一座の演目で琴を弾いていたのは、幼い頃に益児(えきじ)と共に育った周児だった。仁宗は皇太后に頼み込み、周児を皇宮へ連れて帰る。だがこの出会いを偶然すぎると怪しんだ張子栄は、皇太后が仁宗の力を強めたくないための策略であると仁宗に忠告する。しかし、周児への想いが更に強まった仁宋は、王 […]
数年が経ち、仁宗は立派に成長していたが、朝廷は未だに皇太后と宰相の王延齢、枢密使の張徳林が三つ巴となりながら絶妙な均衡を保っている状態だった。成長した仁宗に政を返すべきだという声が徐々に高まる中、皇太后は仁宗の皇后候補として延齢の孫娘と徳林の娘の名を挙げ、2人を入内させる。一方、 […]
雨柔と想いが通じ合った包拯は、義姉に紹介すべく、雨柔を連れて1年ぶりに廬州へ帰る。ところが義姉は包拯に端午(たんご)を娶らせるつもりで、婚礼の準備を進めていた。包拯は妹も同然の端午を娶れないと訴えるが、義姉は頑として譲らず、自分と同じように気の強い雨柔の説得も聞き入れようとしなか […]
開封府の牢につながれた包拯のもとを訪れた雨柔は「生きて牢を出られたら、あなたに嫁ぐ」と宣言するが、包拯は無言のままだった。一方、皇太后と王延齢・張徳林は、騒ぎを収めるために誰を処刑すべきか腹の探り合いをしていた。幼帝に毒を盛ったことで拷問を受ける陳林から、皇太后はある言葉を聞く。 […]
劉復の命を狙う者は誰なのか。事件を解決するため一計を案じる包拯。国庫の銀子を横領した役人を集め、豚の面をつけさせた。刺客の目をごまかすためだったが、役人たちは我が身可愛さに殺し合いを始める。そこに刺客が現れる。白馬の女は西夏の踊り子、黒馬の男は江湖の侠客。その刺客を差し向けた黒幕 […]
王朝の作戦に従い、子雨の男は劉復に仙丹だと偽り毒を飲ませようとするが、結局男は劉復の手で殺されてしまう。男が詐欺師だったと知った子雨も、生きる希望を失い自害する。その頃、皇宮では皇太后が禁軍(きんぐん)統領の夏(か・)懐(かい)敏(びん)を味方に引き入れるべく、楊太妃を使って美人 […]
皇太后から息子を差し出すよう命じられた張徳林は、次男の子(し)栄(えい)を選び仁宗の従者として皇宮に残す。その頃、王朝(おう・ちょう)と馬漢(ば・かん)は包拯から命じられ、子雨の男を待つため聴雨楼の前で張り込んでいた。すると、そこへ展昭も現れる。馬漢は展昭を尾行するが、逆に捕らえ […]
劉復の命が何度も狙われ、取り巻きの高官たちは聴雨楼には寄り付かなくなっていた。そんな中、またも劉復宛てに箱が届く。中には家職の項福の首が入っていた。その頃、皇太后は張徳林に何の相談もせずに仁宗の生母である李太妃を皇宮から逃がす。しかし、複数の刺客が太妃を奪い合ったため、その間に太 […]
劉復を狙った武器は、江湖の者だけが作れる仕掛けだった。開封府尹の尹若朝は「深入りせず、江湖の者の仕業として捜査を終えよ」と包拯に忠告する。だが仕掛けに使われた箱を調べているうちに、包拯はある事実に気づく。一方、皇宮での生活に寂しさを覚えていた仁宗は、姉弟同然に育った青女(せいじょ […]
幽閉された冷宮(れいぐう)から飛び出てきた李太妃と遭遇する益児。その正気を失った姿を見て、実の母とは知らぬまま胸を痛める。皇宮の外では、包拯が刺客を捜すため劉復に張りついていた。毎夜のように役人たちと浮かれ騒ぎ、村の土地を押収するなど、劉復の所業は目に余るものがあった。村に現れた […]
西夏(せいか)が再度、宋の領土に侵入してきたが、国庫から銀子が出せない宋は打つ手がない。そこで宰相の王延齢は、不当に銀子を着服した者を数名見せしめにすることを皇太后に提案する。一方、皇太后は先日の刺客による襲撃が弟の劉復を狙ったものとして、仁宗に毒が盛られた事件と共に真相解明に当 […]
八賢王の謀反を防いだ功績として監察御史に抜擢された包拯は、いきなり朝議で張徳林の戦功を否定したため、張徳林から王延齢の軍門に下ったと目をつけられる。包拯が朝議で発言した直後、幼い仁宗(じんそう)が倒れてしまう。何者かが仁宗に毒を盛ったのだ。皇太后の劉娥と張徳林は、自分たちが手を下 […]
菓子に毒を入れたのは乳母だと知った真宗は、再度包拯を参内させ、これまで自分が抱き続けてきた疑問を問う。包拯は、5人の皇子を殺した黒幕は、皇子のすり替えを知っていた者だと断言。真宗は兵符を託した八賢王が黒幕だと確信するのだった。その頃、八賢王は皇帝の兵符をかざし、各地の兵を開封へと […]
冷清の仲間だと疑われ杖刑(じょうけい)を受ける包拯は、雨柔から託された文を持っていたことで、さらなる騒動に巻き込まれてしまう。このままでは科挙を受けられなくなると考えた包拯は、宰相の王延齢(えんれい)と開封府尹の尹若(じゃく)朝(ちょう)を巻き込み、ある作戦に打って出ることに。そ […]
益児は皇宮での暮らしを嫌い、相変わらず周懐仁を父と慕っていた。そんな2人を見て、真宗は益児が本当に自分の息子なのかと疑いを抱く。真宗の疑いを晴らすべく、周懐仁がその証を立てるが…。科挙を受けるため都へ向かう包拯は、冷(れい)清(せい)と名乗る青年を旅の道連れに迎える。無事に開封に […]
乳母の夫に益児の居場所を突き止められたと知った真宗は、すぐに益児を皇宮に連れ戻す。だが外の世界しか知らない益児は、真宗を対面した大殿の場で、周懐仁に対し“父さん”と叫んでしまう。その頃、包拯は科挙を受験するために、義姉たちに別れを告げて都へ向かっていた。だが道中水浴びをしていた包 […]
皇宮から連れ出された皇子・益児(えきじ)は、皇帝の侍衛・周懐(かい)仁(じん)と乳母の子として元気に育ち、将来は師の孫娘・周児(しゅうじ)を嫁にすると約束していた。そんな中、益児の身代わりである偽皇子が無事に育つ姿を見て、真宗は皇子を狙う下手人の存在に疑問を抱き始める。一方、兄を […]
時代は北宋、第三代目皇帝・真宗(しんそう)の治世。都から離れた廬(ろ)州では、奇妙な天象の夜、ある男の子がこの世に生を受けていた。生まれながらの黒さゆえ山に捨てられてしまったその子を、長兄の包山(ほう・ざん)は嫁と共に育てることを決意する。そして8年後、皇宮でも不吉な天象のもと、 […]