清姿は春華を呼んで演奏させ、わざと言いがかりをつけて辱め、七巧に平手打ちさせようとする。含香は留めたかったが、清姿より位が低くどうすることもできなかった。清姿の養父・潘洪は、清姿が寵愛されることに喜んで宮中へ出向き、実父からの手紙を渡す。そこには後宮から実の親へ薬代が送られたとあ […]
胡太医は何宸妃に妊娠の兆候がなかったことを万貴妃に報告すると、万貴妃は太医を絶賛し、興華寺へ出かけた。七巧は清姿の舞姿を皇帝に見せるべく、湖心亭へ招く。まるで仙女が舞い降りたような清姿の姿に、皇帝は心奪われた。妃となれば清姿は、含香よりも位が上となる。万貴妃は怒り狂い、皇帝はその […]
舞の稽古で腰を傷めた清姿に春華が薬を贈ったが、七巧はそれを自分から贈ったことにして関係を深める。本当は自分が皇帝に寵愛されたかったが、叶わない。楽譜房の前で楊永と偶然会った春華は、彼を想いながらも気持ちは秘めたままにしている。含香は何宸妃と御花園の散策に出かける約束をしていたが、 […]
七巧は清姿の栄転さえあればと機会をうかがっていたが、清姿は寵愛されない寂しさを舞の稽古で紛らわせる。清姿の舞の稽古を密かに支えたのは春華だった。私腹を肥やす汪直に馬福隆をけしかけた鉄仮面は、汪直に手配されていた。楊永は帰宅途中、負傷した鉄仮面を助け、その正体は袁放だと知った。袁放 […]
周皇太后の命による毎日の演奏で、銭皇太后の病状が重くなる。張太医は方尚儀と対策を相談しつつ、尚儀が両皇太后の争いに巻き込まれるだろうと心配した。そこへ春華が機転をきかせた。春華のアイデアのとおり太医は銭皇太后に針治療を施し、しばらく聴覚を断った。楽工の演奏は効力を失い、春華は昇格 […]
清姿は春華と含香を憎んだが、春華は清姿を心配していた。清姿が司珍房へと時間つぶしに出かけられるようにはからったが、七巧はそれを全力で阻止する。広がる溝に春華はとまどった。銭皇太后が張太医と会うことを知った周皇太后は、それとなく太医に探りを入れた。銭皇太后は静養が必要と聞いて、楽工 […]
含香は柏宸妃となった。皇帝自らが立てた妃に喜んだ周皇太后は、直々に含香を呼び出し話を聞いた。妃になれずに悩む清姿の不満を知った七巧は、春華と含香が結託して策を弄したと中傷し、清姿はふたりを憎むようになった。皇帝は万貴妃が折れて謁見を求めるまで彼女を拒み、万貴妃は含香が他の妃たちと […]
春華は含香と楽譜房でおちあう約束をしたが、途中で方尚儀から皇太后のもとへ行くよう言われ、紅萼に伝言を頼んだ。七巧は代わりに伝えると嘘をついて、含香を閉じこめた。助け出したのは皇帝だった。恥じらう含香の美しさに、皇帝は思わずゆらぐ。彼女が楽工であることを知り、寝殿に呼び含香に演奏を […]
釈放された春華は、舞の稽古をやめた清姿を励ました。自分のために生きること。清姿は立ち直り、春華・含香3人の友情は深まる。拘禁中、春華の身を案じていた楊永は、愛したい人を愛せないふがいなさを酒で紛らわせていたとき、張太医と出会って意気投合する。皇帝と万貴妃の関係も微妙だった。複数の […]
懐妊して特別待遇を受ける劉宸妃は、皇帝を喜ばせるため楽器を春華から習うことになった。それを知った七巧は腹を立て、劉宸妃の座る椅子に細工をさせて流産を招く。怒った皇太后は、春華らを拘禁した。清姿と親しかった春華は疑われ、皇帝の命を受けて調べにきた汪直に処罰されそうになったが、彼女の […]
銭皇太后の計らいで清姿は皇帝に舞いを披露したが、その最中に倒れてしまった。皇帝は興ざめして去り、失意の清姿に義父・潘洪は、彼女の実父・邵仲への援助を減らすと発破をかける。跡継ぎを願う周皇太后は、春華たち楽工を連れて子宝に御利益のある寺へ参拝に行き、戻ると劉宸妃が子を宿したとの知ら […]
新しく妃を立てた皇帝と万貴妃は、うまくいっていなかった。夜も眠れない皇帝を慰めたのは、無欲な春華の演奏だった。その様子をうかがっていた万貴妃の疑いはすぐに晴れたが、七巧はさらに嫉妬した。寵愛を得られず悩む清姿も、春華と含香の伴奏で舞えば、何とも優美だ。周皇太后の御花園の宴に出れば […]
周皇太后が皇帝に、新たに妃を立てるよう言ったという噂が広がる。宮中の淑女は続々と増え、2人が妃となったが清姿はまたも選ばれなかった。義父の潘洪のプレッシャーや女官たちの皮肉に、清姿の心はしだいにバランスを失う。かつて清姿に憧れた袁放は、游士となって朝廷を離れた。鉄の仮面をつけ、汪 […]
七巧は春華と含香が楊永を慕っていると知り、3人が一緒のところを万貴妃に告げ口する。聞きつけた万貴妃に叱責され、楊永は2人を守るため距離を置くしかなかった。皇帝は万貴妃だけを寵愛するが、万貴妃の皇子は死に、彼女はもう若くない。周皇太后は誕生祝いに小授け観音像と百子の布団を贈って貴妃 […]
皇子の死後、万貴妃は荒れていた。妃候補の清姿には後宮の恐ろしさを伝えて牽制し、掌衣の七巧にはつらく当たる。万貴妃を慰めようと、誕生祝いに男女の楽工の合奏という一計を献じたのは汪直だった。稽古で、楊永は含香と春華と親しくなった。互いに好意を抱いても、その思いはかなわず、胸に秘めるだ […]
銭皇太后が新たな妃候補とした清姿の優美な舞は皇帝を満足させたが、万貴妃の皇子危篤の知らせ聞いて皇帝は慌てた。医師の手当ての甲斐なく、皇子は亡くなってしまう。兄を失った楊永は、酒を煽りながらも兄を偲んで曲を奏でた。その曲を耳にした皇帝は万貴妃を慰めるため楊永を探し、そこで楊永は彼が […]
清姿が宮中入りした。かつて一家で逃げる途中、山賊に襲われて怪我をした父が潘洪に助けられ、清姿は彼の養女となって、皇帝に差し出すべく育てられたのだ。銭皇太后の誕生祝いの宴で清姿は舞い、その美しさに皆、皇帝の寵愛を予感した。万貴妃は男の子を産み、さらに気勢を増していく。春華たち楽工は […]
万貴妃はついに懐妊し、宮中は活気づく。万貴妃付きの女官となった七巧は、楽工試験が迫った春華の琵琶を他の女官に破壊させる。困った春華は水を入れた茶碗で、父が作った曲を弾き試験を乗り切る。その音色を耳にした皇帝が、懐妊して不安定な貴妃を慰めるため、宮中へと招き演奏させたのだった。汪直 […]
五皇叔の一件で悪くなった周皇太后と皇帝の関係を修復するため、王淑女を皇后とすることになった。不安を覚えた万貴妃は、当てつけに銭皇太后の誕生日を趣向を凝らして祝うことにする。しかし銭皇太后のもとにも、再び皇帝の寵愛を受ける美女を宮中へと潘洪が進言していた。彼は養女の清姿を、舞を披露 […]
宮中の太監は勢力を誇示するため、同郷の科挙受験者たちと景山から皇宮を眺めていた。その様子を見つけた皇帝に、汪直は彼らのひとりが宮殿の絵を描いていたのは刺客を宮中に入れるため、引率した太監は五皇叔の側近だと吹き込んだ。皇帝はそれを信じ、五皇叔は毒入りの酒を賜った。景山にいた者もすべ […]