呂雉が崩御する。呂雉から慎児を始末するように命じられていた侍女 莫離(ばく・り)であったが、イ房との約束を守り慎児を助けかくまう。呂一族は呂雉の死亡を隠し収拾しようとするが、攻め入ってきた劉章軍に宮殿を制圧される。宮殿が混乱する中、自害しようとした前皇太后 張嫣(ちょう・えん)は […]
呂雉はかつて自らが残酷に死に追いやった威姫(せきき)の亡霊に悩まされ、病の床に臥す。これを聞いたイ房は渋る劉恒を説得し、雪鳶、周亜夫と共に長安へ向かう。戦況を探りながら、同時に人質となっている慎児を返してもらいたいイ房であるが、劉恒の味方となったイ房に呂雉は断じて応じなかった。長 […]
イ房は劉章からの出兵依頼を穏便に断る口実を作るために自害を決意する。ところが、今にも毒薬を飲まんとするイ房の元に世子 劉尊死去の知らせが届く。イ房への恩返しのためにとイ房の息子 劉啓(りゅう・けい)を世子にしようとした紫蘇の仕業であった。一方、長安では、呂禄と慎児により窮地に追い […]
長安では、呂禄と慎児の思惑通り事が運び、劉章と呂禄の妹 呂魚(りょ・ぎょ)の婚儀が行われる。劉章は呂魚にも騙されたと誤解し、呂魚に対して心を閉ざしてしまう。一方、皇帝 劉恭が呂禄の家へ頻繁に通っていることを知った呂雉は、呂家で死んだはずの慎児の姿を発見し激怒する。投獄された慎児は […]
劉友が自害した一件により、呂一族と劉一族の反目はいっそう激しくなり一触即発であった。これを収拾するために開かれた両一族の和解の席で、高祖の孫にあたる万戸侯 劉章(りゅう・しょう)は軍法を盾に呂馨を殺害。呂雉は劉章の才覚を認め、呂禄に劉章と手を結ぶように命じる。同じ頃代国では、紫蘇 […]
幼少の皇帝 劉恭(りゅう・きょう)に命じられ、呂禄は劉恭を自宅に連れ帰る。慎児は劉恭を利用して出世することを目論み、お菓子などで皇帝を手なずける。数年後の紀元前183年。代国では王妃となったイ房が仕事のない宮女に暇を出すなど後宮の長としての手腕を奮っていたが、イ房の影響力が増すこ […]
薄姫が宮殿を去り王妃も体調が思わしくないため、イ房が後宮の長となった。出産後体調を崩した王妃は、劉恒とイ房に息子 劉尊を託してこの世を去る。薄姫はイ房の聡明さを認め、代国への忠誠を条件にイ房を王妃とし自らも宮殿に戻ることを決める。長安の呂雉から陵墓の地図情報を催促されたイ房と雪鳶 […]
呂禄は妻となった慎児の言うがまま策を弄して兵士を懐柔し、従兄を蹴落として大尉の地位を得るが、満足できない慎児はさらに呂禄を煽る。一方、女医官と偽って宮廷に入ったイ房の伯母 瀋碧君(しん・へきくん)は墨玉の口車に乗り、懐妊中の王妃に危険な催生法を施す。王妃は王子 劉尊(りゅう・そん […]
劉恒は匈奴との国境への視察にイ房を伴う。視察に同行した周亜夫(しゅう・あふ)と莫雪鳶(ばく・せつえん)は、共に相手への愛情と疑心の間で揺れ、牽制し合っていた。そんな中、馬取引の交換条件として馬商人に嫁ぐことになった雪鳶。イ房は劉恒との愛のためにこれを推し進めようとするが、間一髪の […]
竇イ房(とう・いぼう)を愛するだけでなく、その聡明さにも一目置く代王 劉恒(りゅう・こう)は、朝議の場にもイ房を同伴し大臣らの不評を買う。存在感を増すイ房は薄姫(はくき)にとっても目障りな存在であった。イ房を忌み嫌う側室 墨玉(ぼく・ぎょく)は何としても王妃 周子冉(しゅう・しぜ […]
劉盈の心の病を心配した呂雉は、慎児の提案を受け外出を許可する。代国では劉恒と周子冉の婚儀が厳かに行われる。傷つきながらも冷静を装うイ房に、初夜を抜け出してきた劉恒は結婚を申し込む。女としての幸せを隠せないイ房に雪鳶が間者としての立場を忘れるなと釘を刺す。一方、慎児と共に宮廷を抜け […]
間者としての立場と劉恒への愛の間で苦しんだ青寧は、イ房を陥れようとした宮女 錦瑟を道連れに命を落とす。この事件をきっかけに人を信じることに激しく失望した劉恒は、イ房ただ1人だけを信じて生きていくことを誓う。一方、長安では生死の淵を彷徨う劉盈が慎児の持ち込んだ薬により奇跡的に回復。 […]
イ房は代王 劉恒の心を掴むことに成功する。同じ頃、雪鳶もまた、徐々に心を許していく代国将軍の周亜夫への想いに気持ちが揺れ始める。一方、薄姫は川から怪しい木の葉を発見。間者の存在を疑う劉恒らは罠を掛けることを計画する。そんな中、夜ごと聞こえる歌声を探っていた雪鳶は、声の主が青寧であ […]
呂雉の密令により竇イ房と名を変えた雲汐は、呂雉が代王 劉恒に送る宮女の1人として代国に入る。彼女の任務は侍女の莫雪鳶と共に、間者として代国の情報を送ると共に代王の心を惑わし代国の政事を混乱させること。宮女の中には、代国が長安に送っていた間者であり、周亜夫の妹の周子冉の姿もあった。 […]
代国視察から戻った呂雉の甥 呂禄は、劉恒の放蕩ぶりに代国は恐れるに足らないと報告するが、呂雉は即断は禁物とたしなめる。使者として長安にやってきた代国の将軍 周亜夫は、呂禄の新妻 素問と接触。疑われた素問は身の潔白を晴らすためと自害する。周亜夫は彼女の遺体から漢の兵符を得て、漢軍を […]
懐妊を装う皇后 張嫣に花火遊びをさせたことで雲汐は呂雉から激しく叱責される。事実を知る宮女らは処分され、雲汐は慎児も殺されたと思い自責の念に駆られる。周采女は息子 劉恭を出産。病に倒れ生気を失った劉盈に代わり政事を摂る呂雉は劉恭を皇太子に冊立し、自らは太皇太后となる。一方、宮廷で […]
皇帝 劉盈は、李美人が間者の疑惑をかけられ暗殺されたことに深く傷つき、母 呂雉に皇帝の地位より愛する人と平穏に暮らす幸せが欲しいと訴えるが、皇位を与えるために自分がどれだけ尽くしてきたかわからない息子に憤慨する呂雉にその心は通じない。劉盈は側室との虚しい遊びに興じることでそんな母 […]
呂雉は偶然出会った雲汐の聡明さに目をつけ、役に立つのではと考える。張嫣が雲汐を慕っていることを利用し、張嫣の世話係を申しつけた呂雉。陛下の寵姫になることしか頭にない慎児は、そんな雲汐に激しく嫉妬する。一方、劉盈と張嫣の間に一日も早く世継ぎの生まれることを切望する呂雉は、劉盈が寵愛 […]
数年後。雲汐は、伯父 田大業の家で伯母にこき使われながらも気丈で優しい女性に成長。縁談もまとまるが、婚約者は結婚式の直前に殺されてしまう。疫病神扱いされた雲汐は、これまでの生活との決別を決意。呂雉の息子 劉盈の皇帝即位のお祝いに送られる宮女として、宮廷に向かう船に乗り、ここで生き […]
前漢初期の長安。高祖の正室 呂雉にとっては側室 薄姫の存在が疎ましい。呂雉は息子 劉盈(後の恵帝)の世継ぎとしての地位を安泰とするため、薄姫・劉恒(後の文帝)母子の暗殺を企てる。これに気づいた薄姫は呂雉の魔の手を逃れるために、劉恒とともに宮廷を離れ封地代国に隠居する。2人の争いに […]