲気で始まった。ところが荀大統領と拓跋宇の手合わせに続いて、重華郡主が蕭平旌との手合わせを執拗に願い出る。仕方なく挑戦を受ける平旌だったが、折れた剣が恵王の胸に刺さり、恵王は死亡、平旌も天牢に収監されてしまう。和議の締結は絶 […]
秦の特使として魏を訪れていた陳軫(ちんしん)は、式典への参加を魏王に呼びかける。秦に従うしかないことを悟っていながらも、魏王はすぐに返事をせず、陳軫をいったん宿へ帰らせる。しかし宿で待機していた陳軫はさらわれ、斉に戻される。宮廷の夫人の集まりに参加したビア頭(びあとう)は、場違い […]
蕭平旌は、牧場主たちを追撃した行為について父・庭生から叱責を受ける。一方、段桐舟が死んだという知らせを聞いた荀白水は、甥の飛盞のもとを訪れ、濮陽纓に対する疑念を深める。その頃、北燕との和議の交渉は順調に進んでいた。北燕から種馬が提供され、重華(じゅうか)郡主が梁の宗室に嫁ぐという […]
楚王は使者を通じ、エイ駟(えいし)に王を称さぬよう進言せよとビア頭(びあとう)に迫る。息子を盾にとる卑怯なやり口に、ビア頭は使者の要求を突っぱねるのだった。一方、ビア頭を忘れられない義渠(ぎぎょ)王・駭(がい)は、エイ駟が王を称す式典を狙い、彼女を奪還しようと考える。張儀は秦に潜 […]
北燕の恵王来訪が間近に迫る中、都にいる牧場主たちの動きを知った蕭平旌は、和議の交渉内容が漏れていることを疑い、巡防営と牧場主たちの行動を追う。一方、平旌が探っていると知った濮陽纓は、元啓に太夫人の埋葬された場所を知らせ、平旌に罠を仕掛けていることをあえて伝える。元啓は都に戻り平章 […]