賈レン(かれん)が遠方に出かけている間に尤二姐(ゆうじしゃ)の存在を知った王熙鳳(おうきほう)。彼女は嫉妬と怒りを押し殺し、優しく尤二姐を栄国邸(えいこくてい)へと迎え入れた。そして、側室を思いやる善き正室を装いながら、自分を騙した者たちに復讐する策を練り始める。一方、尤二姐は王 […]
妹の将来を心配する尤二姐はいい縁談がないものかと賈レンに相談する。だが、尤三姐は以前に舞台で見た役者の柳湘蓮(りゅうしょうれん)としか結婚したくないと言う。それを聞いた賈レンは柳湘蓮と尤三姐との縁談を取りまとめてくるが、後になって柳湘蓮は心変わりしてしまう。結果、尤三姐は彼から結 […]
賈敬(かけい)が急逝し、尤氏(ゆうし)を手伝うため義妹の尤二姐(ゆうじしゃ)と尤三姐(ゆうさんしゃ)が寧国邸(ねいこくてい)にやってくる。美人の姉妹を気に入った賈レン(かれん)がさっそく2人に言い寄ると、尤三姐はつれない態度だったが尤二姐は脈ありの様子。そこで賈レンは喪中にもかか […]
大観園(だいかんえん)の料理人の娘である五児(ごじ)は美人だが体が弱い。母親は娘を賈宝玉(かほうぎょく)の侍女にしたいと考えていたが、これが思いがけない禍を招いてしまう。その後、訪れた賈宝玉の誕生日。この日は薛宝琴(せつほうさ)、ケイ岫煙(けいしゅうえん)、平児(へいじ)の誕生日 […]
皇太后が亡くなり、史太君(したいくん)、王氏(おうし)らは葬儀に参列するため邸を空ける。おりしも王熙鳳(おうきほう)は流産で床に就いており、邸のことは李ガン(りがん)と賈探春(かたんしゅん)が取り仕切ることに。誰にでも優しい李ガンに対し、はっきりとものを言う賈探春。彼女は王熙鳳が […]
林黛玉(りんたいぎょく)が実家に帰るという侍女・紫鵑(しけん)の他愛もない嘘を信じてしまった賈宝玉。ショックのあまり錯乱してしまった彼は泡を吹いて寝込んでしまう。やがて、話が嘘だと分かった賈宝玉は体調を回復。この騒動を受けて、紫鵑は林黛玉に賈宝玉の思いは本物だと告げる。だが、林黛 […]
賈宝玉(かほうぎょく)は史太君(したいくん)から孔雀の羽の外套を贈られるが、それにうっかり焼け焦げをつけてしまった。しかも、翌朝早くからそれを着て外出しなければならなくなる。賈宝玉は大いに焦るが、晴ブン(せいぶん)が病をおして夜通し繕ってくれたおかげで、なんとか難を切り抜ける。や […]
晴ブン(せいぶん)が風邪をひいて寝込んでしまう。だが、襲人(しゅうじん)は母親の危篤で里に帰っており、晴ブンまで里に帰したくない賈宝玉は、彼女を邸に留め置いて看病に励む。一方、床の中にいても、平児(へいじ)が麝月(じゃげつ)に内緒話をしている様子が気になって仕方ない晴ブン。彼女は […]
役者の柳湘蓮(りゅうしょうれん)に言い寄るもこっぴどく振られた薛蟠(せつはん)は、家族に商売をすると告げて旅に出る。それからしばらくして、王熙鳳(おうきほう)の兄・王仁(おうじん)、薛蟠の従弟・薛蝌(せつか)、その妹・薛宝琴(せつほうきん)ら親戚一同がやってきて、賈(か)家の邸は […]
秋になって例年より持病がひどくなった林黛玉(りんたいぎょく)。彼女は自分を心配してあれこれ気遣ってくれる薛宝釵(せつほうさ)の態度に感服し、薛宝釵に対するわだかまりが消えていく。その頃、ケイ氏(けいし)は夫・賈赦(かしゃ)の命令で史太君の侍女・鴛鴦(きんえんおう)を側室に迎えよう […]
史太君(したいくん)の提案で一族の皆がお金を出し合い、王熙鳳(おうきほう)の誕生日を祝う。そんな中、賈宝玉(かほうぎょく)は1人だけ祝いの席に遅刻する。実は邸をこっそり抜け出して金釧児(きんせんじ)の供養を行っていたのだ。一方、王熙鳳は大いに酒に酔ってご機嫌に。だが、自宅に戻った […]
劉婆を連れた史太君の一行は尼僧・妙玉(みょうぎょく)の住まいを訪ねて、上等な茶をご馳走になる。その際、林黛玉(りんたぎょく)、薛宝釵(せつほうさ)には妙玉から特別な茶がふるまわれ、賈宝玉もご相伴に与る。そして、栄国邸で贅沢を味わった劉婆は多くのお土産を携えて村へと帰っていった。な […]
王熙鳳(おうきほう)の親戚を名乗る貧しい農民の劉婆(りゅうばあ)が、孫の板児(はんじ)を伴って再び栄国邸(えいこくてい)にやってきた。史太君(したいくん)に気に入られて以前にも増して手厚い歓迎を受けた劉婆は大観園(だいかんえん)を見物し、豪勢な食事を堪能する。一方、劉婆が口から出 […]
史湘雲(ししょううん)が詩会の主人役を務めることになり、薛宝釵の助言で史太君(したいくん)ら賈(か)家の人々を招待して宴を催す。木犀(もくせい)を観賞しながら蟹を楽しむこの宴は大いに盛り上がり、王熙鳳(おうきほう)まで侍女と一緒になってはしゃぐ。そんな中、賈宝玉は従姉妹たちと詩作 […]
寝ている賈宝玉(かほうぎょく)の側で、襲人(しゅうじん)の後を引き継いで鴛鴦(えんおう)の刺繍を始めた薛宝釵(せつほうさ)。彼女は賈宝玉が寝言で「何が金玉の縁だ、木石の縁に決まってる」とつぶやくのを聞いたのだった。それからしばらく後、賈宝玉は従姉妹たちと詩社を結成する。各人が与え […]
襲人をゆくゆくは賈宝玉の側室にしたいと考えて信頼を寄せる王氏(おうし)。彼女は襲人から、従姉妹と噂になる前に賈宝玉を外に住まわせたほうがよいと進言される。一方、床に伏せったままの賈宝玉は、自分の古い手巾を林黛玉に届けさせる。彼の心情を理解し、嬉しく思った林黛玉は、その手巾に想いを […]
賈宝玉(かほうぎょく)はついに正直な恋心を林黛玉(りんたいぎょく)に打ち明ける。それを偶然見ていた襲人(しゅうじん)は、賈宝玉が恋の病で身を滅ぼすことになるのではないかと心配する。その後、賈宝玉は賈政(かせい)から、忠順親王(ちゅうじゅんしんのう)に仕える役者の蒋玉函(しょうぎょ […]
林黛玉と仲直りした賈宝玉は2人で史太君(したいくん)の元を訪れる。その帰り、母親・王氏(おうし)の部屋に寄った賈宝玉が侍女の金釧児(きんせんじ)にちょっかいを出すと、息子に色目を使ったと誤解した王氏が金釧児を追い出すと騒き出す。その後、帰宅した賈宝玉は門を叩くが侍女が誰もやって来 […]
賑やかに遊ぶ芒種節の日に林黛玉(りんたいぎょく)の姿が見えない。探しに行った賈宝玉(かほうぎょく)は、花塚で独り泣いている林黛玉を見つけ、彼女が昨晩、自分を訪ねてきたのに閉め出されたことを知ったのだった。その後、賈家の一族は法要のため清虚観(せいきょかん)へ。そこで、張(ちょう) […]
皆からちやほやされる賈宝玉に嫉妬した異母弟・賈環(かかん)が、わざと燭台を落として賈宝玉の顔に火傷を負わせて大騒ぎになる。この事で責められた賈環の母親・趙氏(ちょうし)は、前々から憎んでいる王熙鳳(おうきほう)と賈宝玉を呪い殺そうと馬道婆の力を借りる。結果、王熙鳳と賈宝玉は虫の息 […]