書生、官吏の次に狙われたのは同じく均州出身の商人だった。捜査を進める中、包拯は3人が3年前に科挙を受験するために、カンキという男と現在のフバである陳世美と共に上京してきたことを突き止める。フバが次の標的になると案じその行方を捜す包拯だったが、フバと共にいたのはなんと甥の包勉だった […]
替え玉事件から3年、首席合格者の陳世美は青女に婿入り。フバとして科挙の改革に意欲を燃やす仁宋の右腕となっていたが、青女からは2年も床入りを拒まれていた。そんな中、開封城では、書院で学ぶ書生と朝廷の官吏が連続して殺されるという事件が起きる。早速、包拯が捜査を開始するのだが…。一方、 […]
張子雍に毒を盛られた陳世美だったが、包拯たちの手当てを受けて回復し、仁宗の追試を受けて首席に認められる。一方、替え玉受験や書院の放火など数々の罪を犯した張子雍は、何のおとがめもなく牢から釈放されたうえに、武科の首席として禁軍統領に任じられた。そればかりか、今回の不正は科挙の改革を […]
包拯の知謀により、張子雍は替え玉事件の経緯を自供。王朝と馬漢は仲立ちを務めた男・韋文卿の隠れ家に急行する。一方、張東から事情を聞いた張徳林も、息子を守るために韋文卿の行方を捜していた。その頃、獄中で陳世美と酒を酌み交わしていた子雍は、替え玉を依頼したのは自分であったと世美に告げ、 […]
3人がかりで展無為を負かした雨柔たち。しかし、予想に反して捕まっていたのは張東であった。仕方なく毒に侵された張東を開封府に連れていく。科挙の合格発表を明日に控え、替え玉を見つけ出す期限が迫る中、張東は毒に精通する王朝・馬漢に助けられたが口を割ろうとせず、雨柔による張子雍の尋問も失 […]
王延齢の護衛・展無為からひどい拷問を受ける張子雍の護衛・張東は、自分が書生の韋文卿だと答えてしまう。だが王延齢は張東の顔を覚えていた。韋文卿の居場所を吐かせるため、張東は猛毒を飲まされるが…。その頃、投獄中の張子雍は牢の中で陳世美に出会い、その詩賦の才能に驚いていた。さらに同じ頃 […]
武官の選考試験である武挙で見事な文章を書いた受験者はなんと張子雍だった。替え玉を疑った包拯は、3日で真相を解明するよう仁宗に命じられるが、捜査が始まるや否や、科挙の主監督官が殺されてしまう。包拯は韋文卿という男が替え玉である可能性が高いと踏み書院を捜索させるが、書院からは火の手が […]
包拯と結婚して数年、未だ子宝に恵まれずにいた端午は、ある日雨柔を訪ね、包家に嫁いで跡継ぎを産んでくれるなら自分は側室になっても構わないと持ち掛ける。だが端午が追い詰められていると思った雨柔は、包拯の義姉の元へ出向き…。一方、かねてより無能な官吏が多いと感じていた仁宗は、范仲淹と包 […]
切り札を失った皇太后は、皇帝・仁宗に政を返すと宣言。王延齢と張徳林もそれぞれの犠牲を払い、ようやく仁宗の親政が始まる。しかし「火事の真相を天下の民に知らせるべきだ」という包拯の言葉が聞き入れられることはなかった。3年後、張燕燕が皇后に即位する。開封府尹となった包拯により釈放された […]
真の皇帝となるためには、皇太后から権力を奪わなければならないが、これまで皇太后に守られていたことを知り、仁宗の気持ちは揺らぐ。そこで張子栄は仁宗を李太妃に再会させる。母の苦難の日々を知り、ようやく皇太后との対決を決意する仁宗。夜が明け、それぞれの思いを胸に集まる面々。真相を明かそ […]
雨柔の案内で包拯は王守忠の身柄を確保する。その頃、宮門には李太妃が現れ、仁宗と陳林に合わせてほしいと夏懐敏に掛け合っていた。その正体を怪しんだ夏懐敏は、李太妃を楊太妃のもとに預け、切り札として守るように伝える。一方、開封府に戻った包拯の前には、尹若朝、王延齢、張徳林の3人が待ち構 […]
包拯は仁宗にこれまでの事件の経過と疑問をぶつける。包拯に問い詰められた仁宗は、明月小築に火を放ったのは自分だと明かす。仁宗は皇帝の権力を取り戻すため、張燕燕を味方につけて明月小築を燃やし、折りしも明月小築を燃やすために皇宮に忍び込んでいた張子雍に救われたのだった。仁宗から真実を告 […]
張子栄は周児と偽の夫婦になる決意をし、皇太后に許しを得ようとするが、皇太后は豪華な嫁入り道具を用意し、明日には親戚の家へ輿入れするよう周児に告げる。周児を別の者に嫁がせたくない仁宗は、周児と子栄が淫行を働いたように見せかける。しかし皇太后が2人に厳しい罰を与えようとしたため、2人 […]
刺客に襲われた包拯は、開封府で寝泊まりすることにする。張子雍は打つ手がすべて裏目に出ると悟り、禁軍副統領・王守忠を都から逃がそうと決意。しかしその対応に不満を抱いた王守忠は、夏懐敏に対し最後の切り札を出す。一方、張子栄との結婚を断った周児に対し、皇太后は別の縁談を持ち出していた。 […]
夏懐敏から毒消しを手に入れるため、話し合いの場を設ける張徳林。自らも毒入りの酒で夏懐敏を脅し、表面上の和解にこぎつける。その内実を知らない王延齢は戸惑いを隠せない。一方、火事の真相を明らかにすべく尽力する包拯だが、さまざまな思惑が渦巻く中で真相究明は難航していた。そんな中、かつて […]
包拯と周児は焼け跡に残された瓶の欠片から、王霊児が被害にあった梧桐小築には油がまかれていたと確信する。その頃、張子栄は参内した父親の張徳林に、兄の子雍を逃がすために自分が梧桐小築に火をつけたのだと告げる。一方、張徳林からの追及を恐れる夏懐敏は、張徳林からは守ってやれないと皇太后に […]
都に到着した包拯は早速、捜査を開始。包拯から火事で最も恩恵を得た者を尋ねられた尹若朝は、開封府に投獄中の郭槐に話を聞き出そうとごちそうを振る舞うが、肝心な答えを聞く前に郭槐は毒入りの料理を食べて死んでしまう。毒を盛った疑いのある獄卒も殺され、責任を問われた尹若朝は投獄され、開封府 […]
張徳林の娘の張燕燕と王延齢の孫娘の王霊児の居所に、何者かが火を放つ。死人は出なかったものの、自分が狙われたと思った仁宗は疑心暗鬼になり、食事にも手を付けようとしない。都入りした包拯は、太監の郭槐から火事が起きた夜の状況を聞く。それによると、仁宗を火の手から救った2人の太監がいつの […]
皇太后が摂政を続けるか、それとも仁宗の親政(しんせい)かで朝廷が揺れ動いている中、想い人である周児から結婚を拒まれた仁宗は、王延齢の孫娘と張徳林の娘のどちらかを皇后に選ぶという決断を迫られていた。張徳林の長男・子雍(しよう)は、張家の権勢を守ろうと、姉が嫁いだ後宮へ独断で乗り込む […]
我が子である仁宗との再会を望む李太妃。協力すれば出世を約束すると公言し、包拯の怒りを買う。その頃、朝廷では、成長した仁宗に政(まつりごと)を返すべきだという声が上がっていた。摂政として権力を握る皇太后にとっては耳障りでしかない状況の中、張子栄が仁宗を“真の皇帝”とすべく動き出す。 […]