張吉が雲軍との激しい戦いを制し、ついに雲深を追い詰める。雲深は雲狂に天下を取れと言い残して命を落とした。楽は海天の父の病を治すために薬草を摘みに行くが、本当は瘟疫(うんえき)という流行り病だと知る。
妙戈が入宮の準備をしていると羅豊が止めに来るが、妙戈は彼のことを知らないと言ってしまう。海天は自信満々で父に誕生祝いの牛肉を買うが、父は受け取らなかった。海天は父に盗んだものだと見抜かれて、自分の無能さを恨むのだった。
妙戈は若者にお金を返すと、家へと招いた。彼の名は羅豊(らほう)。妙戈が呂家で働かせたいと言うと、楽は嫌がるが呂乗風は若者ならば役に立つと賛成する。そんな時、街へ出た妙戈は新大王の妃候補の話を聞きつける。だが入宮のために貯めたお金を…
再び酒楼に立ち寄った雲狂だが、その踊り子が楽だったと知る。そして2人は星空のもとで愛を誓った。雪如は張吉を前にして、呂家を守る義務を貫くと言って自害してしまう。街でお腹を空かせていた妙戈は、ある若者と出会った。
楽と雲狂が親密なところを見た呂乗風は、間違いがあってはならぬと目を光らせた。そんな時、楽からお腹に子供ができたと言われ、仕方なく婚儀の準備をする。しかし直前に楽はうそだと告げ、妙戈のほうが雲狂と関係があったと言う。ところが…
厨房の帳簿を届けに行った雲狂は、妙戈の裸を目にして逃げてしまう。中秋節の灯籠流しでは楽のことが気にかかり、手を離して妙戈を池に落としてしまった。一方、不満を募らせていた玉奴は妙戈に帳簿をごまかすように言い、男と逃げる計画を立てていた。
傷を負っていた雲狂を助けて連れ帰った楽と妙戈は互いの気持ちを確かめる。妙戈は楽に彼を譲ってくれるか尋ねて拒否されると、冗談だと切り返す。楽が雲狂と親密になる中、妙戈は自らの力で手に入れることを胸に誓う。妾になっても呂乗風に相手にされない玉奴は…
薛国の雲狂は戦に負けたものの、蘇哲の助言に耳を貸さなかった。そんな中、海天から同盟を求める竹簡が届くが、雲狂は同意しない。しかし蘇哲は密かに海天と会っていた。その後、寇県が火事になったことで雲狂は領土を手にした。だが疑心暗鬼の雲狂は…
殉葬者を逃がしたことで、海天は家族を皆殺しにされてしまう。だが生き残っていた父を見つけると、自分の不甲斐なさを詫びて弟分たちと共に蜂起することを誓う。一方、薛国では無能な王子を大王に担ぎ上げて、復国の旗のもとに賛同者を集めようという動きが起こる。
楽は街でさらわれて、ある婚儀へ連れてこられた。大王の崩御により未婚の女性が殉葬者として差し出されるため結婚を急ぐのだという。ところが女とばれた楽が代わりに宮殿へ連れていかれてしまう。
呂乗風は楽に武器取引は家族を養うためだと説明した。楽は父の手伝いをさせてほしいと言うが、女には無理だと断られる。息子のいない妻の雪如(せつじょ)は使用人の玉奴(ぎょくど)を妾にと願い出る。呂乗風が病に倒れると、楽が男装をして取引へ向かった。
衛国の于(う)将軍は陳国との戦の末に敗北を喫した。娘の妙戈(みょうか)を連れて出たものの、戦場で命を落としてしまう。妙戈はそこに現れた呂乗風(りょじょうふう)と娘の楽(がく)に拾われて、姉妹同然に育てられる。