幻羽石窟に籠り、絶大なる力を得ようとする世耿。これが成功してしまうと、四大名捕と聖月神教(せいげつしんきょう)の力を合わせても止める術がないと話す卞紅薬(べん・こうやく)だったが、冷血と離陌の血を使い幻羽石窟の門を破壊することに成功する。圧倒的な力の差を自覚しながらも、天下の民を […]
明幽山荘(めいゆうさんそう)での死闘も虚しく、世耿を取り逃がしてしまった冷血たち四大名捕。離陌をともない、いよいよ決戦の地・幻羽石窟(げんうせっくつ)を目指す事となる。要所に配された世耿の伏兵と戦いながら先を急ぐ中、読心術で母の存在が近いことを感じ取る離陌。そして、幻羽石窟へ続く […]
離陌が何者かに襲われて重傷を負う。父を殺害した仇が世耿だとようやく悟った瑶花だったが、離陌を襲った犯人だと冷血に誤解されてしまう。これは全て、瑶花に対する冷血の憎しみを深めるために世耿が仕組んだことだった。さらに世耿は離陌の心象へ侵入し、狼族の王子と聖月神教(せいげつしんきょう) […]
世耿との死闘で慕雪(ぼせつ)を失った無情は、再び悲しみの淵へ落ちていく。冷血を欠き、追命の行方も分からない現状に不安を募らせる鉄手。離陌を人質にとられ世耿に軟禁された冷血は、離陌が囚われている牢を捜し続けていた。そして瑶花は、人を永遠に眠らせる沈睡丹(ちんすいたん)を飲ませて眠る […]
冷血と離陌が新郎新婦を演じて祝言を挙げ、連続殺人犯をおびき出することに。しかし、真の婚礼と誤解した聖月神教(せいげつしんきょう)が乱入。さらに、殺人鬼・明幽(めいゆう)仙女と化した瑶花が混乱に乗じて現れる。鬼気迫る瑶花の攻撃に苦戦を強いられた冷血たちは、離陌を拉致されてしまう。世 […]
世耿の野望を阻止するため、幻羽石窟(げんうせっくつ)へ向かう冷血たち。休息のためにある村へ立ち寄るが、そこでは祝言直後の花婿が殺害される事件が続いていた。事件の解決へ動き出した冷血は、異国の白装束を纏った女剣士と遭遇し偶発的に戦いとなる。戦いの最中に女剣士が落とした絵には離陌の母 […]
世耿の目的が太古の都・幻羽石窟(げんうせっくつ)に隠された天下を手中にできると言われる力である事が判明。四大名捕は、それを阻止するために再び動き始める。大事な任務を前に、紫羅(しら)公主との婚姻を決めた理由を冷血に問う正我(せいが)は、「離陌を守りたい」という冷血の答えを聞き、王 […]
世耿と瑶花を取り逃すも、謀反を阻止したことで神侯府には束の間の平穏が訪れる。そんな折、冷血に紫羅(しら)公主との婚姻の王命が下る。王命について誰にも告げずにいた冷血は、その日を境に、離陌へ冷たく接するようになる。酒をあおりながら、人の気持ちはいつか変わる、離陌への愛は冷めたと呟く […]
世耿に拉致された離陌を救うため、冷血は瑶花とともに指定された場所へ急行する。しかし、そこで瑶花も拘束されてしまい…。世耿に二人のどちらかを選ぶよう要求された冷血は、神侯府を裏切った者は救うに値しないと瑶花に言い渡す。離陌の救出には成功するが、瑶花の心中では、冷血への憎悪が増してい […]
偽金事件の捜査は行き詰まっていた。秘かに安世耿と通じている瑶花が神侯府の総監となり、無情たちを捜査から外すという采配を取っていたからだった。瑶花はついに冷血たちの潜伏場所を見つけ出し、離陌の引き渡しを要求。しかし、秀女隠匿の罪を問われて神侯府が再び封鎖される事を避けるため、冷血は […]
大量の偽金運搬が摘発される。下手人が持っていた通行手形には、なんと煦悌(くてい)の印章が押されていた。これにより、朱王府捜索の王命が六扇門(りくせんもん)へ下ってしまう。朱王府にあるはずの印章が紛失していることや偽金事件の主犯と称する男の証言もあり、煦悌が黒幕であると断罪する春童 […]
造幣局で原因不明の火災が発生。鋳型を焼失した上に総監が焼死し、残骸の中からは偽の鋳型も発見されるという大事件に発展。市中に大量の偽金が流れたあとで偽鋳型が発見されたことで町は騒然とするが、正我(せいが)はその先にある世耿の巧妙な罠を見逃さなかった。治安の乱れや六扇門(りくせんもん […]
帰京した冷血と離陌は、神侯府の封鎖を始めとする混沌とした都の現状を知り、驚きを隠せずにいた。ひとまず、離陌が見つからないように隠れ家へ潜むことにする二人。その頃、六扇門(りくせんもん)は偽金事件の捜査で横暴を極め、冤罪によって良識派役人の粛清を始める。世耿の命を受けている事は明白 […]
刀(とう)夫人の治療と離陌の読心術により回復へ向かう冷血。その様子を見守っていた瑶花は無力な自分に失望し、離陌との約束を果たす決意を固めて二人の前から姿を消す。後日、都へ戻った瑶花は、戻るやいなや父の突然の死を知るのだった。一方、鉄手と追命は、偶然にも偽貨幣の手がかりを掴むが、春 […]
世耿は、逃亡中に死亡したとされた秀女・楚映雪(そ・えいせつ)が離陌であることを調べ上げていた。当の離陌が神侯府を留守にしていたために最悪の事態は免れたが、離陌が捕縛されるまで神侯府は封鎖。捕吏たちも捜査を禁じられることになってしまい、その任務は世耿と六扇門(りくせんもん)が担うこ […]
慕雪(ぼせつ)の手引きで無情と離陌はチンガ国からの脱出に成功、無事に神侯府への帰還を果たす。しかし、仲間たちとの再会を喜ぶ場に冷血の姿は無かった。未だ戻らぬ冷血の捜索を離陌に直訴された正我(せいが)は、彼女が武芸ができないことに不安を感じながらも、その想いの深さに許可を与える。一 […]
生きるために毒を取り込み続ける依依。そんな事情に気づかぬまま、鉄手は依依の体を気遣っていた。一方、即位式を翌日に控えて活気づくチンガ国では、モルチ以外の王子たちが焼死し、さらにはその訃報の衝撃で大王も崩御するという悲劇が続いていた。突然家族を失って嘆き悲しむ慕雪(ぼせつ)。その混 […]
皇帝が病に臥したため襄王(じょうおう)が摂政に。正我(せいが)と煦悌(くてい)は、世耿に好機が訪れたことを危惧する。対抗すべき四大名捕が、冷血と無情を欠いた状態であることも一層の危機感を強めていたが、華嬌(かきょう)郡主の助言もあり、世耿の隙をつく好機ととらえて反転攻勢を目指す。 […]
于春童(う・しゅんどう)が使った毒で深手を負った冷血に、医者は余命ひと月という診断を下す。唯一の希望が名医・刀(とう)夫人だと教えられた瑶花は、彼女が住むという乱花谷を訪れる。しかし、夫人が出した治療条件は、瑶花にとって非情なものだった。さらに、冷血の所在を捜索していた春童が乱花 […]
男装の離陌が女性だったことを知り恋に落ちるモルチ。チンガ国を去り帰京しようとしていた離陌だったが、即位式への出席を望むモルチとボセツ=慕雪(ぼせつ)に説得されて出発を延期する。その頃、神侯府では、安世耿の次なる攻撃を気にかけながらも、無情と離陌の安否を心配する冷血が二人の捜索へ出 […]