琳琅を諦めようとしない康煕帝(こうきてい)に、大清国の皇帝としての自覚を促して諭そうとする太皇太后。だが、康煕帝(こうきてい)の愛は揺るがない。それを予想していた太皇太后は、想いを断ち切らせるため、琳琅に自害を命じていた。琳琅がつながれる獄舎に自害に使う白帯を持って現れたのは、皮 […]
容若の手引きで皇宮を脱出し、人里離れた小さな家に隠れ住むことになった琳琅と長慶(ちょうけい)。夢見ていた兄妹水入らずの穏やかな暮らしが、そこにはあった。8年前の一件を再調査した康煕帝(こうきてい)は阿布ダイ(あふだい)の無実を認め、名誉を回復するとの通達を出す。そんな時、隠れ家を […]
記憶を取り戻したことを知った恵妃(けいひ)の命令によって、琳琅に刃を向ける納蘭(ならん)逸(いつ)。だが、未遂に終わった。やむなく恵妃(けいひ)は康煕帝(こうきてい)のもとを訪れ、納蘭(ならん)家の罪を認めたうえで琳琅の素性を明かし、身の安全のため一刻も早い琳琅の処刑を求めた。康 […]
康煕帝(こうきてい)の命を狙う長慶(ちょうけい)の動きに、琳琅は気が安まることがない。そんな琳琅を心配した康煕帝(こうきてい)は、ついに琳琅の居所である儲秀宮(ちょしゅうきゅう)で寝起きするようになった。そんなある日、恵妃(けいひ)が作った杏仁酪(きょうにんらく)を味わった太皇太 […]
寵愛を受けたい画珠(がじゅ)は太皇太后のもとを訪れ、康煕帝(こうきてい)が夜伽(よとぎ)を選ばず琳琅と起居を共にしていることを告げ口する。太皇太后は康煕帝(こうきてい)と琳琅を呼び出して叱責。それにより琳琅は、乾清宮(けんせいきゅう)への出入りすら禁じられた。画珠(がじゅ)は長慶 […]
長慶(ちょうけい)は、さらわれた琳琅を仲間の呉子墨(ご・しぼく)から奪い返した。そして、琳琅が望む兄妹ふたりのつましく穏やかな暮らしを始めるかのように装うが、気絶させた琳琅を康煕帝(こうきてい)のもとに連れ帰る。この手柄によって長慶(ちょうけい)は、御前太監に取り立てられた。それ […]
康煕帝(こうきてい)の周囲で起きた数々の事件への関与を疑われている長慶(ちょうけい)のため、芸初(うんしょ)は逃亡を決意する。待ち合わせの夜。追われる刺客を長慶(ちょうけい)だと思い込み、とっさに飛び出した芸初(うんしょ)の体を、兵が放った矢が貫いた。意識がなくなっていく芸初(う […]
被災地で住民に施しをする康煕帝(こうきてい)を、何者かが襲撃した。とっさに身を挺した琳琅の行動で愛を確信し、真意を探る康煕帝(こうきてい)だったが、琳琅の冷淡な態度は変わらない。そんな時、画珠(がじゅ)から、容若と琳琅が幼なじみであると聞かされた康煕帝(こうきてい)は驚き、その関 […]
琳琅は、その愛を受け入れられないと告げたうえ、(しんじゃこ)への配置換えを願い出た。理由を明かさないことに康煕帝(こうきてい)は怒りと悲しみを覚え、願いを許さないばかりか、側室である“答応(とうおう)”の位を琳琅に与える。また、琳琅を妬かせたいがために画珠(がじゅ)をも側室にした […]
ついに琳琅はすべてを思い出し、愛と憎しみの板挟みになって苦悩していた。康煕帝(こうきてい)は何も知らず、急に心を閉ざした琳琅の様子を見て力になりたいと申し出るが、拒絶されてしまう。琳琅は悩んだ末、容若と共に皇宮を出ることを決意するが、その密約は長慶(ちょうけい)に感づかれていた。 […]
追い詰められて川に落ちた康煕帝(こうきてい)と琳琅。人気のない暗い洞窟で過ごす時間は、思いがけない安らぎを与えてくれた。容若らによって無事に救出され、刺客は呉三桂(ご・さんけい)の配下との報告を受けた康煕帝(こうきてい)は、内通者の調査を指示。琳琅との互いを想う気持ちはますます深 […]
旱ばつ被害地の視察に向かう康煕帝(こうきてい)とその一行。容若は、旅先でも仲睦まじい康煕帝(こうきてい)と琳琅の姿を見るたびに心の痛みを感じていた。仇討ちを焦る長慶(ちょうけい)は、巻き込みたくない気持ちから芸初(うんしょ)につらく当たるようになる。心変わりの理由を探るべく、人目 […]
体調のすぐれない太皇太后に望まれ、慈寧宮(じねいきゅう)に仕えることになった琳琅。そこで写本を命じた太皇太后の真意は、皇帝の女人としての心得を学ばせることにあった。太皇太后は、先帝の寵愛を一身に受けた端敬(たんけい)皇后について語り、幸せの陰には誰かの不幸があると教え諭す。その時 […]
琳琅に着せられた濡れ衣を晴らそうとする容若は、芸初(うんしょ)の協力を得て罠を仕掛ける。捕まった女官は、端嬪(たんびん)の命令により琳琅を陥れたと白状した。康煕帝(こうきてい)は端嬪(たんびん)の称号を剥奪し蟄居を命じるが、すべての真相が明らかになったわけではなかった。なんとかし […]
長慶(ちょうけい)は、琳琅を陥れる企みに加担するよう画珠(がじゅ)に強要。弱みを握られていた画珠(がじゅ)は、後ろめたさを感じながらも承諾する。康煕帝(こうきてい)が雨乞いの行事に出掛けると、寵愛を得られないことで逆恨みした端嬪(たんびん)の策略により、琳琅は康煕帝(こうきてい) […]
皇太后から受けた折檻で重傷を負った琳琅が心配でならない康煕帝(こうきてい)だが、太皇太后の忠告通りに、ただ部屋の外からそっと見舞うにとどめた。この特別な想いと行動を知る由もない画珠(がじゅ)は、琳琅の世話係になっても陛下の尊顔を拝めない、と落胆する。一方、康煕帝(こうきてい)に見 […]
突然、宮中を訪れた端敏(たんびん)公主は、無邪気に周囲を振り回す。康熙帝に甘える様子を目にして琳琅の心は乱れた。そんな琳琅を想って密かに女官部屋のそばにたたずむ康熙帝の姿を目撃した端敏(たんびん)は、琳琅のもとに直接乗り込む。自分こそ康煕帝(こうきてい)が慕うただ1人の女だと立場 […]
皇帝に最も近い太監である小徳子(しょうとくし)のご機嫌を取ろうと纏わり付いていた者たちが、皇太后のお仕置き以降、一気に離れていった。そんな時でも変わらぬ気遣いで接する琳琅に、小徳子(しょうとくし)は感動する。不機嫌な皇太后は、献上品の美人画が先帝の寵愛を独占した側室に瓜二つだった […]
狩りから戻って以来、妃嬪たちの宮を訪れていないことで康煕帝(こうきてい)を咎めた皇太后は、その本心がつかめず苛立ちを募らせていた。そば仕えの小徳子(しょうとくし)に問いただすも答えは得られない。叱責し体罰を与えたため、起き上がれないほどの怪我を負った小徳子(しょうとくし)の代わり […]
容若の想い人が琳琅だと知った翠雋(すいしゅん)は、参内をねだり、琳琅とふたりきりになった。そして、夫を忘れてほしいと懇願する。翠雋(すいしゅん)の悲痛な表情を見て、琳琅の心は決まった。容若にもらった凧を揚げ、糸を切る。凧は空に舞い上がり、容若への想いや愛しい日々も風と共に去った。 […]