静児はまだフリンの子を宿していなく、さらに徐々に体は衰弱してしまう。静児が英俊の肖像画を大切にしていたことを知った宛寧は英俊に扮し、静児は英俊に抱かれ息を引き取るのだった。6年後、ついに宛寧も身ごもりフリンは幸せの絶頂に浸るが、皇子は早産で生まれてしまい…
落馬しそうになった若曦を助けたのは第八皇子だった。 若曦を腕に抱き寄せた第八皇子は、若曦の想いを確信し、若曦も第八皇子の愛を受け入れたいと強く願う。 天幕に戻った若曦の元に現れたのは蒙古人に扮した第十四皇子だった。
莫争名は客人の正体が弘暦たちであることに気づく。殺されそうになった弘暦をかばった田田は死を目前にして、ついに弘暦に愛を告げた。駆けつけた宋知庸により難を逃れた弘暦らは、莫争名が雍正帝を憎んできた理由を聞く。
宛寧をめぐって争うフリンとボゴルだが、ボゴルは事故で歩けない体になってしまう。息子の復讐を誓った娜木鐘は反乱を起こそうとするが、玉児は反乱を未然に防ぐ。さらに玉児は娜木鐘に実はボゴルが阿古拉の子であったと白状させ、ボゴルに死罪が言い渡されるのであったが…
第八皇子を擁護したことで康熙帝を激怒させた第十四皇子だったが、なんとか厳罰は免れた。 だがあえて必死で命乞いをしなかった第四皇子にますます怒りを覚え、兄弟の溝は深くなっていく。 ようやく康熙帝は第二皇子を許し皇太子の地位へ復位させ、第八皇子の爵位剥奪も撤回、他の皇子たちもそれぞれ […]
猛毒から一命を取り留めた弘暦は、龍脈の地図の文字から導き出した詩の意味を解明するため、康熙帝がかつて参拝した独楽寺(どくらくじ)へ出向き、燭台から新たな地図の断片を発見する。1句につき1枚の地図があると気づいた弘暦たちの地図探しが始まる。
戦場から帰還したドルゴンは病に冒されていたが、ようやく玉児を見つけ出し静かに息を引き取る。ドルゴンの死により大きな後ろ盾を失ったフリンの座を奪おうと、娜木鐘とボゴルは英親王らと画策を始める。一方ボゴルに嫁ぎたくない宛寧は、尼寺での修行を認められるのだが…
皇太子が廃されることとなり、宮中では空位となった皇太子の座をめぐり皇子や大臣たちの水面下での駆け引きが始まっていた。 だが第四皇子だけは康熙帝の真意を読み、一切これに関わることなく屋敷に留まる。
莫争名に襲われた弘暦たちは何とかその場を逃げ出すが、暗器を受けた弘暦は毒に侵され意識を失う。葉大侠は「洗髄経」を使って解毒を試みようとするが、莫争名が塩幇の宋幇主を訪ねていた機に乗じ、高五が盗み出してしまう。
宛寧の結婚を認めてしまい、フリンは行き場のない怒りからドルゴンに当たってしまう。そんな二人を離間させるべくボゴルらが暗躍。フリンは勘違いからドルゴンに激怒し、彼にボゴルと共に出陣を命じる。ドルゴンの無事を祈る玉児の前にボゴルたちの凱旋が伝えられるが…
少恭の待つ宮殿に到着した屠蘇は、晴雪を助けたければ焚寂剣で自害するよう少恭に脅される。しかし千觴が正気を取り戻したため、屠蘇と少恭は真っ向からぶつかり合うが、もともと同じ仙霊のため2人の勝負はつかない。そこへ巽芳が現れ、寂桐としてずっと少恭のそばにいたことを告げる。少恭は巽芳の腕 […]
またも第十三皇子の乗馬の訓練に代わって現れた第四皇子に、若曦は突然口づけされてしまう。 未来の皇帝ということで気遣っていたことを好意と取られたことに、若曦は腹立たしさを感じるのだった。 そんな折、第十八皇子の病状が悪化、第八皇子は子供を思う康熙帝の情を読み取り早馬を遣わせる。
李聡は20歳の誕生日を迎えたものの、誰からも祝ってもらえずに落ち込んでいた。すると弘暦に凧と飴で温かく祝福され、翌日には、ひそかに思いを寄せる閣主から1日遅れの贈り物をもらう。だが閣主の祝福は同時に過酷な命令でもあった。
ボゴルはフリンに宛寧との結婚を認めてほしいと申し出、宛寧の顔と名前が一致しないフリンはこれを承諾してしまう。一方フリンの頭の中は一緒に冰嬉をした娘のことしかなかった。その娘が宛寧であると知ったフリンは、ボゴルから宛寧を取り戻すべく勝負を申し込むのだったが…
少恭と対決するため蓬莱に到着した屠蘇たちだったが、突然千觴が少恭に操られ、晴雪もさらわれてしまう。屠蘇、蘭生、襄鈴は少恭の待つ宮殿へと向かうが、その前に焦冥と化した琴川の民が襲い掛かる。その頃 捕らわれた晴雪は少恭を問い詰めるが、少恭は長年味わった苦しみや、巽芳を失った絶望を語る […]
皇太子と第八皇子一派の争いが水面下で激しさを増す中、第四皇子の助言を得た皇太子は康熙帝に進言、塞外への親征に皇子たちも同行させる一方で第八皇子一派には留守役を申し渡す。 親征先では蒙古王を歓迎する宴が開かれ、蒙古王の娘・敏敏が美しい舞を披露し、康熙帝を大いに喜ばせる。
都を出た弘暦は財宝の在り処を求めて塩幇を訪ねる。一行は徐(じょ)神父の推理に基づき、財宝が隠されたと思われる盤山(ばんさん)へ向かった。しかし途中で高五の手勢と明月閣の襲撃を受ける。塩幇に残った宋知庸は財宝を巡るかつての出来事を思い出していた。
フリンは偶然出会った少年 英俊のことがなぜか忘れられず、静児もフリンでなく英俊に思いをはせていた。その頃、英俊と瓜二つの娘・宛寧は后妃候補となるべく父に許しを請いていた。そしてフリンの后妃候補が入宮する。静児も入宮し、英俊とそっくりの宛寧に驚くのだったが…
蓬莱が海上に出現したため、大波が同城の町を襲うが、陵越率いる天ヨウ城の弟子が助けに現れ、同城は何とか災難を逃れる。屠蘇と晴雪も同城へ到着し、みんなが屠蘇と共に蓬莱へ行くと名乗り出るが、屠蘇は負傷している襄鈴と晴雪を残して蓬莱へ行くことを決意する。一方蘭生は、亡き姉を安心させるため […]
新年も明け、いよいよ若曦が皇宮入りする日が訪れた。 姉の若蘭と名残惜しい別れを済ませ、第八皇子に見送られた若曦は外界と遮断された紫禁城に身を置くことになる。 その頃、皇子たちはそれぞれの立場を利用してなんとか若曦を妃候補から外してもらうように画策していた。