身の潔白が明らかになり、金が貯まった春華は、小安に楽器を買ってきてもらうよう頼んだ。小安が手に入れたのは、楊永が買おうとしていた素晴らしい楊琴だった。楽工を志す宮女のためと楊永は考えた。皇叔と万貴妃の確執は深まり、汪直は万貴妃とともに五皇叔を排除する作戦を練り始めた。それは五皇叔 […]
万貴妃の不在に、皇帝は寝殿でやけ酒を煽って眠った。目が覚めると、目の前に汪直がいて驚いた。万貴妃を連れてきたのだ。ふたりは仲直りを果たす。一方、春華の楽工局入りの希望を知った七巧は、他の女官の俸禄を盗んだという濡れ衣を着せて楽工の試験を受けられないようにしてしまった。小安と含香は […]
皇帝は、呉皇后の死以来、万貴妃に会おうとしなかった。その上夜ごと悪夢にうなされる万貴妃は、宮中に幽霊が出るという噂がたっていると聞き激怒していた。李尚宮たちを呼び噂を立てた女官を処罰しようとするほどだった。後宮での地位を確立しようとする汪直が万貴妃のもとを訪れ、再び皇帝の寵愛を得 […]
呉皇后の死は女官が毒を持ったとされ、宮中では噂が飛び交った。心を傷めた周皇太后は、3日間皇帝の引見を拒んだのち激しい言葉を浴びせた。万貴妃は死んだ呉皇后の寝殿へ引っ越しを試みることで、皇帝の信任を得た。そのころ宮中に戻った皇叔は、若くはない万貴妃のみが寵愛されることに違和感を覚え […]
婚儀の日、皇帝は祝いの菓子を見て不遇の時代を思い出し、去った。皇帝を待つ万貞児は傷心の様子だったが、皇帝が戻ると大いに喜んだ。寵愛を争った呉皇后は、万貴妃を平手打ちしたことから宮中で排斥されてしまう。春華は呉皇后に仕える貴嫦が心配だった。彼女は呉皇后を毒殺した疑いで捕らわれ、貴嫦 […]
父母と死別した紫雲は、幼い頃乞食のような男・汪直を助けた代わりに殴られているところを、邵春華の親子に救われた。その後実の子のように育てられた恩返しのため、春華の替え玉となって宮中入りする。折しも新皇帝・憲宗が2人の皇太后に相談し、呉淑女を皇后に、万貞児を貴妃に迎える。女官となった […]