死期が近づいていることを悟った贏政は、扶蘇と蒙恬に会って後を託すため、病身にムチ打ち急いで上郡へ向かう。そして途中で黎姜に会って別れを告げ、沙丘の平台で崩御した。死ぬ間際、贏政は趙高に「次期皇帝は扶蘇に」と遺詔を代筆させた。しかし趙高は李斯と共謀して遺詔を改ざんし、胡亥を皇帝に擁 […]
贏政は改制を扇動した儒者らの処刑を宣言。撤回を求めた扶蘇は僻地への赴任を命じられ、李斯に見送られて阿然とともに旅立つ。長城までの道中、扶蘇らは山賊に襲われた孟姜女を助け、范杞良の臨終に立ち会ったことから、労役の過酷な状況を知る。一方、再び巡幸に出た贏政も、労役を課された二更の最期 […]
封建制の復活を実現させようとする贏成は、儒者らを従え、贏政が咸陽を留守にしている間に扶蘇の元を訪れ、扶蘇に忠誠を誓い改制の上奏を迫る。そこへ突然贏政が現れる。現在の政治に批判的な贏成や儒者らに憤る贏政は、咸陽中の学府閉鎖を命じ、焚書令を発令する。これに抗議する儒者らは、学館街に集 […]
咸陽に学館街が建設され、儒者たちの弟子が集まる。贏成は彼らと儒者を敬愛する扶蘇を味方につけて、封建制度の実現をもくろむ。外で男を誘惑していた罰として、趙高は緑娘を拷問する。その後、黎漢が助けに来るが、緑娘は自害をする。贏政の誕生日の宴に、儒者たちが一同に会した。その席で淳于越が「 […]
扶蘇に疎まれ続けた阿然は実家に戻ることを決意する。娘の失礼を詫びに来た李斯に対し、扶蘇は本心を伝え、過去のわだかまりが解けたかに見える。期限を過ぎても過酷な労役を強いられた范杞良は変わり果てた姿で家に逃げ帰るが、すぐに連れ戻される。黎漢は贏政の寵愛を受ける緑娘を忘れることができず […]
博浪沙を巡幸中、刺客に襲われるも危うく難を逃れた贏政。 数日間自室にこもった後、仙道を極めると宣言し、蒙恬に匈奴の討伐、王賁に嶺南の平定、李斯に阿房宮の建設、趙高に不老不死の薬の調達を命じる。さらに今後の国事は、まず扶蘇に相談するよう言い渡す。大役を任せてもらえない贏成は不満を募 […]
扶蘇を連れ東巡に出た贏政は呂不韋の墓に赴き、天下統一を報告。また孤独と老いを感じる贏政は、生意気な緑娘の態度に心惹かれる。扶蘇は泰山封禅の作法について教えを請おうと淳于越邸へ向かい、淳于越の娘の阿錦や淳于越の弟で知的障害のある淳于巓に出会う。贏政は封禅を前に儒者を集め、その中から […]
高漸離を宮殿に入れた刑罰として死罪を言い渡された趙高であったが、贏政から恩赦を賜り、無罪放免となる。贏政の野望はとどまるところを知らず、驪山陵墓や馳道の建設に加え、咸陽宮の20倍もの規模となる阿房宮の建設にまで思いを馳せるようになる。一方、労役に従事する民の負担に心を痛める扶蘇は […]
陵(ミササギ)の建設が進み、秦軍と同じ数の兵俑を作らせて、冥界でも帝王に君臨しようとする贏政。一方、皇帝暗殺をもくろむ高漸離は、贏政に近づくため趙成の前に現れ、自ら捕らわれの身となる。高漸離は筑の才能を買われて死罪を免れ、皇宮の楽師になるよう言わるが、筑を演奏すると見せかけて贏政 […]
李斯は事前に上奏文を"封建制は廃止すべき"という内容に書き変え、贏政に渡す。封建制を支持する贏成に対し、贏政は「天下に国家は大秦国、ただ一つ」と言い放つ。そして自らの称号を始皇帝と定め、文字や車軸の幅、升の大きさ、分銅の重さを統一し、国の真の統一を目指す。扶蘇 […]
黎姜の父を始め全国から職人を集めて兵俑を作らせる贏政。天下統一を機にすべてを一新しようと、呼称の改正を始める。贏成は王に封建制を採用させるため、李斯に上奏文を書かせる。王翦は息子の王賁に、封建制を支持しないよう釘を刺す。蒙武は蒙恬を贏政に預け、引退を願い出る。国によって文字が違う […]
楚が勝利したと聞き、喜ぶ阿若だったが、贏政は隠居していた王翦を呼び戻し、再び楚を討つ計画を立てる。心の休まらぬ日々が続く贏政は黎姜に王后になってほしいと頼むが断られる。戦地へ向かった王翦は、相手をおびき寄せる作戦で項燕を罠にはめ、楚王は捕らえられ、咩霊は命を絶つことに。2度目の戦 […]
贏政殺害をもくろむ荊軻と秦舞陽が、督亢の地図と樊於期の首を持参し秦王宮を訪れる。地図に隠した短刀で贏政に切りかかる荊軻だが、失敗に終わる。贏政が掲げる楚国討伐計画に胸を痛める阿若と咩霊。一方、同じく楚出身の李斯は、贏政への服従を誓う。身の危険を感じた咩霊は楚に亡命。これを機に秦は […]
秦に逗留させられていた燕丹が、燕国に逃げ戻る。秦の力を恐れる燕王は貢物を送って開戦を免れようとするが、燕丹はあくまで秦に対抗しようと秦舞陽という侠客に目をつけ、剣客として名高い田光に秦王暗殺を要請する。しかし田光はその使命を荊軻に託して自害。使命を引き継いだ荊軻は、貢物として秦に […]
贏政は趙の郭開を買収して李牧を反逆者に仕立て上げ、自害へと追いやることに成功。その後、邯鄲を征服して趙王と郭開も死に追いやった。贏政は趙人を手なずけようとするが、愛国心の強い彼らは反発する。さらに趙の王子、嘉が代郡へ逃れて趙王に即位したとの知らせが入り、贏政は力ずくで邯鄲を治めよ […]
韓との講和条件に、贏政は公子の韓非を要求。李斯は荀子の兄弟弟子だった韓非の才能に嫉妬して、「韓非の方策は、すべて韓を守ることが前提」と贏政に入れ知恵をする。贏政は李斯の訴えを取り上げ、韓非を離宮に閉じ込める。自分の運命を悟った韓非は、李斯から差し出された毒を飲んで自害する。その後 […]
六国出身の役人に 国外退去を命じる「追放令」が出された。側近の李斯も追放の対象となるが、繚子の提案で上奏文を提出。贏政は追放令を廃止する。陰謀の罪で捕まっていた鄭 国は贏政を説得し、引き続き水路の建設を任される。贏政は洛陽を訪れ、呂不韋に秦の巴蜀へ移るよう命じるが、呂不韋は自ら命 […]
趙姫への処分を批判する上奏文が次々と届くため、贏政は上奏が却下された場合は油釜に入れると命じたが、呂不韋が割って入り事なきを得る。一方、治水事業のため韓国から来た鄭国らだが、実は秦の国力を消耗させるのが目的だったことが発覚、贏政は韓王の使節の面前で「秦国が最初に滅ぼすのは韓だ」と […]
元服の儀を執り行うため、雍城に向かう贏政。ロウアイと縁を切るよう趙姫を説得していた呂不韋を、ロウアイは拘禁する。ロウアイは贏成に謀反に加わるよう持ちかけるが、贏成は中立を保つ意思を表明。ついに雍城で元服の儀式が始まる。時を同じくし、ロウアイ・ロウウーの兄弟は、それぞれ咸陽と雍城に […]
贏政は邯鄲で趙国の将軍、李牧と会う。ロウアイは戎テキ公らに命じて邯鄲から戻る敏代を連れ去ろうとするが、黎姜が身代わりとなる。ロウアイのもとには、贏政が密偵として送り込んでいた三更がいた。商公は贏政に呂不韋について再度忠告し、息を引き取る。趙姫が男児2人を育てていることを知った贏政 […]