傅雲俊(ふ・うんしゅん)と端木虹(たんぼく・こう)の間に流れる、ぎくしゃくとした空気――。その様子を不審に思った端木愷(たんぼく・がい)は、「なぜ結婚の話になると黙るのだ?」と問い質す。傅雲俊は胸の内を洗いざらい話してしまおうと考えるが、彼が口を開くより先に端木虹が「私はまだ嫁ぎ […]
潭月華(たん・げっか)がさらわれた。何者かの密告によって烈火祖師(れっかそし)が駆けつけると、彼女の部屋には鬼宮の使う眠り薬の香りが。鬼宮の仕業だと確信し、鬼聖(きせい)を問い詰める烈火祖師。両者の間に一触即発の気配が漂うが、そこへ現れた赫青花(かく・せいか)は、武林大会の前に仲 […]
呂麟(りょ・りん)は生き別れになった弟なのか――。もし弟だったとすれば再会できたことは嬉しいしいが、呂麟は王雪梅(おう・せつばい)のことを父・呂騰空(りょ・とうくう)を殺した敵だと誤解し、心の底から憎んでいることだろう。それに、王雪梅の弟が呂麟だということになれば、彼女に苦杯をな […]
「"天下一"にこだわったせいで両親や仲間たちが犠牲になった」と悔いる呂麟(りょ・りん)。それでも潭月華(たん・げっか)の励ましでいくらか気を持ち直した彼は、危険が待ち受けているであろう仙人峰へ向かう決意を新たにするのだった。その頃、呂騰空(りょ・とうくう)は赫 […]
慈来(じらい)和尚が天魔琴の箱の上に大きな岩を乗せてしまったせいで、呂麟(りょ・りん)は足止めをくってしまう。「困った時は花火で知らせて」――王雪梅(おう・せつばい)の言葉を思い出した彼は、助けを呼ぶことに。やがて現れた王雪梅に事情を説明する呂麟。王雪梅は慈来和尚に悪態をつく彼を […]
呂麟(りょ・りん)を罠にかけて天魔琴を手に入れ、有頂天の潭月華(たん・げっか)。しかし喜んだのも束の間、突如現れた斉福(せい・ふく)に奪い返されてしまった。天魔琴を呂麟に手渡した斉福は、急いで両親と合流するよう忠告する。同じ頃、呂麟の行方を探しながら移動を続ける呂騰空(りょ・とう […]
強大な力を秘めた"天魔琴(てんまきん)"を狙った五大門派は、天龍門を襲撃。琴を渡すまいとした王冬(おう・とう)夫妻は殺され、幼い息子は行方知れずに。そして、王冬の娘・王雪梅(おう・せつばい)は、天魔琴を抱いたまま断崖から谷底へと姿を消した―。惨劇から18年後、 […]