和睦を求めてやって来た魏の宰相・恵施(けいし)に対し、張儀は取引として、エイ駟(えいし)が王を称することを認めるよう求める。さらにその式典では、エイ駟の乗る馬を魏王に引かせるという、屈辱的な要求もする。恵施(けいし)は渋々要求を持ち帰ることになる。ビア頭(びあとう)は、義渠(ぎぎ […]
蕭元啓は梁帝に母親の供養を願い出るも拒否され、3か月だけ喪に服すことを許される。その頃、長林王府には北燕(ほくえん)の使節団来訪の知らせが届いていた。北燕は現在、内紛状態であり、皇太子に立てられる予定の恵(けい)王が、琅邪達人榜5位の拓跋宇(たくばつ・う)を率いて、和議のため金陵 […]
張儀は楚との盟約締結という大役を果たし、雲夢沢の女、ビア頭(びあとう)を秦公・エイ駟(えいし)の妃とするべく雲夢沢を訪れる。ビア頭は義渠(ぎぎょ)王・駭(がい)(がい)との間に子供をもうけ一児の母となっていたが、秦へ嫁ぐ決心をする。一方、楚を訪れた駭は、ビア頭が秦に嫁いだことを知 […]
家職の意図を知った蕭平旌。平章たちへの罪悪感から林奚のいる済風堂に2日も身を寄せるが、平章が迎えに来たため、兄弟は改めて絆を確かめ合う。その頃、平旌からの知らせを待っている元啓のもとに、濮陽纓と墨シ侯が現れる。濮陽纓は莱陽太夫人の遺書を元啓に渡し、なぜ母親が恨みを持つに至ったか、 […]
河西返還の正式な調印を無事に果たし、帰国した張儀と入れ替わりに、公孫衍は秦を去った。河西の問題が落ち着いたところで、エイ駟(えいし)は南方を押さえるため、まずは楚と修好を結ぶことを考える。そこで張儀は楚と姻戚関係を結ぶことを提案し、さっそく楚王のもとへ交渉に行く。ちょうどその頃、 […]
墨シ侯と濮陽纓に追い詰められた莱陽太夫人は、元啓を救う代わりに梁帝や長林王府への恨みを遺書に書き残すことに応じる。翌日、莱陽侯府を訪れた蕭平旌は、惨殺された太夫人を発見、悲しみに引き裂かれた元啓は、母親を供養できるよう平旌に梁帝への取り成しを頼む。その後、朝廷では莱陽太夫人の悪行 […]
大商人・猗蔚(いい)の話に興味を持ったエイ駟(えいし)は、張儀と再び面会し、客卿として秦に招く。張儀はエイ駟に連衡策を説き、魏から河西を奪回する方法として魏と盟約を結んだ上、秦が魏から奪った3城(蒲陽、曲沃、焦城)を返還するよう提案する。張儀は自ら使者として魏へ向かい、魏王に盟約 […]
墨シ侯が淑妃の死に関係した者を次々と殺していることで、7年前に莱陽太夫人をけしかけた皇后は気をもんでいた。その墨シ侯の前に、淑妃の死の真相を知らせた濮陽纓が現れる。濮陽纓は墨シ侯の心に潜む野心を言い当て、ある取引を持ちかけるのだった。一方、蕭平章は淑妃の死と化粧箱のすり替えに関係 […]
魏人の店で魏の嗣公子が暴れ、そこに乗り込んできたエイ辛(えいしん)と衝突し、死者が出る事件となる。エイ駟(えいし)は、エイ辛を法に基づき裁こうとするが、公孫衍(こうそんえん)が魏人の店にいたことも問題となる。戦で母国と戦い大良造となった公孫衍は、割り切れないものを感じ、秦を離れる […]
梁を訪れる東海の使節団には、琅邪達人榜首位の墨シ(ぼくし)侯が名を連ねていた。天下一の達人の来訪を重く見た蕭平章は梁帝に進言、荀飛盞と平旌を対応に当たらせるのだが、そんな折、連続で侍医や産婆が殺される事件が起きてしまう。墨シ侯の仕業と踏んだ平章たちは、墨シ侯の妹である淑(しゅく) […]
河西を占領した魏軍との戦を前に、エイ駟(えいし)は総大将の人選に頭を痛めていた。エイ疾(えいしつ)の推薦により、秦軍は公孫衍(こうそんえん)を総大将とし、魏の老将・龍賈に勝利する。同じ頃、魏出身の論客・張儀は周の公子、昭文君と出会う。張儀の才覚を高く評価した昭文君は、路銀と湛盧の […]
皇后が化粧箱を調査させていることを知った莱陽太夫人は、濮陽纓のもとを訪れる。7年前、太夫人は梁帝に呪いをかけるため、濮陽纓を頼っていたのだ。その頃、都を離れていた平旌は、頼まれた薬草を探して林奚に渡す。だが新年早々、浅雪に子が授からないことを揶揄する噂に激怒、制裁を加えようとした […]
エイ駟(えいし)は、エイ虔(えいけん)の協力を得て、甘龍(かんりゅう)と杜摯(とし)の謀反を阻止し、秦に攻め入った義渠(ぎぎょ)も壊滅状態に追い込む。エイ虔は、杜摯勢との戦いで負傷し死ぬが、その死の直前に、秦公剣をエイ疾(えいしつ)に託す。秦に惨敗した義渠は鳴りを潜めていたが、王 […]
荀飛盞は手袋に付着した香りから、濮陽纓(ぼくよう・えい)のいる乾天(かんてん)院に段桐舟が潜伏していると判断、乾天院にある密室を発見し捜索するが、段桐舟は寸前のところで脱出に成功する。一方の蕭平章は、平旌を連れて獄中にいる宋浮を訪ね事件に至った真意を問う。宋浮は紀シンと共謀したこ […]
エイ駟(えいし)は魏の宰相、恵施(けいし)からの縁談の申し出を承諾する。しかし、その裏で魏王は魏ジョ(ぎじょ)に匕首の剣を渡し、婚礼のさなか、エイ駟を暗殺するよう命じるのだった。同じ頃、甘龍(かんりゅう)と杜摯(とし)は義渠(ぎぎょ)や魏と組み、蜂起の準備を着々と進めていく。魏王 […]
段桐舟が天牢を脱獄。禁軍と巡防営を率いる荀飛盞に追われるが、逃げ込んだ先の莱陽侯府で莱陽太夫人が梁帝を呪った人形を発見、太夫人を脅して脱出に成功する。荀飛盞は段桐舟が残した手形が、叔父である荀白水の屋敷で見つけた手形に酷似していることから、荀白水に事件の関与を問い詰めるのだった。 […]
公孫衍(こうそんえん)らの襲撃を切り抜け、さらに彭城へ向かったエイ駟(えいし)ら一行は、途中で魏の将軍の出迎えを受け、郡守の屋敷で一泊することになる。しかしそれは、エイ駟らの命を狙うための罠だった。これらはすべて魏王の策略であったが、エイ駟は郡守の娘・魏ジョ(ぎじょ)の手引きで脱 […]
朝廷では補給船に関する審理が開始されたが、紀シン(き・しん)は共謀を認める一方で宋浮は否認、証言に食い違いが出ていた。そんな中、同じく天牢に収監されていた段桐舟が脱獄、梁帝は禁軍大統領の荀飛盞(じゅん・ひさん)に、巡防営を率いて追跡するよう命じる。その段桐舟は荀白水(じゅん・はく […]
大同府から張府尹を護送する蕭平旌たちは、都に入る直前に啓竹渓(けいちくけい)という場所で夜営するが、そこで段桐舟の襲撃に遭い、紀将軍も共謀していたことが発覚する。だが平旌が奇襲を見抜いていたため証人は守られ、紀将軍の企てを先読みしていた長林王・庭生と平章が兵を遣わしていたことで事 […]
川底から物証を手に入れた平旌は、船が釘でなく接着剤で接合されていたことを知る。大同府の張府尹(ちょうふいん)は口封じに遭うところを、寸前のところで平旌に助けられる。その頃、段桐舟は銭(せん)参領を連れて蕭元啓が船頭と医師をかくまう廃虚へ乗り込み、全員を殺すように命じる。そこへ長林 […]