賀蘭心児と裴少卿は消えた初雲公主の手がかりを探す途中、辺塞の歌を耳にして足を止める。辺塞は公主の存在を切り札に、波斯(はし)国との結盟に動いていた。警戒する皇帝は偽の公主を仕立てることで首領暗殺を企て、刺客として賀蘭心児の名を挙げる。
昏睡状態の明崇儼を救うため玉麒麟は解毒薬の実験台となる。そのせいで顔にアザができ、彼の意識が戻る前に姿を消した。皇帝の周りを飛び回る蝶が毒をまき散らしていることが分かり、武皇后が蝶を飼育する李才人(りさいじん)を問い詰めると、辺塞の間者だと判明する。
皇帝と青鸞は2人が出会った山へ行く。白狐だと告げて立ち去ろうとするが、皇帝に捕まり殺されてしまう。青鸞が間者であることを最初から知っていたのだ。死刑執行前に玉麒麟から明崇儼が偽者だと聞かされた賀蘭心児は、明崇儼のもとを訪れて真偽を確かめた。
間者の疑いをかけられた玉麒麟は、自分が辺塞の人間であることを認めた上で、父親の敵討ちのため唐へ来たことを武皇后に告白する。明崇儼になりすました明義は、自分が明崇儼であることを証明させるため、賀蘭心児を伴って再び武皇后の前に参上し信用させてしまう。
玉麒麟は天牢(てんろう)で昏睡する明義が別人だと知る。青鸞から軍事情報を入手しようとした明義が掖廷局に火を放つ。そこで裴少卿は玉麒麟に関する記録を発見し、偽者だと疑い始めて武皇后に報告した。
賀蘭心児は景雲閣で襲ってきた男を突き飛ばし死なせてしまう。だが検視の結果、致命傷を負わせたのが明崇儼との疑惑が持ち上がった。上官浩は教育係に変装し、東宮にたてこもり、皇太子を盾に逃走用の馬車を要求するが、明崇儼に阻まれて失敗に終わる。
皇帝に心を奪われた青鸞の戸惑いを目にし、宮女に扮した仲間は家族を盾に任務の遂行を求めた。裴少卿は明崇儼への疑いを強めるが、賀蘭心児が頑として彼への信頼を曲げようとしない。郡主に仕えていた侍女が本人からもらったという品の中に、貴重な金牌が入っていた。
唐軍の作戦が辺塞に漏れていることから、武皇后は間者をあぶり出す秘策を皇帝に提案する。気候の変化で体調を崩した武皇后のため、宸妃は密かに甘露殿へ通った。手巾の持ち主を探っていたところ、それを知った芽児が自分の部屋の刺繍を慌てて焼やす。
辺塞(へんさい)の間者と疑われた宸妃は伝書鳩を利用し密書を送っていた人物を特定した。馮小宝は上官浩との仲を疑って彩蝶郡主を問い詰める。宮中を見張っていた賀蘭心児は上官浩が彩蝶郡主に近づくのを見て追うが、何者かに温泉に突き落とされる。
武皇后と衝突し宸妃は皇宮を飛び出した。皇帝は宸妃を連れ戻した上、特別な殿舎に住まわせた。逃亡したはずの上官浩の姿が後宮で目撃される。彼は濡れ衣を晴らすまで逃げられないと宮中に留まっていたのだ。そんな中、武皇后の侍女で、恋人の芽児(がじ)がかくまう。
掖廷局に押し入った賊が罪を認めないため、瓜二つの明崇儼が呼び出される。賊は生き別れになった兄の明義(めいぎ)だったが、何も聞き出せぬまま獄中で毒を飲んで昏睡状態に陥る。皇帝は山へ狐狩りに出かけ妖狐(ようこ)に襲われると、狩人の青鸞(せいらん)が現れて…
皇帝は即位の経緯と陸明珠が生母だと打ち明け、皇后と共に国政を担うと宣言する。皇后の従妹の彩蝶郡主(さいちょうぐんしゅ)が宮中で馮小宝(ふうしょうほう)将軍に助けられた。彼女は礼と称して将軍を呼び罠にはめるような行為に出る。
皇后は賀蘭心児に命じて陸明珠を監禁する。皇帝は真実を隠し皇后に詰め寄ろうとするが、すべてを打ち明けようとはせず、母親が死罪となるのを止められなかった。裴少卿と賀蘭心児は髪飾りを捜しに皇家御用達の製紙場へ行く。
陸明珠に連れられた賀蘭心児は宮廷の手先だと見抜かれるが、駆けつけた明崇儼らに助けられる。皇帝の遺詔を持ち帰った皇后は皇子と公主を人質に取られ、蕭淑妃の子を皇太子に立てることを強要された。
明崇儼は幻術を教えるという口実で、鳴翠坊に入り傾城の遺体が入れ替わっていることに気づく。傾城の恋人の所で姉の死の真相究明を望む袁春雨が芝居を打ち、傾城をおびき出すことに成功した。
皇帝が使用する食器から毒が発見された。食器に触れることができた唯一の宮女を呼び出すが、ぜんそくの発作で急死する。原因は上陽宮へ運ばれた大量の夾竹桃であり、仕向けたのは蕭淑妃であった。
賀蘭心児は舞姫の傾城(けいせい)から舞の手ほどきを受け始めた。その晩、眠りについた傾城は死に、居合わせた賀蘭心児が犯人にされてしまう。玉麒麟の行方を捜していた明崇儼は通りがかった輿に彼女の姿を見て追うが、それは火葬を待つ死人だった。
皇后の命令で鳴翠坊への潜入を試みる賀蘭心児だが、志願者の多い舞姫となって潜入することは難しく、苦労の末に料理人という形で入り込む。皇后の菓子に毒が盛られ、幸い盗み食いをした宮女により死を逃れるが…
幽霊騒動の真相を追う賀蘭心児は紅袖を閉じ込めて黒幕を白状するよう迫った。その後、紅袖の部屋で黒焦げ死体が発見されるが、それが紅袖ではなく玄美人だと気づく。宮女に変装し地下道から抜け出す紅袖を捕らえるが、毒を飲み死んでしまった。
幽霊騒動を不審に思った皇后は賀蘭心児に真相を探らせる。世継ぎ争いのために妃の誰かが仕組んだ罠だと疑い、お守りと称した飾り紐を使って犯人のあぶり出しを試みた。そんな時、代王が菓子を食べて倒れる。