病の劉啓は薬を拒み治療が進まない。それを知った王チは甘い細工をした薬を息子 劉テイに届けさせる。劉テイの跡をつけ王チと再会した劉啓は、王チの本心を知り宮殿に連れ帰る。王チ親子が戻ったことで焦った妙人は、自ら劉テイに手をかける。激怒した劉啓により劉栄は廃位、親子共に臨江に落ちる。し […]
劉武の存在を疎ましく思う妙人は諸侯達に、皇太后が命を狙っていると吹き込み、劉武を人質にして対抗するように焚き付け、その裏で劉啓には国のために劉武を犠牲にせよと諭す。苦悶するイ房を劉盈(長君)はわが身を呈して守り、イ房の腕の中で劉盈は息を引き取る。劉啓が義弟への情から劉武を皇太弟と […]
夫の死の真実を知った王チは劉啓に全てを打ち明ける。衝撃を受けた劉啓は王チを許すことができず、彼女を牢屋敷に追放する。さらに、巧慧が太皇太后の着物をわざと王チに送ったことを知った劉啓は後宮への激しい嫌悪感を抱く。諸侯の謀反を案ずる劉啓に、今や後宮に敵なしとなった妙人は、皇太后の誕生 […]
王チが養母 碧君を逃がすために周亜夫(しゅう・あふ)を頼ったことを知ったイ房は、周亜夫の妻 張嫣(ちょう・えん)を人質として自分の元に置くとともに、周亜夫には王チにより乱れた秩序を取り戻すよう命じる。一方、太皇太后は姪孫でもある皇后 巧慧を助けるため疫病にかかってしまう。必死で看 […]
巧慧に罪をなすりつけて後宮の実権を握った妙人であったが、王チは自分に夢中な劉啓を味方につけ、妙人から後宮の主人の座を奪う。しかし、イ房は、その容貌も振る舞いも慎児を彷彿とさせる王チを心の底から信じきれないでいた。劉啓が王チの進言により、古参の大臣達までをも切り捨てたことを知ったイ […]
紀元前157年、劉啓(後の景帝)が即位し、イ房は皇太后となる。側室 妙人が王子 劉栄(りゅう・えい)を出産する。巧慧も妙人も相手にしないで世事に没頭する劉啓を心配した館陶は新しい側室選びを始める。そんな折、夫 王孫が劉啓に殺されたと誤解し、復讐のために劉啓に近づこうと躍起になる王 […]
必死の看病にも関わらず劉恒は目覚めないままだった。劉啓への譲位を安全に行いたいイ房は、身代わりをたて劉恒の代わりに世事を司りながら準備を進める。しかし、劉啓は母が義弟 劉武(りゅう・ぶ)を宮殿に呼び戻したことから、イ房が劉武に譲位しようとしていると誤解してしまう。保身のため何とし […]
劉啓は王チとの再会に大喜びだが、夫の仕官を無心され、自分とつきあったのは夫の為だったと知り嫉妬する。一方、王孫も王チがそんなことを劉啓に頼んだことが気に食わない。相変わらずの欲深さで、この機に乗じて王チを入宮させようと企む王チの養母 碧君は、王チを別れさせようとして王孫と言い争い […]
王チと結婚した金王孫(きん・おうそん)は、仕官の試験を受ける。宮内に有能な家臣の欲しい劉啓と妙人は、王孫の才能に目をつけ、自分たちの力になるなら仕官を口添えすると口説くが、実直な王孫はそんな劉啓を蔑むように、自分の才能は真の王に尽くすためと拒絶する。一方、視力の回復しないイ房に劉 […]
薄巧慧(はく・こうけい)と栗妙人(りつ・みょうじん)の争いは激しさを増す。散々にプライドを傷つけられた巧慧は心のバランスを失い始めていた。巧慧は親蚕礼の機会を狙い妙人を罠にはめ、劉啓(りゅう・けい)の気持ちを引き寄せようとする。竇イ房(とう・いぼう)はそんな巧慧に策を弄するなとた […]
劉啓により夜番を疎かにしたことで張嫣は風邪をこじらせる。劉啓の体たらくは妙人の所為であると激怒したイ房は彼女を厳しく罰する。劉恒は、母に反発する劉啓に自身のイ房への愛を説き、そしてイ房を2人の誓いの場所に招き、劉啓の愛にも寛大であろうと話す。イ房は妙人を受け入れる努力をすると共に […]
劉啓、劉武の兄弟は青年に成長。劉武は梁王となり宮殿を出る。薄姫とイ房は18歳になった劉啓の縁談を進めるも、宮女 栗妙人(りつ・みょうじん)に夢中な劉啓は興味を示さない。皇太子と結婚し地位を得ることだけを切望し劉啓には目もくれなかった妙人は、劉啓の正体を知ると手のひらを返したように […]
イ房は雪鳶の墓前で泣き崩れる周亜夫に、生きて雪鳶の愛に応えるよう告げ、生涯、椒房殿の衛兵として仕えるよう命ずる。皇太后の命で長安を国境の要所に治める呉王 劉ビ(りゅう・び)と息子 劉賢(りゅう・けん)が宮殿に招かれた。劉賢を劉啓の学友として厚遇するが、世間知らずの劉啓は奔放でずる […]
劉盈と共に密かに雪鳶を埋葬したイ房は必ず敵を討ち周亜夫に娶らせることを誓う。館陶を婚家へ送り出し、安堵するイ房と劉恒。一方で、イ房と劉盈は慎児を陥れる作戦を着々と進める。イ房の暮らす椒房殿で小火が発生し、呪いの人形が見つけ出される。慎児を追い詰める包囲網は狭められ、遂に館陶に毒を […]
イ房の娘 館陶(かんとう)の結婚が決まる。皇太后 薄姫(はくき)は盛大な祝いを提案するが、劉恒は劉興居(りゅう・こうきょ)の造反の鎮圧に頭を痛め、上の空。慎児の提案により討伐は周亜夫に任せることになる。自分と息子 劉武の立場を固めたい慎児は周亜夫に莫雪鳶(ばく・せつえん)との結婚 […]
イ房の息子 劉啓(りゅう・けい)は、慎児の息子 劉武を池に突き落としたと疑われ宮殿を抜け出す。世間知らずの劉啓が町人に騙されそうになったところを、少女 王チ(おう・ち)に助けられる。王チの父は瀋碧君(しん・へきくん)にたぶらかされ娘を冥婚に差し出し大金を得ようと王チを埋葬しようと […]
慎児が王子 劉武(りゅう・ぶ)を出産する。イ房と子ども達の立場がますます悪くなることを心配する劉盈(竇長君(とう・ちょうくん))だったが、イ房は逆に劉盈を案じ宮殿を去るように告げる。劉盈に領土をめぐる匈奴との裏取引をとがめられた宰相 陳平(ちん・へい)は都を去ろうとした劉盈を拘束 […]
イ房がわが身を呈して張嫣を庇ったのを見て、劉恒は2人の関係を問い詰める。本当のことを言おうとしない妻に失望した劉恒は、苛立ちから慎児と一夜を共にする。懐妊した慎児に身分を与えるよう懇願するイ房の姿に自分への愛を信じられない劉恒は、わざとイ房を遠ざけ当てつけるように慎児を寵愛する。 […]
皇后にまで上り詰め、劉恒からも愛されるイ房に理不尽な嫉妬心を募らせる慎児は、何とかして劉恒に取り入り皇后と同じ立場を得ようと、皇太后の侍女 佩心(はいしん)を味方につけ策を弄する。そして慎児は北苑の林(りん)昭儀に睡眠薬を都合させ、口封じのために突き落として殺害し、張嫣がこれを目 […]
再会を喜ぶ劉章(りゅう・しょう)と呂魚(りょ・ぎょ)であったが、兵士たちは呂家の血を引く彼女の始末を迫る。竇イ房(とう・いぼう)の機転で一命を取り留めた呂魚を連れ劉章は皇位を諦め斉国に退く。紀元前180年、ついに劉恒(りゅう・こう)(文帝)が即位する。イ房は廃后となった張嫣(ちょ […]