太湖を渡る郭靖(かく・せい)と黄蓉(こう・よう)。風流な釣り人・陸(りく)と出会った2人は、招かれるままに彼の家へ。たどり着いたのは帰雲荘。陸荘主の息子・冠英(かんえい)に、浮世離れした広大な屋敷を案内されるうち、黄蓉はそこに様々な仕掛けが施されていることに気づくのだった。その夜 […]
林の中で1人、“満天花雨擲金針”の修練を積んでいた黄蓉(こう・よう)に、欧陽克(おうよう・こく)の手下たちが襲いかかった。奮戦空しく身動きを封じられ、連れ去られる黄蓉。人里離れた隠れ家で待ち受けていた欧陽克は、猫なで声で黄蓉に迫る。一方、郭靖(かく・せい)と洪七公(こう・しちこう […]
「18年間、お前を本当の子として育ててきた」――完顔洪烈(ワンヤン・こうれつ)の言葉と情にほだされた楊康(よう・こう)は、燕京に留まることに。彼は、心変わりしたことを責める穆念慈(ぼく・ねんじ)に対し、宋を守るため完顔洪烈よりも先に武穆遺書を手に入れる必要があるのだと説得するのだ […]
師匠たちが勧める穆念慈(ぼく・ねんじ)との縁談を断った郭靖(かく・せい)。彼が心に決めた相手は、婚約した蒙古の公主・コジンでもないという。柯鎮悪(か・ちんあく)に尋ねられ、郭靖が口にした名は“お蓉(よう)”――江湖に悪名をとどろかせる“東邪”こと黄薬師(こう・やくし)の娘にして、 […]
ひと休みしようと小屋に立ち寄った王処一(おう・しょいつ)と丘処機(きゅう・しょき)に、突然何者かが襲いかかる。それは、2人を追っ手かと勘違いした穆念慈(ぼく・ねんじ)だった。小屋の中には、趙(ちょう)王府から逃げ出してきた包惜弱(ほう・せきじゃく)と、楊鉄心(よう・てっしん)の姿 […]
扉を叩く音が。包惜弱(ほう・せきじゃく)が戸口へ行くと、そこには思いつめた表情の穆易(ぼく・えき)が立っていた。逃してくれた礼を言いたいという彼を招き入れる惜弱。彼女の住まいは、かつて楊鉄心(よう・てっしん)と暮した牛家村の家をそっくり移築したもの。その中をさも懐かしそうに穆易は […]
霊智(れいち)上人らと共に酒席を囲んでいた完顔洪烈(ワンヤン・こうれつ)は、書庫で見つけた暗号めいた詞を見つけ、それを解読したのだと話し始めた。その結果、悲運の名将・岳飛(がく・ひ)が、己の学んだ戦略や戦術を書き記した兵法書・武穆遺書の在り処が分かったのだという。同じ頃、趙(ちょ […]
完顔康(ワンヤン・こう)の父である趙(ちょう)王・完顔洪烈(ワンヤン・こうれつ)が大業を成すために腕の立つ武芸者を集めているので、王府に立ち寄ってほしいという。蒙古での因縁を考えると、趙王とは顔を合わせたくない郭靖(かく・せい)。気が進まないながらも王処一(おう・しょいつ)と共に […]
助けてやった物乞いの少年・黄蓉(こう・よう)にお説教を始めた郭靖(かく・せい)。その生真面目さに嫌気がさした黄蓉は、郭靖を置いて食堂を飛び出していった。1人になった郭靖が張家口の街を歩いていると、行く手を阻む者が。蒙古で恥をかかされた黄河四鬼が師叔・侯通海(こう・つうかい)を伴っ […]
金国と結んでテムジンを急襲するも、手痛い反撃に遭ったセングン。彼らを予想外の苦戦へと追い込んだのは、事前に計画を知ってテムジンの行動を諌め、黄河四鬼を蹴散らしてトサカを捕虜とした郭靖(かく・せい)の活躍であった。その夜、テムジンの軍営に、単身ジャムハが乗り込んだ。投降すれば命は取 […]
名も知らぬ道士に言われるがまま、深夜、崖の上までやってきた郭靖(かく・せい)は、呼吸法など指導してもらえることに。その道士は詳しいことを語ろうとはしなかったが、彼が郭靖に教えていたのは内功の極意。1年もの間、密かに続けられた修行を通じて、郭靖は自分でも知らぬうちに内功を身に付けて […]
郭靖(かく・せい)とトゥルイは、ウサギをめぐってトサカと言い合いになっていた。オンカーンの孫にあたるトサカは、その家柄を笠に着て、普段からやりたい放題。今日は、郭靖たちが仕留めたウサギを自分の物だと言い張っていたのだ。言い争いは、やがて殴り合いのケンカに。腹を立てたトサカは岩を振 […]
丘処機(きゅう・しょき)が酔仙楼へ来てみると、段天徳(だん・てんとく)の姿はなく、待っていたのは焦木(しょうぼく)大師ただ1人であった。先日と同じように、段天徳という男は知らないと語る焦木大師。彼は、丘処機の誤解を解くために友人に仲裁を招いたのだという。「援軍を呼ぶために3日待て […]
嵐を避けるため無涙城に泊まった劉弗陵と雲歌は求生(キュウセイ)と知り合う。実は求生は孤児となった孟氏の長男・孟カク(モウカク)だった。無涙城(ムルイジョウ)で命を狙われる壮絶な体験をした後、心を通わせた劉弗陵と雲歌は将来の再会を誓い合って別れる。それから9年。美しく成長した雲歌は […]
前漢・武帝の晩年時代。巫蠱(フゴ)の獄で皇太子・劉拠(リュウキョ)が謀反の罪に問われ、その側近・孟(モウ)氏が密かに下の息子を身代わりにして劉拠の孫・劉詢(リュウジュン)の命を救う。その後、武帝は皇后・衛子夫に続いて妃・趙ショウ妤(チョウショウヨ)も粛清、遺された幼い皇子・劉弗陵 […]
新野の陰家荘。陰家の1人娘である陰麗華は翼を装着し空を飛ぼうとしていた。男勝りで活発な麗華は、女性らしい立ち居振る舞いが苦手で、家族から怒られてばかりだった。同じ頃、長安の太学で学ぶ劉秀は帰郷することになるが、その道中、富家の娘 過珊彤を賊から救う。実家に戻った劉秀は、義兄の鄧晨 […]
戦国時代中期、秦の君主、エイ駟(えいし)は「商鞅の変法」による改革を堅持すること、そして魏と斉とともに彭城で王を称することを朝議で発表する。改革により勢力を奪われた旧勢力の甘龍(かんりゅう)や杜摯(とし)は、エイ駟のこの決議に反感を持ち、密かに蜂起を企てるのだった。一方、斉と魏は […]
慶(チン)大情報学部2年生のウェイウェイは、才色兼備で“学部の花”と呼ばれるが、実は筋金入りのゲーム好き。蘆葦微微(ろいびび)というIDで人気のオンラインゲームをし、対戦ランク第6位の凄腕。そんなウェイウェイの正体にゲーム仲間は興味を持っている。ところが、現実とゲームは別世界と割 […]
天族が翼族と同盟を結んで魔族を破り、天界の主となって泰平の世が続いていた世界。九尾狐族の子孫である青丘を治める狐(こ)帝の娘・白浅(はくせん)は、折顔(せつがん)に拾われた野狐と身分を偽り、司音(しいん)という男性のふりをして天族の聖地・崑崙虚に住む武神・墨淵(ぼくえん)の17番 […]
西暦420年、北斉と北周との間では長い戦が続いていた。斉の端木怜(たんもく・れい)は、始皇帝の時代に“天羅地宮(てんらちきゅう)”を建立した端木吉(たんもく・きつ)の血を継ぐ末裔。始皇帝による天下統一の秘密が隠されたこの建物への入宮には、三種の神器の1つ“鎮魂珠(ちんこんじゅ)” […]