賈レン(かれん)が病気の賈赦(かしゃ)を見舞う旅に出て不在のうちに、巧哥児(こうかじ)(巧姐)の縁談が持ち上がる。だが、身売りのような縁談話に心を痛めた平児は、劉婆(りゅうばあ)に巧哥児を匿ってもらう。一方、賈政(かせい)は賈宝玉(かほうぎょく)に科挙試験を受けるよう言い渡し、史 […]
史太君(したいくん)の野辺送りで主の男たちが不在の邸に賊が侵入した。その際、賊の1人が妙玉(みょうぎょく)を見初め、後日彼女をさらっていってしまう。それを知った賈惜春(かせきしゅん)は彼女の運命を嘆き、自ら出家することを決心したのだった。その後、急死した趙氏(ちょうし)に続き、長 […]
史太君が病死し、賈赦(かしゃ)に代わって賈政(かせい)が葬儀の喪主を務めることになる。そして、実務は王熙鳳(おうきほう)に任されるが、彼女は病身であるうえ、お金が足りないために巧く采配をふるえず、ケイ氏(けいし)と王氏(おうし)から叱責される。一方、史太君の侍女・鴛鴦(えんおう) […]
史太君(したいくん)が薛宝釵(せつほうさ)の誕生日を祝うために宴を開催。嫁ぎ先から里帰りした史湘雲(ししょううん)も加わり、久しぶりに邸の女性たちが一堂に会す。だが、賈宝玉(かほうぎょく)はふと悲しみに襲われ、荒れ果てた大観園(だいかんえん)で亡き林黛玉(りんたいぎょく)を偲ぶの […]
寧国邸(ねいこくてい)は日頃の悪徳が罪に問われ、家財を没収される。栄国邸(えいこくてい)では賈赦(かしゃ)が世職を剥奪され、財産を没収されるが、その他の家財は戻され、賈政も現職に留まれることになる。だが、王熙鳳(おうきほう)が行っていた高利貸しが問題となった賈レン(かれん)の財産 […]
賈探春(かたんしゅん)が遠方へと嫁いで行き、ますます寂れた大観園(だいかんえん)は物怪が出るという噂が広がった。その頃、香菱(こうりょう)を殺そうと考えた夏金桂(かきんけい)が自業自得の死を遂げ、地方に赴任していた賈政(かせい)が都に帰還する。そこで邸では男女に分かれて賈政の帰宅 […]
賈宝玉は婚礼を挙げた後、初めて花嫁が薛宝釵だったことに気づく。そして、時を同じくして、衰弱しきった林黛玉は寂しく息を引き取ったのだった。その後、全てを悟った賈宝玉は意識を失って冥土へ向かう道をさまよう。そこで、林黛玉の魂は太虚幻境に帰っており、寿命を全うしないと彼女には再会できな […]
賈宝玉(かほうぎょく)と薛宝釵(せつほうさ)との縁談を知ってしまった林黛玉(りんたいぎょく)は、病が重くなり床に臥せってしまう。その頃、薛宝釵もこの縁談話を聞かされるが、母親の薛(せつ)夫人から受け入れるしかないと説得され、涙を流すよりほかなかった。一方、賈宝玉は王熙鳳(おうきほ […]
賢徳妃(けんとくひ)となり皇帝に寵愛された賈元春(かげんしゅん)が病で急逝し、賈(か)家は悲しみに包まれる。一方、通霊宝玉を失った賈宝玉は正気を失い、魂が抜けたようになっていた。そんな孫を救いたい史太君(したいくん)は占いに頼り、邪気を払うために彼をすぐに結婚させたいと考える。賈 […]
水月庵(すいげつあん)の尼僧たちが賈芹(かきん)と不適切な関係にあるという匿名の密告があり、芳官(ほうかん)ら尼僧たちは実家に帰されることになった。それを知った賈宝玉(かほうぎょく)は次々と親しい者たちが邸を去って行くのを嘆き悲しむ。その頃、枯れていた海棠(かいどう)が季節外れの […]
賈宝玉がすでに婚約したという噂を偶然耳にした林黛玉(りんたいぎょく)。彼女は絶望のあまり自ら死ぬ決意をする。そして、食事を減らし不摂生をして、日に日に体を弱らせていく。だが、婚約の話は嘘だということが判明。史太君が邸内にいる親戚を賈宝玉の結婚相手に決めたと聞き、自分に違いないと思 […]
賈宝玉(かほうぎょく)の結婚について考え始めた史太君(したいくん)に、王熙鳳(おうきほう)が薛宝釵(せつほうさ)こそ賈宝玉にふさわしい相手だと提案する。それに史太君も王氏(おうし)も賛同し、母親の薛(せつ)夫人に縁談の打診をすると、薛蟠(せつはん)にも相談して決めるとの返事だった […]
賈宝玉は賈政(かせい)の命で再び家塾に通い始める。一方、林黛玉(りんたいぎょく)は賈宝玉との将来について思い悩むあまり、夜中に不思議な夢を見る。夢の中で賈宝玉が「僕の心を見せてやる」と叫ぶと、自分の心臓を掴みだそうとしたのだ。そして、翌朝、血痰を吐いた林黛玉は、昨夜、賈宝玉が胸の […]
薛宝釵(せつほうさ)は体調を崩した母の看病と、兄・薛蟠(せつはん)の結婚準備を手伝うという理由で、大観園(だいかんえん)を出て再び家族と暮らすようになる。また、嫁に出されることになった賈迎春(かげんしゅん)も大観園を去り、賈宝玉(かほうぎょく)は寂しさを覚える。それからしばらく後 […]
王氏(おうし)はかねてから賈宝玉(かほうぎょく)の侍女たちの分を越えた発言や行動を快く思っていなかった。そこで、息子に対して非礼があったと思われる数人の侍女を一斉に解雇する。その中には王氏が特に問題視していた晴ブン(せいぶん)も含まれていた。病を患う晴ブンは貧しい親戚の家に身を寄 […]
栄国邸(えいこくてい)で月見の宴が催される。賈宝玉(かほうぎょく)と従姉妹たちが集うにぎやかな宴席となるが、薛(せつ)家で月見を楽しむ薛宝釵(せつほうさ)は欠席する。そんな中、自身の孤独な身の上をはかなむ林黛玉(りんたいぎょく)は疎外感を禁じ得ない。彼女は史湘雲(ししょううん)と […]
大観園(だいかんえん)の築山で春画の刺繍が施された香り袋が見つかり、王氏(おうし)は王熙鳳(おうきほう)が落としたのではないかと疑って問い詰める。だが、王熙鳳は自分の物ではないと申し開きをし、持ち主を探し出すため侍女たちの持ち物を検めることを提案する。その結果、賈迎春の侍女・司棋 […]
史太君(したいくん)が80歳を迎える。邸の者たちは上の者から下の者まで史太君にお祝いの言葉を述べ、盛大に誕生日を祝う。その一方で、最近になって邸内の使用人たちの紀律が乱れていることが問題となる。そして、賈迎春(かげいしゅん)の乳母ら使用人の中に賭博に興じていた者たちがいることが分 […]
賈赦(かしゃ)が帰宅した賈レンに侍女・秋桐(しゅうとう)を側室として与える。これを快く思わない王熙鳳だったが、賈レンが秋桐に夢中になり、秋桐が尤二姐をいじめるのを見てほくそ笑む。そんな中、尤二姐に妊娠の兆候があることが分かり、医者が呼ばれる。しかし、医者の見立て間違いで尤二姐は流 […]