蕭輝は楽のもとを訪れて、雲狂の夢がこめられた自筆の書を渡すと、楽はようやく王宮へ戻る決心をした。しかし戻るなり、またもや喜冰と再会する。海天が多くの側室をめとり、後宮争いが激しくなる中、喜冰の本性を知っている楽は彼女と息子に厳しく接する。
ついに雲狂軍と海天軍の戦が始まった。だが雲狂は部下をすべて失い、崖の上へと追い詰められる。最後と告げて剣舞を舞う妙戈は自害してしまう。もはや独りとなった雲狂は海天軍に立ち向かうが、天下太平をと言い残して入水するのだった。
楽と妙戈がそれぞれ敵陣に拘束された。海天は悩んだあげく、雲狂に竹簡を送り人質の交換を提案する。すると和議が結ばれ、天下を二分して各々で国を治めるよう取り決めがなされた。しかし2人はお互いを信用していなかった。
雲狂に連れられて、楽は宮殿へやって来た。再会した妙戈からは、しばらく居てほしいと頼まれる。そんな時、宮殿へ現れた楽の父の呂乗風は、すでに商売をやめて、妙戈からの恩賞で暮らしていた。
妾として海家に入った喜冰だが、新婚初夜でも海天に相手にされなかった。ちょうどその時、楽が王子を産む。許せない喜冰は世話をすると言って王子を預かると、人買いに渡してしまった。それを見ていた子書が海天夫妻のために内緒で連れ戻すことに成功する。
妙戈の前に街で会った仮面の男が現れる。羅豊の姿をした男は自分の苦しみを妙戈に分からせて立ち去った。中元節の晩に外出をした妙戈は雲姜と再会する。彼女は劇団の世話になっていて、芝居を見ようと誘う。
蕭輝は大王の海天のもとで穀物庫の管理を任される。自分は一晩で帳簿付けをするなど能力はあるが、使用人は一向に従おうとしない。海天も蕭輝が嫌いだと言い放った。そんな時、海天の父は占い師を呼び、楽のお腹の子の性別を占わせた。
隠居していた銭忠が朝議に戻ってきた。匈奴との戦のため、雲狂が自ら出征を買って出る。ところが護衛官の蕭輝が辞職し去ってしまう。雲狂のことを見過ごせない蕭輝は海天のもとへ向かったのだ。ところが道中、矢を放たれて逃げ込んだ家で倒れてしまう。
?万は楽と雲狂が密通していると言うと、妻を疑われたことで海天が怒りを露わにした。そこへ蘇哲が蜀の大王となった海天に会いに来る。蜀へ到着後に桟道を断ち、時機が熟したら蜀を離れて再起を図れと告げる。雲狂に政務の才がないため、海天に国を治めろということであった。
夫の後を追い、楽も宮殿に駆けつける。再会した蕭輝に阻まれたものの、ついに雲狂の前まで行き、持っていた佩玉を渡した。殺されそうになった海天だが、危うく3人は退席する。皇后の妙戈は位を譲っても構わないが、雲狂を決して譲らないと息巻く。
婚礼の翌日、雲狂は雲斉(うんせい)から楽が作った刀を渡されて十里亭へと向かうが、そこに彼女の姿はなかった。一方の海天はだましたことを詫びたが、楽は雲狂への愛が本物ではなかったと言い、夫の海天を支える決意をする。
楽は雲狂のために様々な用意をしてから宮殿を去った。美女は国を滅ぼすという銭忠は部下に妙戈暗殺を命じる。すると娘の霊犀(れいさい)が現れ、自ら成し遂げると言った。途中でさらわれた妙戈を追った雲狂は、共に牢に入れられてしまう。
捕らえられた妙戈は海天の前に連れてこられると、自分は雲狂の女だと言い放つ。雲狂と対峙している海天だが、そこには雲軍が迫っていた。そんな時、薛の偏殿が火事になる。雲狂が救い出した女は妙戈で、竹片は彼女が書いたものだった。
暗殺者に選ばれた蕭輝は、陳の使者として雲狂に降伏文を届ける。ところが竹片を携えていた蕭輝は取り入り護衛官になってしまう。蕭輝には裏切られ、海天も迫ってきたと知った羅豊は投降を決断する。海天軍の兵士たちは入城するなり殺戮の限りを尽くした。
試合で蕭輝は策士もひれ伏すほどの布陣で勝利を奪う。彼は武芸のみならず、優れた軍才の持ち主だった。楽は別れ際に、困った時は竹簡を薛の雲狂に渡せば助けになってくれると蕭輝に告げる。将来に光を見いだせない蕭輝は森の中を歩いていて倒れてしまう。
楽は水辺で蕭輝(しょうき)という男と出会う。彼はある女性に入れ揚げていたが、それが妓女に身をやつしていた傾国だった。妓楼から彼女を救うために、蕭輝は闘技場の試合に出る。
権力を握った妙戈はまたもや策略を巡らし、楽に海天と婚儀を挙げさせる。一方、雲狂は呂家の上の娘が王宮に召されたと聞き、急いで呂家へ向かった。到着するなり、海天が呂家には誰もいなくなったと言う。雲狂は楽が入宮させられたと思い込み、怒り心頭に発する。
趙盛は大王に毒入りの酒を飲ませて殺してしまう。そして間者は傾国だと言った瞬間に、自分も彼女に殺されてしまうのだった。よって羅豊が新大王となるが、妙戈の策略で傾国は巴陵君(はりょうくん)に封じられて巴蜀(はしょく)の任に就くことになる。
匈奴との和親の務めに、気が触れた雲姜(うんこう)に代わり妙戈が公主として送られることになった。ところが道中、海天らが現れて、匈奴と手を組ませないよう公主をさらおうとするが、張吉の罠にかかってしまう。
楽は海天の父の世話をしていたが、朝廷の兵に連れていかれて、2人は雑役にされてしまう。宮殿では太史令の傾国(けいこく)が大王に毒殺を疑われて殺されそうになるが、そこに羅豊がやってきて杯を飲み干し、彼女の潔白を証明してみせた。