海大富(かい・だいふ)の死は、肺病が進んだゆえの急死として片付けられようとしていた。しかし康熙(こうき)帝は、それに疑問を抱く。海老公が、深夜に慈寧宮へ行った理由は何か。そこに争いの跡が残されていたのはなぜか。そして、どうして老公は先帝の存命中の出来事を嗅ぎまわっていたのか――す […]
私腹を肥やしていたオーバイの財産を検分するため、韋小宝(い・しょうほう)――小桂子(しょうけいし)とソエトは彼の屋敷へ。ソエトに促されるまま、珍しい宝物や隠し財産をちょろまかした小宝は一躍大金持ちに。更に屋敷で見つけた"四十二章経"を皇太后に献上し、大いに株を […]
上書房に姿を現したオーバイに対し、康熙(こうき)帝は技を習いたがっている8人の太監に稽古をつけてやってほしいと告げる。そして、騒ぎを聞いて侍衛が驚かぬようにと小桂子(しょうけいし)――韋小宝(い・しょうほう)に命じて、戸を締めさせた。純陽無極神功なる絶技を極め、急所を移動させるこ […]
海大富(かい・だいふ)に押しやられ、韋小宝(い・しょうほう)は陵墓の中へと足を踏み入れた。小桂子(しょうけいし)――小宝に、端敬(たんけい)皇后の柩を捜して、その骨を持ってこいと命じる海老公。小宝が恐る恐る蓋を開けてみると、突然、柩が意志を持ったかのように動き出し、2人の方へ飛び […]
奸臣・オーバイを始末するため、密かに武芸の達人が集められた。決行は、紫雲山で行われる狩りの日。オーバイ旗下の黒鷹隊を100名の精鋭で足止めし、その親玉を仕留めようというのだ。そんななか、気になる太監の素性を探らせていた皇太后は、それが海大富(かい・だいふ)に仕える小桂子(しょうけ […]
皇太后の言い付けを破って怒りを買った建寧(けんねい)公主。じゃじゃ馬の彼女が、罰として武芸を禁じられた上に、寧寿宮に籠って刺繍を習うように命じられたのだから堪らない。早速、小桂子(しょうけいし)――韋小宝(い・しょうほう)を呼びつけると、自分の代わりに背枕に刺繍するよう言い渡すの […]
スクサハの処遇を巡って意見を戦わせる康熙(こうき)帝とオーバイ。その様子を盗み聞きしていた韋小宝(い・しょうほう)は、オーバイの傍若無人さにたまりかねて飛び出してしまう。不満げではあったが、オーバイは引き下がり、事なきを得た。しかし、驚いたのは、遊び相手の小玄子(しょうげんし)が […]
海大富(かい・だいふ)から、"四十二章経"を盗んでくるように命じられた小桂子(しょうけいし)こと韋小宝(い・しょうほう)は、これを機会に武芸を授けてもらおうと思い立つ。小玄子(しょうげんし)を意地悪な太監に仕立て上げ、尋ねられてもいないのに手合わせの様子を事細 […]
縛られ、目隠しをされ、おまけに口に布きれまで押し込まれた韋小宝(い・しょうほう)と茅十八(ぼう・じゅうはち)が連れてこられたのは尚膳監。老太監・海大富(かい・だいふ)の"城"である。茅十八は雲南平西王・呉三桂(ご・さんけい)の手下か、あるいは天地会の手の者か― […]
皇宮目がけて滑空する怪鳥のような影。それは、"反清復明"を唱える秘密結社・天地会の一団だった。康熙帝暗殺を企てた天地会の首領・陳近南(ちん・きんなん)が、手練れを引き連れて現れたのだ。しかし、その企みも朝廷の重臣にして凄腕の武芸者・オーバイに阻まれてしまう。多 […]