九爺(きゅうや)は自分が南朝と羯(けつ)族の血を引いており、皇帝の目を盗んで砂漠の民を助けているとシン月(しんげつ)に打ち明ける。一方、秘密を打ち明けてもらったことで勇気を得たシン月は、正月に落玉坊(らくぎょくぼう)で九爺を待つと伝えたのだった。そして迎えた正月。丁玲(ていれい) […]
九爺(きゅうや)を想いながら2年間大事に育ててきた鴛鴦藤(おしどりふじ)が見事に開花。それを見たシン月は、ついに九爺にはっきりと愛を告白する決心をする。そして、彼女は九爺を落玉坊(らくぎょくぼう)に招待すると、鴛鴦藤の前で「あなたに嫁ぎたい」とまっすぐな想いを伝える。ところが、九 […]
秦湘(しんしょう)を愛し続ける李佶(りきつ)が自分を恨んでいると知ったシン月(しんげつ)。彼女は李佶に本当のことを言えないまま、秦湘を危険にさらすことだけはしないようにと忠告する。一方その頃、ついに皇帝の子供を身ごもった秦湘は、必ず皇子を産んで皇太子にしようと野心を抱いていた。だ […]
再び九爺(きゅうや)と正月を迎えたシン月。彼女は九爺から月の形をかたどった耳飾りを贈られる。実は、耳飾りは九爺が彼女のために苦労して手作りしたものだった。それを知ったシン月は、彼も自分のことを好きなはずだと自信をもつ。そんな彼女の気持ちに応えるかのように、九爺も車いすから立ち上が […]
皇帝の寵愛を受けて夫人に封じられたものの、皇后を中心とした万家に勝てなければ復讐は成功しないと考えた秦湘(しんしょう)。彼女はシン月(しんげつ)を味方に引き入れようとするが、シン月は「秘密は守るから復讐はやめてほしい」と断り、秦湘が李佶(りきつ)までも利用しようとすることに心を痛 […]
九爺と元の関係に戻り、何事もなかったかのように振る舞うしかないシン月。彼女は九爺と一緒に馬車で出かけるが、突然、遊牧民の刺客に襲われる。だが、シン月が九爺の友人だと知った刺客たちは慌てて許しを請い、シン月は九爺が遊牧民から敬意を集めていると知って不思議に思う。一方、衛無忌(えいぶ […]
シン月(しんげつ)が九爺(きゅうや)と再会してから丸1年となる正月。元日に九爺に招かれたシン月は思いがけず誕生日を祝ってもらう。孤児の彼女のために、九爺が2人の再会日を誕生日にしてくれたのだ。誕生祝いの麺を食べた後、シン月は思い切って九爺の前で、女性から恋心を伝える名曲を笛で吹い […]
将軍・李佶(りきつ)と運命的に出会った秦湘。だが、彼女は自分の手巾を持って落玉坊(らくぎょくぼう)を訪ねてきた李佶と会うことを拒み、シン月に頼んで彼を追い返す。そして、昭陽公主の宴で皇帝の心をつかんだ秦湘は、見事に後宮入りを果たしたのだった。一方その頃、シン月はかつて養父を死に追 […]
亡き父の復讐のために後宮入りしたいと願う秦湘(しんしょう)を後押しすることにしたシン月(しんげつ)。彼女は昭陽(しょうよう)公主に秦湘を紹介する手はずを整える。それに協力してくれたのは衛無忌(えいぶき)だった。そんな彼の誠意をよそに、シン月は日に日に九爺(きゅうや)への想いを募ら […]
ついに昭陽公主が自ら「花月濃」を観劇することになり、落玉坊は上へ下への大騒ぎ。紅姑(こうこ)の手で美しく着飾らされたシン月は、恭しく昭陽公主を出迎えて席に案内する。やがて、観劇を終えた昭陽公主の口から出たのは賞賛の言葉。だが、シン月が褒美として賜ったのは「死」だった。そこに、彼女 […]
芸妓たちの協力を得て九爺(きゅうや)から落玉坊(らくぎょくぼう)を買い取ったシン月(しんげつ)は、落玉坊を盛り立てることが九爺を助けることになると信じて、「花月濃(かげつじょう)」の上演を続けていた。そんなある日、落玉坊に昭陽(しょうよう)公主の息子・万昂(ばんこう)がふらりと現 […]
シン月はかつて砂漠で助けた衛無忌(えいぶき)と落玉坊で再会する。当時、彼は身分を偽っていたが、実はシン月のことが忘れられず、彼女に会いたいとずっと願い続けていたのだった。折しもその晩、九爺も初めて「花月濃」を観るため落玉坊を訪れる。だが、シン月が権勢のある昭陽公主に近づくために危 […]
九爺(きゅうや)の計らいで落玉坊(らくぎょくぼう)の女将となったシン月(しんげつ)は、紅姑(こうこ)と共に奮起。落ち目の落玉坊を盛り返すために、皇帝の姉・昭陽(しょうよう)公主の恋物語を歌劇にした新しい演目「花月濃(かげつじょう)」を作って上演する。すると、これがたちまち評判を呼 […]
建安に来てすぐにお金を使い果たし、ひょんなことから紅姑(こうこ)が女将を務める落玉坊(らくぎょくぼう)に入れられたシン月。彼女が芸妓として修行に励む生活を送り始めてから3ヶ月経った正月、思いがけず砂漠で自分を助けてくれた九爺と再会を果たす。九爺はシン月のことを気に懸けていて、彼女 […]
砂漠で狼と共に成長した孤児だったシン月(しんげつ)。彼女は教育を授けてくれた養父を3年前に亡くした後、再び砂漠で狼と暮らす日々を送っていた。そんなある日、シン月は南朝の都・建安(けんあん)から来た2人の英雄――商家・石舫(せきほう)の主である九爺(きゅうや)、昭陽(しょうよう)公 […]