全ての罪を温如玉(おん・じょぎょく)へ被せて収束を図る安世耿。それを見抜いていた諸葛正我(せいが)と朱煦悌(しゅ・くてい)は警戒を強める。その一方で、玉璽を守った代償として、無情、瑶花、離陌の生死が不明となっていた。全ての記憶を失い放浪する無情。耿俊(こう・しゅん)と名乗る謎の男 […]
冷血たちが帰京の準備を始める中、易者の占いを信じた紫羅(しら)公主は、冷血にかまって欲しい一心で宿から飛び出す。気づいた追命があとを追うが…。一方、都へ急ぐ鉄手一行は黒衣の軍団に襲われ、戦いの最中に瑶花が行方不明となってしまう。冷血は、一線から退く決意をした無情と如煙(じょえん) […]
読心術を使って安世耿の呪縛から如煙を救い出そうと試みる冷血と離陌。壮絶な攻防戦を経て打ち勝つことに成功するが、離陌は全ての気を使い切り寝込んでしまう。強力な制心術によって言葉も発せなかった如煙と再会の喜びを分かち合う無情。行方不明となっていた玉璽も追命が発見したことから、都への帰 […]
口論を繰り返しながらも親密さを増していく冷血と離陌。冷血を一途に想い続けていた瑶花は、その姿を目の当たりにし、心中 穏やかではない。しかし、それを案じた胡蝶らの軽はずみな行動は、離陌が暴漢にさらわれるという事態を招く。正義感と嫉妬が入り交じり、離陌に対する“何か”が心に芽生えるの […]
離陌は、見つけた民家へ瀕死の冷血を運びこむ。そこには温如玉の企みで幽閉された温氷児(おん・ひょうじ)が暮らしていた。彼女が調合した薬と離陌の献身的な看護によって回復する冷血。この出来事を機に、冷血と離陌の絆は更に深まり…。一方、鉄壁山では温親子の婚礼が目前に迫る。鉄手と追命は、瑶 […]
如煙の解毒薬を求め、依依の案内で五毒レイ教の総本山 鉄壁山に向かう四大名捕たち。ところが待ち構えていた温如玉一派の攻撃を受け、冷血と離陌は崖から転落、無情は毒により視力を奪われてしまう。囚われの身となってしまった紫羅公主と瑶花は、天下を手に入れて五毒レイ国の建立を目論む温如玉に婚 […]
玉璽を持って都を出たという温如玉を追い、神侯府、そして六扇門も隴西(ろうせい)に向かうことになった。都から遠く離れた隴西は軍事の要衝であり、そこに盗まれた玉璽が持ち込まれるということは国の危機を意味する。一方、温如玉に裏切られた安世耿も、妃である如煙を祈祷のためという名目で隴西に […]
何度会ってもつれない鉄手を見返すため、依依は武芸を伝授すると声を掛けて来た温如玉に弟子入りすることにする。その頃、狼族の奴奴は冷血に制止されたにもかかわらず、仇と信じる朱煦悌の命を狙っていた。六扇門に見つかり逃亡の途中で姿を消した数刻後、奴奴が目を覚ますと、そこは安世耿の屋敷だっ […]
兵権を掌握できる皇帝の印章 玉璽(ぎょくじ)が盗まれ、四大名捕と離陌が皇宮に急行する。警備の者たちが殺された現場には怪しい香りが漂い、捨てられていた香料入れを嗅いだ追命は、美女たちの幻影に惑わされる。一方、離陌が同行したと聞き吐血した瑶花は、父親の友人であり幼い頃から良く知る医者 […]
今度は若い娘たちが標的となる事件が発生。殺人の手口から温如玉一派の犯行だと推測され、諸葛正我の指示で姫瑶花率いる女捕吏たちが捜査に協力することに。義父である朱煦悌が襲撃されたと聞いて急ぎ帰宅した冷血は、狼族の女が犯人だという証言に驚愕する。自分が唯一の生存者だと信じていた冷血だっ […]
離陌は、無情が部屋の中で酔いつぶれているのを目撃する。悲しみに溢れた表情で「如煙(じょえん)」という名を何度もつぶやく無情に、思わず読心術を使ってしまう離陌。その心象には無情の想い人がいた。その頃、六扇門の総領・韓龍(かん・りゅう)はひどい頭痛に悩まされていた。安世耿に通じている […]
死刑囚の温無常(おん・むじょう)が、怪しい風とともに刑場から消える。五毒レイ教(ごどくれいきょう)教主・温如玉(おん・じょぎょく)が、その服従と引き換えに、安世耿へ息子の救出を依頼したのだ。世耿は、早速 如玉に薬の製造を命じる。それは、狼毒や狐毒に侵された者に発作を起こさせるもの […]
正捕吏への昇格試験を前に、緊迫した空気が神侯府を覆う。5年前から挑戦している海香(かいこう)は、今回合格しなければ家に呼び戻され望まない結婚をすることになっていた。女捕吏が所属する仙鶴司(せんかくし)の統領 姫瑶花は、部下を手放したくない一心から、共に試験監督を務める冷血に、海香 […]
赤ん坊が連続してさらわれる事件が発生する。現場に残された神侯府宛ての宣戦布告の書状から、仲間の仇を討つべく行動に出た三代凶徒の仕業だと判明。潜伏先を察知した無情たちは現地へ急行し、遂に四大名捕と三大凶徒との苛烈な闘いが始まる。一方、自分に同情しつつ悪事に手を染めることを諌める離陌 […]
諸葛正我から、離陌の母親と同門の弟子であったこと、そして、母親に読心術の能力があったことを知らされた離陌は、自分の不思議な能力は母親から受け継がれたものだと理解する。正我はそれが狼毒の発作時に役立つことを期待し、離陌を冷血の小間使いに任命。安世耿に脅されている九尾狐は、離陌が冷血 […]
安世耿から、狼族を撲滅させたのは育ての親である朱煦悌だと告げられた冷血は、諸葛正我の助言どおり、本人に真実を尋ねることにする。義父は冷血の久しぶりの帰宅を喜び、つけている指輪についての話を始めた。それは配下に捜させて質屋で見つけた狼族の王、すなわち冷血の実の父の遺品だというのだ。 […]
九尾狐との闘いで無情が負傷。葉児が九尾狐であると知った離陌だが、黙っていることを決心し、葉児の力になりたいと望む。一方、依依は相変わらず神侯府の周辺をうろつきながら鉄手につきまとっていた。そこに、依依に玉を盗まれたという男がやってくる。鉄手に問いつめられた依依は、一文無しゆえ生き […]
春萍に命じられ冷血の部屋に侵入した離陌だったが、手巾を盗もうとしたところを案の定見つかってしまう。部屋の中の二人の会話を聞いた女捕吏たちは、離陌が冷血を誘惑していたと騒ぎ立て、離陌はますます激しくいじめられることに。そんな時、無情だけは優しく離陌を気遣うのだった。ある日、凌依依と […]
変装して親友の葉児(ようじ)とともに町に出掛けた楚離陌。神侯府に戻ると、冷血に見破られて叱られてしまう。妃嬪候補だった離陌が生きていることが知れれば、四大名捕のみならず神侯府もただでは済まないのだ。一方、皇太子の教師である太師の屋敷までが襲われる事件が発生。遺体には噛み痕が残り、 […]
新入りいじめに耐えながら働き始めた楚離陌。無情が離陌のことを案じて顔を出すと、下女頭の春萍(しゅんへい)は更に仕事を増やすため、休む暇もない。一方、冷血のことが好きな皇帝の娘 紫羅(しら)公主は皇宮を抜け出しては度々、神侯府にやってくる。つれない冷血の態度に、いつも不満顔の公主を […]