“黒スーツ”が悪党であると悟った徐嘯天は、洪暁東と莫涵を救い出す計画を立て、彭澤に相談する。一方、転生儀を動かすために必要な皇族の血を受け継いでいたのは朱可尚だった。孫彦軍は“黒スーツ”を油断させるため、転生儀と朱可尚の身柄を“黒スーツ”に引き渡す…。
洪暁東が“黒スーツ”に捕らえられ、彭澤と左佑守は、暁東の救出に向かおうとするも孫彦軍に止められる。暁東と彦軍には秘策があるからだった。彦軍はその秘策に不可欠な人物の元へ協力を仰ぎに行く。一方、“黒スーツ”の手下となったことを後悔し始めていた徐嘯天は…。
左佑守が転生儀の復元を終えた。洪暁東たちが見守る中、佑守が転生儀に玉佩をはめ込むと、暁東の腹の中から九転夜明珠が出現し、暁東は洪東西だった頃の記憶を取り戻す。一方、徐菲の養父が殺されたことを知った嘯天は、黒スーツの命令に疑問を抱くようになっていた…。
ある日、夕食を買いに出かけた莫涵がそのまま消息を絶ってしまう。章顕?と彭澤は、翌朝になっても探偵事務所に姿を現さない莫涵を心配するが、孫彦軍だけは平然としていた。そんな彦軍の様子に不審感を抱いた顕?と彭澤は、彼が莫涵の失踪に関係していると怪しみ問い詰める。
霊脂蘭の影響により海浜市は混乱し始めていた。一方、洪暁東の章顕?に対する想いを知った莫涵は、失恋の苦しみから抜け出せずにいた。そんな莫涵に、孫彦軍は失恋を克服する方法を教える。そして、まだ本当に好きな人に出会っていないのかもしれないと彦軍に言われ…。
自分の命を救ったのは“黒スーツ”だと聞かされた嘯天が、“黒スーツ”の部屋を訪ねるとそこには都統の姿が。彼もまた“明”から現代へ来ていたのだ。“黒スーツ”である都統は、自分が現代に来たのは明王朝再興のためであると嘯天に告げ、共に偉業をなそうと誘う。
孫彦軍が発見した謎の石像は、彭澤と徐嘯天の上官である明代の都統に酷似していた。一方で石像が“黒スーツ”に似ていると感じた彦軍は、黒服集団の内情を探るためわざと“黒スーツ”に協力し暁東たちの情報を流す。そんな中、日に日に体調を悪化させる嘯天は…。
ニスロクを持ってこない丞滔に、極道は約束を果たすよう刃物を突きつけながら迫るが、間一髪のところで朱可尚と孫彦軍が現れ丞滔を救う。一方、何としても転生儀を入手したい“黒スーツ”は彦軍に協力を仰ぐ。そんなある日、探偵事務所に謎の荷物が届き…。
“黒スーツ”の門番との接触を図るため、その息子 丞滔に近づいた孫彦軍。ある日、彦軍と丞滔との取引に行った可尚は、携帯の待ち受けにしていた莫涵の写真を丞滔に見られてしまう。大学時代に莫涵を追いかけ回していた丞滔は、再び莫涵への想いを募らせ、待ち伏せする…。
洪暁東は黒服集団のアジトを探るため、彭澤たちと共に逃げる彼らを追跡、章顕?には読心術でつかんだ彼らのアジトとは逆の方角に逃げるよう伝える。一方、海浜市に戻ってきた孫彦軍は、“黒スーツ”の門番である藺に近づくため、朱可尚と共にある作戦を行動に移すのだった。
楊社長と黒服の男たちが同じ毒に侵されていることを知った洪暁東。その頃、黒服集団の“K”は病室を抜け出し、ボスの“黒スーツ”に現状を報告する。“黒スーツ”は引き続き忠誠を誓う大衛に謎の丸薬を与え、ある人物に暁東の事務所から転生儀を奪うよう命じるのだった。
黒服集団が脱走できたのは、警察署に内通者がいるためと考えた洪暁東は、彭澤や徐嘯天たちとともに捜査に協力することにする。一方の章顕?は、明”から現代にやってきた彭澤と徐嘯天に“明”以降の歴史を教えるべきだと考え、2人に歴史図鑑を渡すのだったが…。
黒服の集団は“黒スーツ”と呼ばれるボスを中心とした秘密組織ではないかと疑う孫彦軍は、 “黒スーツ”の門番と言われる男の存在を知り、彼と接触を持つため朱可尚に調査協力を求める。暁東と顕?は、互いに相手の気持ちを確かめたいと思いながらも、素直になれず…。
洪暁東と彭澤の元に文物展の招待状が届く。海浜市に知り合いがいない彭澤は、徐嘯天が大衛の指示で届けたのではないかと疑う。それを聞いた暁東も、楊社長や大衛に対抗するためには力を合わせる必要があると考え、自分が洪西東に変身する様子を記録するよう顕?に頼む。
大衛を追ってきた謎の女 徐菲は紋章のことを大衛に問い詰めるが、徐嘯天が徐菲にまとわりつく間に大衛は逃げてしまう。暁東は徐菲と共同戦線を張ることにし、章顕?は以前 出会った老いた男のことを徐菲に告げる。黒服の集団から連れ去られた男は徐菲の養父、万鍵師だった。
洪暁東たちは大衛のアジトを見つけ、誘拐された章顕?を無事に救出する。彭澤は徐嘯天が密かに大衛と交流を持っていたことをとがめるが、大衛から食事に誘われた嘯天は、彭澤の忠告を無視して彼に会いに行ってしまう。そんな中、大衛に会う理由を嘯天から聞かされた暁東は…。
相変わらず美女のことしか頭にない徐嘯天。美女を捜してやると大泥棒の大衛に持ちかけられていた嘯天は、探偵事務所を抜け出し大衛と食事に行く。ご馳走され気を良くした嘯天は、自分と彭澤が明の人間であり、九転夜明珠を捜していることを大衛に漏らしてしまう。
徐嘯天は宝石展で見かけた美女のことが忘れられず、夜も眠れずにいた。そんな嘯天の様子を見かねた洪暁東は、章顕?に彼を散歩に連れていくよう命じる。しかし、散歩をしていても美女のことが頭から離れない嘯天は、以前暁東たちが美女を見かけたクラブに行きたいと言い出す。
宝石展の開催当日、洪暁東は会場の警備にあたっていたが、警備の手薄を突き製鉄所の御曹司が宝石を強奪、男を追うも見失ってしまう。莫涵から暁東との仲を問い詰められた顕?は、すべては真実を突き止めるためだと否定し、なぜ記者を目指すようになったかを語る。
章顕?は、局長から世界宝石展に集結する政財界の重鎮たちを取材するよう指示される。彭澤と徐嘯天が九転夜明珠を捜しに宝石展へ行くと知っている顕?は、願ってもない話だと快諾する。そして宝石展当日、彭澤と徐嘯天は莫涵と共に会場へ車で向かうのだったが…。