揉冉に囚われた楊俊、花生、華武の3人。夜も更けた頃、花生は荒野の寒さに凍えていた。
楊勇は、楊俊を捜すために腹心を国境に送り込むという話が嘘だったことがバレてしまい、皇后の怒りを買う羽目に。
楊俊を追って馬を走らせていた花生(か・せい)と趙宇(ちょう・う)に、突然何者かが飛びかかってきた。
「絶対嫌です」。国境への同行を禁じる楊俊(よう・しゅん)に向かって花生(か・せい)はそう言い切った。
楊広に付くべきか否か、玉荷は迷っていた。皇后に目を付けられてしまえば、命の危険さえある。
揉冉との国境へ行き楊俊を守る――皇后からの秘密の任務を引き受けたと花生に告げられた趙宇。
花生たちが持ち帰った鉄骨木の首が災いを招いてしまった。やはり戦は始まってしまうのかと尋ねる彼女に、楊俊は和睦の道を模索するのが最善だと答える。
皇后から重陽節の宴に招かれた趙宇と花生。楊俊や皇太子らも出席したその宴の最中、花生は、男よりも女の方が劣るという皇后の話に思わず反論してしまう。
朝議にも出ず、側女の燕姫と床の中でまどろんでいた楊勇は突如現れた皇后の姿を目にして飛び起きた。
楊俊の腹心である石虎は、兎州で花生と趙宇を捜していた。彼らが楊俊と再会すれば、宇文述と文全の企てた策略は露見してしまう。
趙宇の葬儀を物陰から覗き見る花生(か・せい)。趙宇と娘の死が偽りだと知る由もない華武(か・ぶ)は、悲嘆にくれている。
鉄骨木(てつこつぼく)の死が中原に伝わっていないのか、それとも自分たちの死を願う者がいるのか?
瀕死の趙を背負って砂漠を越え、花生は都まで辿り着いた。薬を買おうにも持ち合わせがなく、短刀を差し出した花生だったが、店主にどうやって手に入れたのかと問い質されてしまう。
父・楊堅に頭を下げてまで幽閉を解こうとした自分の厚意をないがしろにして、牢を出ようとしない楊俊に、楊勇は 憤慨していた。
那婁が密かに謀反を企てているらしいことを察知した可汗。彼は、法師として信頼を得ている花生のお告げを口実に、那婁勢力を弱体化させることに成功する。
「後患を断つためにも、親子の縁を切ります」――華玉荷(か・ぎょくか)は、麗華(れいか)公主と宇文述(うぶん・じゅつ)にそう告げた
花生(か・せい)は、巫女のお告げを重んじる揉冉(じゅうぜん)のしきたりに乗じて可汗に取り入ろうと、ひと芝居打つことに
楊俊(よう・しゅん)が重い処罰を免れたことと、皇太子という立場の息苦しさに不満を募らせる楊勇(よう・ゆう)。
花生(か・せい)と趙宇(ちょう・う)は、軍用靴の布地を調達するために街へ。自分たちが訪れた生地問屋の店主が、かつて兵営で目撃した揉冉(じゅうぜん)の間者なのではないかと気が付いた
再出兵を迫る揉冉(じゅうぜん)からの使者に、褒国公・宇文述(うぶん・じゅつ)は煮え切らない返事をする。楊堅(よう・けん)に対し強く出兵を勧めることは、自身への疑念を呼び起こしかねないからだ。